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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

葛藤

緑 表参道交差点

樹木

シナリオ・センター代表の小林です。やっと初夏らしい暑さになりました。外苑のイチョウ並木が青々として、すがすがしく気持ちの良い風が流れてきます。
この緑をいつまで楽しめるのか、ちょっと心配があります。
神宮外苑の樹木伐採が問題になり、今は反対の声でストップしていますが、再開発のために900本も切るというのです。
近隣の住民だけでなく納得いきません。
緑は本当に大事なのです。ご存じですか。外苑に中に入ると空気が全く変わるのです。そして、246(青山通り)に出たとたん、「うわぁ~空気汚れてる!」って感じになる。(笑)
まともに深呼吸するためには、樹木は必要なんです。人間の生きる力でもあるのです。
千代田区神田でも街路樹を切る話があるのですが、再開発のために何十年、何百年かけて育ってきた樹木を平気で切るという判断ができる感覚がわかりません。
朽ち果ててしまったとか、寿命が来てしまったなら仕方がないと思いますが、何十年、何百年もかけて大きくなった樹木です。
切ってしまったら、すぐに大きくはならないのです。その土地で大きくなった樹木にはそこにある命として意味があるように思えます。
開発のもとに、古いものはすべて新しくすればいいというのはちょっと違うような気がします。では、古いままでいいのか、それも違うと思いますが。
私自身も老害という自覚のもと、今の自分ができることを常に模索していますが、だからといって、すべて若い時の方がよかったわけでもないし・・・難しいところです。(笑)

17歳の帝国

今NHKで注目を浴びている吉田玲子さんのオリジナル作品「17歳の帝国」(土曜日22:00)をご覧になっていますか。
多くの賞を取ってきた吉田玲子さんのオリジナルに魅了されています。
実は、外苑の樹木問題とも通じているのです。

設定は、近未来としていますが、まさに今の日本。
ろくでもない政治家たちのために、世界から斜陽国と呼ばれるようになった日本の現状を打破するために、AIによって選出された17歳の総理大臣を筆頭に閣僚になった若きリーダーが、再生のモデルとして、つぶれかった地方都市を未来都市に変貌させようと奮闘する姿を描いているドラマです。
AIの膨大なデータを基に役に立たない議員や働く人を切っていく、古い商店街を開発しようとする若いリーダー。反対する古い体質の人々。
相変わらず策略をめぐらす古い政治家たちと経験のない若きリーダーたち、そこに古くから住んでいる人々、どちらにも問題があり、若きリーダーが葛藤する中で、どう超えていくのか、どう対処していくのか、吉田玲子さんのすばらしい脚本に、毎回ハラハラしながら楽しんでおり、ラストがどうなるのか、今からワクワクしています。

一筋縄ではいかない問題をよく真正面からドラマにされたと思います。
このドラマは2022年度から「土曜ドラマ」枠が「NHKワールドJAPAN」を通じて世界160の国と地域へ放送されることとなり、その第1弾ドラマとして企画がスタートしたそうです。
「日本のドラマに期待されていること」を海外のプロデューサーへ大々的にリサーチした結果、「AI」と「SF」というモチーフに「ジャパンアニメ」的な世界観に期待が集まっていることが判明。
そこで数々の名作アニメを手掛けた脚本家吉田玲子さんに脚本を依頼されたそうです。
その依頼に吉田さんのオリジナル企画『17才の総理大臣が若者たちの国を作り、高齢化社会と闘う「17才の帝国」』で応えました。
NHKのプロデューサーの方は、政治的でもあり、国のことなので、ちょっと躊躇したとか。確かに。(笑)
でも、制作された。お上に追従する報道機関といわれているNHKですが、ドラマ班は頑張っていらっしゃるのですね。
視聴者に共感を呼ぶドラマをたくさん作ってほしいです。

このドラマ、是非とも政治家の皆さんには見てもらいたいドラマです。

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