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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

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「ハワイアン スッパマン~フラダンスにかけたオジさんたち~」(文芸社刊)

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シナリオ・センター代表の小林です。まあ、暑いこと。
観測史上初。都心で11月の夏日3日目だそうです。
半袖を着ている方も多く、夏の雰囲気。すっかり衣替えした私は、何を着ればいいのかと悩む毎朝です。

ああ、暑さのせいだと思いたい、この国のトップの人たちがおかしいのは。
お上は、下々が首をかしげるような減税、給付をいかにもしたり顔でくれてやる感で、自分たちの給与は当たり前のように上げようとするし、経団連のトップは、70%近くが反対し中止を求めている万博に、あろうことか建設費が約350億円かかる世界最大級の木造建築物「リング」(大屋根)について、「世界分断の危機の時代に「連携」を示す象徴的意味があるとして、ぜひやりたい」と。
どこに連携を示す象徴的意味があるのかわからないし、箱モノ好きのジ〇〇の戯言?大丈夫?
しかもこの「リング」、万博終わったら解体して木材で売るのだとか。作る意味が分からん。
きっと旧統一教会も、わずか100億で手をうっちゃったりするんでしょうね。これ以上自分たちの首絞めないように。
人権侵害も、下々が望む経済対策も、休戦の一言もあげられないお上になにを望めばいいのでしょう。
この国は、ゼッタイ聞く耳を持たないお上と、まともな答弁もできず何も自分の頭で考えることもできない大臣と自分たちの保身しか考えていな議員たちしかいないのでしょうか。

本日、Theミソ帳倶楽部では、映画「おまえの罪を自白しろ。」の石塚プロデューサーと脚本家久松真一さんをお招きしてお話をお聴きしています。
子供を誘拐して政治家に記者会見して自白を迫るお話です。
きっと片腹痛いくらいしか思わないでしょうけれど政治家の皆さん、是非この映画をみて、ちょっとおのれを振り返ってみてはいかがでしょう。

「ハワイアン スッパマン~フラダンスにかけたオジさんたち~」(文芸社刊)

元作家集団のさくらぎこうさんが、とても面白い短編集をだされました。
「ハワイアン スッパマン~フラダンスにかけたオジさんたち~」(文芸社刊)
それぞれの家族の軋轢を受けている40代の男3人がハワイアンダンスに挑戦する表題の「ハワイアン スッパマン~フラダンスにかけたオジさんたち~」をはじめ、古典落語、小説、短歌、日本昔話からヒントを得た短篇、様々なジャンルで描いた20編が収録されています。

なにがすごいかというと、1話10ページから20ページの中で、しっかりとキャラクターができており、しかも、短編の先を読みたくなる構成で、まさに20枚シナリオの小説版なのです。
さくらぎさんのこの短編の描き方は、20枚シナリオの勉強にもなりますが、私は、さくらぎさんのヒントの得方に感心しました。
古典落語「牡丹灯籠」を使って親子の物語にしたり、太宰の「桜桃」のオマージュとしてラーマン屋の主との会話を描いたり、これは教養が深くないと作れないことなのです。
さくらぎさんの小説を読んで、創作する人は、やはり古典落語も名作も昔話も万葉集も読んでいて欲しいと思いました。
脚本家、小説家を目指す方は、たくさんの本を読み、映画やドラマをみ、落語をきたり、短歌や俳句を詠んでみたり、自分の中にたくさたくさん引き出しを作ることが大切なのだと思います。

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