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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

刺激的

脚本で観る日本映画史

シナリオ・センター代表の小林です。暑かったり涼しかったり、温度差の激しい毎日です。電気代の大幅アップを前に、暑い夏にならなければいいなぁと思います。
昨年も、暑くても極力エアコンなどを使わず熱中症になって搬送されたり、亡くなった方もいらっしゃいましたよね。
この物価高に、高齢者は医療費の負担を上げて、わずかな年金を減らし、お上は、下々がどんな生活をしているのかおわかりなのでしょうか。
高齢者は死んで欲しいと思っているのですね、きっと。
いったいいくらあれば、人間らしい生活ができると思っているのでしょうか。
自分たちは、高い月収のほかにもなんだかんだと名目をつけて、何千万という年収を得ていながら、下々の困窮には目を向けない。
自分たちの既得権と利権だけを大切にする人たちに、私たちはどうやって立ち向い、基本的人権を守っていけるのでしょうか。
なんの成果も見いだせない、被爆者の方々を傷つけただけの広島G7も終わり、口あたりのいい「世界が全員、広島の市民となった時、地球上から核兵器はなくなるだろう。」お上の言葉もただただむなしく響きます。
核廃絶もままならず、平和の言葉だけ上滑り、世界は平和に変わっていけるのか、これからの世界は私たち下々の声が大切になってくると思います。
マスコミがまともに動かない分、私たちが自分自身で見聞きし、きちんと声を挙げないと、冗談ではなく「いつか見た道」へと突っ走っていきそうです。

名画名作

土曜日に、日本シナリオ作家協会の「脚本で観る日本映画史第7弾」にお伺いしました。
このイベントはずーっとシリーズでやられていて、名作を見せて、ゲストにお話を伺うというもの。
今ではなかなか観ることができない映画を取り上げてくださっています。

今回は、成瀬己喜男監督の名作「流れる」(脚本 田中澄江・井手俊郎/1956年)
幸田文の名作といわれた小説を田中澄江さんと井手俊郎さんが脚色したもので、置屋を舞台に、名匠成瀬己喜男監督が描いた女性たちの群像劇。
当時のオールスターキャスト、主人公のつた奴に山田五十鈴さん、娘に高峰秀子さん、女中の梨花に田中絹代さん、置屋のボスに栗島すみこさん、お茶ばかりひいている芸者染香に杉村春子さん、売れっ子芸者なな子に岡田茉莉子さんとそうそうたるメンバーの圧倒的な演技に魅せられました。
やはり、それぞれのキャラクターがきちんとできているから、それぞれの魅力が立ち上って、演技にも力が入ったのではないかと思います。
1956年の白黒映画なのですが、全然古さも感じさせないし、テンポもよく、すべてが見事なシーンづくりで、引き込まれてしまいます。
なにしろ、どのシーンにも無駄がない。これこそ、見せるということだと思わずうなってしまう魅力的なシーンづくりに圧倒されてしまいました。
ゲストコメンテーターは出身ライターの山本むつみさん。山本むつみさんの分析力のすごさ、シーンへの目配り、映画のお話しなのに、山本さんのシナリオ作りも見えて来て、なるほどとひたすらうなづきながら、とても勉強になりました。

「流れる」のシナリオは、シナリオ誌6月号に掲載されています。
次回、6/10「夜明けの歌」(脚本山田信夫)
7/29「軍旗はためく下で」(脚本 新藤兼人・長田紀生・深作欣二)
アテネフランセで、16:30から当日券のみで行っています。
足を運んでみてください。
映画作りの真髄が、昔の名作の数々から伝わってきます。

申し訳ありせんが、5/23・24は「表参道シナリオ日記」はお休みをいただきます。

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