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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

発想

高くてもバカ売れ!なんで?(SB新書)

優先順位

シナリオ・センター代表の小林です。雪が積もるという話でしたが、表参道は全く積もらず、今は青空がのぞいています。でも、風は冷たい。
能登半島はさぞかし寒いのではないだろうかと心配になります。
少しは国は動いているのでしょうか、被災地に顔を向けているように見えないことが悲しいです。

昨今、トップの人たちの優先順位に疑問を持っています。
都庁のプロジェクションマッピングも今やることかと思っています。
今は、都庁を彩るよりも能登半島地震の被災地にお金を使うことの方が、一都民としてはやってほしいことです。

私は、文化・芸術が人の心を助ける、豊かにする、文化芸術がなければ、心は死んでしまうと思っています。
ですが、このプロジェクションマッピングに東京都が18億も使う意味は感じません。
私は、衣食住にも困っている人を差し置いて、「きれいでしょ」「心が癒されるでしょ」「ほらほら見て」とは言えません。
今までの暮らしをなくし、先の見えない方々に、文化芸術はどれほど癒してくれるかとは思いますが、でも優先順位から言ったら人間として最低限の生活が保障されてこそだと思うのです。
冷たいお弁当と冷たいお水の支援だけでは最低限にもなりませんから。18億あったらキッチンカーなど寄付できませんか?
やっていけないとは申しませんが、「今なの?」と思ってしまうのは私だけでしょうか。
都も職員を被災地の手助けに送り込んでいるのですから、被災地の方の気持ちを汲み取りながら自治体のトップ東京都としてきちんと被災地に対応して欲しいと思ってしまいます。
ま、電通がらみというのもなんかなぁ~。(笑)
先日、被災地の子どもたちがオーケストラや合唱を楽しんでいるというニュースをみてちょっとほっとしました。

高くてもバカ売れ!なんで?

出身ライターの川上徹也さんの本で、勉強しています。
「高くてもバカ売れ!なんで?」(SB新書刊)
シナリオ・センターの受講料の値上げを画策しています。なのでこの本を読ませていただき・・・というのは噓です(笑)
大丈夫です。
世の中に逆らいたい私は、値上げばかりの社会に憤っていますので、シナリオ・センターは、皆さんの景気が良くなるまで値上げはしません。ご心配なく。

さすが川上さんの分析は面白いです。
私が一番なるほどと思ったのは、気分がアガるものが売れるというお話しでした。
人は気分がアガる場所、商品、サービスには「理性的な価値」(コスパ)を度外視しても利用したくなるのだそうです。
確かにそうですね。
私自身、温泉が大好きなのですが、家族と行くと時は家族分必要なので、コスパのいいところを探します。
でも、友達と行く時は一人分の旅費だけで済むので、贅沢できるちょっと高いところを選びます。
日常と離れて露天風呂付の部屋だったり、贅沢な美味しい料理だったりを楽しむ、めちゃ気分がアガって幸せを感じるからです。
頑張って働いてまた行こうと思います。
ストレスフルな世の中で、「自分メンテナンス」のためなら多少高く手もお金を出す人が急増しています。眠りやバスタイムとかの健康、美容にお金をかける、自分を大事にする方への商品は高くてもバカ売れとか。
シナリオだってストレス解消、軽減にもめちゃくちゃ役に立ちますよね。
10数年前に、某雑誌のイベントで丸の内OL向けに「シナリオを描いて会社のストレスを解消しよう」という講座を3ケ月位やって上司に不満を持っていたOLにシナリオで対処法(アクション・リアクション)を考えてもらい、好評を得たことを思い出しました。

講座はシナリオ・センターの商品ですから、新しい企画を考えましょう。健康にもいいという売り方もありだなぁと(笑)
川上さんのこの本のおかげで、しばらく停滞していた新しいことに挑戦したいという気持ちがぐんぐんアガってきました。
こういう考え方もあるんだというすごい刺激をいただきました。
いつも皆さんに申し上げている「角度をちょっと変えて見る」、視点を変えることを教えてくれる本です。
シナリオにも役に立ちます。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
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  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ