バクバク
シナリオ・センター代表の小林です。暑いのも嫌ですが、じっとりじとじとの湿気がとっても嫌です。世の中的にも金魚鉢の中の金魚のような息苦しい昨今、ますます不愉快になります。
あの江藤農水相が辞任しました。あの発言、ホント信じられない・・・バカなの?
それにしてもお米問題は大きいですね。
備蓄米がどうして滞るのかよくわからないのですが、いつになったら下々に回ってくるのでしょう。
元日銀副総裁の岩田さんは「生産性の高い専業農家は1俵(約60㎏)当たり米価が1万円程度ならば、採算が取れるといわれているので、例えば米価が1万円未満になったら、1万円と米価の差を補助して、専業農家を支援する政策が考えられます。」と。
欧州各国が採用している「直接払い方式」と呼ばれる政策ですが、日本で実施できないのは、JA(農協)の政治力が強いからなのだそう。
JAは高い米価の販売から高い手数料収入を得た上に、高米価で温存された零細兼業農家の勤労所得から預金を集めて収益を上げているんですって。
どうも「越後屋、お主も悪よの~」ってにんまり笑っている人が沢山いるみたいですね。
その上、どこも後継者がいない。米作り自体ができなくなる。
これからお上がやることは、今の米不足だけではなく、これからも国民が食べていけるだけの食料を自給できるように、技術や支援も含めて100年先を見据えた政策をやるべきです。
JAもいつまでも越後屋になっているんじゃないよ。お代官様もいい気になって米に小判をもらってんじゃないよ。
遠山の金さんでも桃太郎侍でも呼んできてバッサリ切り捨ててやるぜ!!。
褒める
ここのところ、出身作家の新作を読ませていただくことが多くて、本大好き人間の私としては嬉しくてたまりません。
昨日ご紹介した美輪和音さんの「天使の名を誰も知らない」、鷹井伶さんの「てきてき」、鈴木光司さんの「ユビキタス」、宇山圭佑さんの「風読みの彼女」、原田ひ香さんの「月収」、持地佑季さんの「アオハルスタンド」・・・。この2カ月で読んだ本。
小説大好きの私は、どのジャンルものめり込んで楽しませていただいています。
小説ではないのですが、今更ながら反省させられた本があります。
荻原哲雄さんの「信頼されるリーダーになるための37のやめる」です。
「やめる」というのは、悪いところをさがさないというか、見ないということなのですが、特に子どもに対しては難しい。
親ってどうしても子どもに対して期待値が高いというか、こうしてやりたいと思いこみ過ぎるとか、理想を良かれと思って押し付けるたり・・究極は、育児放棄や虐待とか。
子どもの能力って大人が思う以上にすごいのに、人間って、人の欠点とかイヤなところはすぐ見えるんですよね。いいところって気が付かないことが多い。
育てようと思えば思うほど難しいのかもしれません。キッズシナリオはそんなところにも力を注いでいます。
「褒めて育てろ!」というの、新井一がシナリオ・センターでシナリオを診る時の第一義です。
「創作は否定をしたら、そこで止まってしまう」とよく言っていました。
「いいところを探す」探せない講師は失格だとさえ言っていました。
「どんな面白くないシナリオでも必ずいいところはあるはず、何故なら作者が心を込めて書いているから」
プロでもホン打ちで否定されたり、訳のわからないことを言われると、やはり傷つきます。(ホン打ちの後にセンターにお顔出しくださる出身ライターも結構多いですもの。)
誰一人同じではないから、同じように思うわけでも、感じるわけでもないでもないとはわかっていてもです。
否定したり批判をすることは簡単、誰でもできます。
私はいつもお上批判。 あ、上に向かっては批判していいと思っています。(笑)
「褒める」って本当に難しい。
でも、荻原哲雄さんの「37のやめる」をすれば部下が伸びるというように褒めたら、誰でもゼッタイに伸びるのです。
だって、どんな些細なことだって褒められたらうれしいですもん。