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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

想像の縁(よすが)

「しあわせを招く 日本の文様 春夏秋冬花尽くし」(芸術新聞社刊)

世の中

シナリオ・センター代表の小林です。今日は冷たい雨が朝から降っています。
トルコ・シリアの地震被害はどんどん大きく、亡くなった方も増えています。
この寒空で、がれきの下でどんな想いで救出を待ち続けていたのだろうかと思うとニュースを見るたびに心が塞ぎます。
一人でも多くの方が救出されることを祈るばかりです。

最近は、テレビもいろいろなことを仕込んで、視聴者獲得に励んでいるようですね。
配信に持っていかれながらも配信を頼らなければならないって、テレビにとってはなかなか厄介な世の中です。
出身ライターの森下佳子さん脚本・NHKドラマ10「大奥」(火曜日22:00)がブレークしていますが、それに合わせてファンミーティングが3月8日に開催されます。
NHKホールで吉宗役の富永愛さん、家光役の堀田真由さん、綱吉役の仲里依紗さんの3女将軍が出演されるのだそうです。
ドキドキするほどかっこいい女将軍たちに会いに行ってみたいです。
いちいち女将軍と、女をつけるのは不愉快ですが。(笑)
今は男性社会で、だから、夫婦別姓も同性婚も許せないと言い張る男性達が多いのですが、女性社会だったら、世の中はどう変わるのでしょうか。
私は、男性社会よりずーっと良くなると思うのですが。
一度替えてみたいものですが、女性が男性と対等になるのは、男性はきっと怖いんでしょうね。

葉月けめこさん脚本NHK福岡発地域ドラマ「You May Dream」が、NHK福岡で再放送になりました。
このドラマは、シーナ&ロケッツの半生を描いたもので、鮎川誠さんが亡くなられたので、再放送になったのですが、全国的には見ることができませんでした。
「なんだぁ」と思っていたら、なんとNHK+で1週間ほど見逃し配信があるそうです。こちらは全国どこからでも視聴できます。
https://plus.nhk.jp/watch/st/400_g1_2023021246698

もう一度楽しませていただきます。

しあわせを招く 日本の文様 春夏秋冬花尽くし

出身ライターの藤依里子さんの文様の本が出ました。
「しあわせを招く 日本の文様 春夏秋冬花尽くし」(芸術新聞社刊)
藤さんは、ライターでいらっしゃるのですが「日本の文様」を手掛けた縁から文様を研究されて、今や和文様研究家としても活躍されています。

文様というと、ほとんどの方は家紋を思い浮かべますが、もちろん家紋もそうなのですが、文様は様々なところで日本の文化を伝えています。
この本は「花尽くし」というように花をモチーフにした日本の美しい文様を四季別に紹介しています。
文様の歴史を最初に紹介しているのですが、文様の歴史って縄文時代から始まっているんですね。
弥生時代には中国から四方の守護神とされる東は青龍、西は白虎、南は朱雀、北は玄武を描いた四神文が加わり(中国との関係は古から深いです)、平安・鎌倉時代は大陸文化の受け売りだけではなく、日本独自の葡萄やテッセンなどの植物に移り、室町・安土桃山時代には文字の始まりともいえる葦手絵文と呼ばれる知的なもの、茶道が流行すると金襴緞子などオリエンタルな文様が注目されながらも、輸出向けの日本らしさを強調した文様が・・・。江戸時代には町人文化が花開き光琳文や役者文などが流行ったそうです。
現代に生きる私たちから見ると、すべてが昔からあるように思いますが、時代とともに文様も変化し、新たに生まれているのですね。

一番よく目にする文様は、着物ですが、陶磁器、ガラス器、美術工芸品などにも文様が描かれています。
着物に描かれている文様は一つだけではなく、いくつもを使った華やかなものがたくさんあります。
文様のあれこれを知ると、厄除け、子育て祈願、延命、開運など等ご利益があることがわかります。
成人式などの振袖を選ばれる時やお宮参りの時など、文様の意味を知って選んでみるのもいいですね。
そういえば、子どもの頃麻の葉の産着とかおむつがあったことを想い出しました。
麻の葉文には、魔除厄除、神仏加護、子育て祈願のご利益があるのだそうです。
なるほど、ちゃんと考えて子どもに着せていたのですね。
麻の葉は、大人気アニメ「鬼滅の刃」の禰豆子が着ているので、今再ブレークしているのだそうです。

文様の美しさもさることながら、文様に込められた意味を知ると、古来の人々の生活や人を愛する思いが浮かび上がり、そこからドラマが生まれてくるような気がします。
こういう本を一冊手元においておくと、想像の扉が大きく開いていきそうです。
そうそう「大奥」でも着物の話がありました。

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