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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

なんだかね~

6月の雨 

薄ら寒さ

シナリオ・センター代表の小林です。梅雨寒というのか、蒸しているようでなんとなく薄ら寒い・・・なんか日本の今を象徴しているような天気です。

日本学術会議法人化が決定したようです。
これに反対して多くの学者がデモを行ったりしていましたがマスコミは全く報じず、如何にも大した問題ではないような形で可決されたニュースをサラッと報道したらしいのですが、どうなのでしょう。
これって、学者さんたちの問題で一般の私たちには関係がないように思えますが、ある意味、私たちにすごく関係があるのです。おわかりですよね、こういうことをお上に許し始めると戦前に戻るおそれがあるということなのです。
日本学術会議法には、「平和的復興、人類社会の福祉に貢献する」とうたう前文や、「独立して職務を行う」との条文がありましたが、今回、お上は消しました。ということは、菅首相が学者6名を任命拒否したように、お上に逆らうであろう学者はつぶしてやるということなのでしょう。
戦前、学者たちは、お上に命令されて戦争に加担する兵器や細菌の研究をさせられました。だからこその平和憲法に即した「平和的復興、人類社会の福祉に貢献する」という前文を日本学術会議法にいれたのだと思うのですが。
戦前、戦中と反戦学者は投獄されたり、戦地に送られました。反戦に繋がると思われる書籍や絵画は燃やされました。歌舞音曲は止められました。
今、朝ドラ「あんぱん」(NHK)で戦争のところを描いていて、朝から嫌な気分になるのでやめて欲しいという声が多く上がっているそうです。確かに朝は気分良くありたいですね。でも、これが実際に行われてきたことなのです。
脚本家の中園ミホさんは、あえてしっかりと描きたいとおっしゃっていました。
目をつぶっていると、声をあげないと、研究も芸術・文化もすべて潰されるのです。
それだけでなく、家族がどうあがいても、父や夫や息子が戦地に送られてしまうということなのです。
朝ちょっと嫌な気分になっても、心の片隅にとどめておきたいです。
薄ら寒さを常に感じながら、お上の行動を見ていかなかればならないことを。

Theミソ帳俱楽部

今日は、6月シナリオ8週間講座の開講です。そんな時に雨って・・・ちょっと気が重くなったのですが、アメニモマケズ通学の方が元気にいらしてくださり、オンラインの方も多く、急に晴れ晴れした気分になりました。
シナリオ・センターでお伝えすることは、シナリオの技術です。
受講生のどなたもがシナリオを描けるようにするのがセンターの使命。
そのために、どの講座もゼミナールもひたすら「描く!」ことを第一義としています。
頭の中でわかっていればいいのではなく、シナリオという形に落とし込めるようにするのです。
それには、東山アキコさんの映画「かくかくしかじか」ではありませんが「描け!」しかありません。
ひたすら「描く」環境を作り続けるのがシナリオ・センターです。
雨の日はシナリオと向き合ういい機会です。是非ともシナリオを描いてくださいね。

「描く」気持ちをより奮い立てっていただこうと6月は立て続けに「Theミソ帳倶楽部」を行います。
6月20日(金)のTheミソ帳倶楽部では、先にご紹介した東村アキコさんにおいでいただき、「かくかくじかじか」のお話しをしていただきます。
次6月28日(土)には、映画「ドールハウス」の監督、矢口史靖監督においでいただきます。
矢口監督は『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』など、軽妙なコメディ作品の脚本を書き、自ら監督されてきました。今作は劇場長編11作目にして初のオリジナル・ミステリー作品なのだそうです。
めちゃ怖そうなので、たぶん私は、映画は見れないかもですが(笑)、コメディからミステリー、まったく畑の違うジャンルをどのように考えて作られたのかには、とっても興味があります。
是非、ものづくりの極意をお聴きしたいものです。

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