お米
シナリオ・センター代表の小林です。この夏最高の暑さで41℃越えだそうです。
8月で1000品目も値上げの上、この暑さではお野菜もお米も危うい感じだし、この暑さではエアコンつけっぱなしで電気代もうなぎのぼりでどこまで下々は我慢しなければいけないのでしょう。う~~~うこの暑さって!!
土曜日に「子ども食堂」のお手伝いに行ったのですが、昨年の1.5倍、280食のカレー+サラダ+ゼリーのランチを用意したのですが、わずか1時間であっという間になくなり、申し訳ないことにお断りをするほどでした。
猛暑の中おいでくださったのに「え~、もうないの~?」とがっかりされ、お断りする者はとてもしんどかったと言っていました。
ご一緒したボランティアのお話しでは、フードバンクも昨年の2倍以上の方が利用されているとのこと、特にお米は喜ばれるとかで、お上は何をしているのかと思います。夏休み、食べれない子供、親をなんとかしてください。
そんなことを言っていたら、やっとお上が重い腰をあげたようです。
コメの安定供給に向け、新たな環境配慮型の農業への直接支払いの交付金を創設するなどして、増産に踏み切る方針を打ち出しました。
まあ、事実上の減反にあたる生産調整を見直す、それこそ歴史的転換ですから、結構、JAを地盤とする農林族などの反対もあったのでしょうか。
石破さん、頑張って建前だけでなく本気でやったら褒めてあげます。それこそ石破退陣反対デモにだって行きますよ(笑)
今は冷凍やパックなど様々な形で増産して余ったとしても加工したり工夫したりできるでしょうし、それ以上に余るとすれば、飢餓で苦しんでいる世界中の子どもたちに(もちろん日本もですよ)に寄付してあげればいいと思うし、米作りだけでなく、食物づくりは気候や災害などで大きく変わります。
余った時も捨てずに済む方法を考え、農家の方々が安心して暮らしていけるように国で支えながら、やり方は多く知恵を絞れば色々あると思うのです。
武器を増やすより、自給率を増やす方が大事です。第二次世界大戦の戦死者の6割は飢餓で亡くなったのですから。
柳の下の泥鰌
創立55周年記念に「隠れ課題」というイベントをゼミナールで行っています。
先日1回目の講評をお返ししましたら、出された方はとても喜んでくださり「次もまた頑張ろう!」と、出されなかった方は「自分もやりろう!」とゼミ生の方がおっしゃっていると講師からお聞きし、こちらもやる気満々になりました。
「描きたい!」っていただけることがなにより嬉しい。何と言っても、シナリオは描いてナンボですから。
技術というのはどんなものでも習練が必要で一朝一夕には腕につきません。
常に丁寧に磨き続けていくことが大事です。
それと同時にネタ集めも大事です。
先週の金曜日は「企画のタネ」第二弾が行われ、刑事編として元警視庁刑事部参事官の広畑さんをお招きしてお話しをお聴かせていただきしました。
参加者は、このお話しの中からネタを見つけ企画を出して企画コンクールに応募するという、シナリオ・センターの十八番である参加型の講座です。どんどん応募くださいね。
広畑さんから、捜査のやり方から、家族のお話まで色々お聴きしましたので、お話しのどこに魅力を感じ、どれをネタに企画しようかというのが、それぞれの作家性となります。
ネタはどこでも転がっています。それをどう料理するかが作家性となります。
同じネタでも、作家が違えば、当然切り口も違い、方向性も全く逆になるかもしれません。
だから創作は面白い、誰一人どれひとつ同じものは生まれないからです。
なんとなく同じ感じの作品はあります。よく言われるありがちの発想ということもありますが、ほとんどが柳の下の二匹目のドジョウを狙っているものが多く、面白くないと言われがちです。
でも、2匹目のドジョウでも、1匹目のドジョウとは違うのですからこれもまた料理次第ということでしょうか。
1匹目は柳川で、2匹目は唐揚げで、同じものでも口当たりも味も満足感も違ってきます。
これが作家性、どう料理するかは作家の腕にかかっているということです。
ものごとは、まっすぐ見るだけでなく、ちょっと外して見ると、角度によって見え方が全く変わってくるはずですから。
この夏、お外に出ていくのも命がけ(笑)、お家でシナリオを描くというのも手です。