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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

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浅田講師

最愛

シナリオ・センター代表の小林です。ウクライナ情勢を聞くたびに心配になります。第三次世界大戦に発展しなければいいのですが・・・。
日本のお上は好戦的な方がとても多いですから、「いけ!いけ!」なんて言いそうです。
私たちは、決してお上の策略、大本営発表に乗らないようにしましょう。
しっかりと様々な情報を吟味し、他人の話を聴き、誰かさんの言う通りではなく、自分の頭で心で考えましょう。
いつの時代も戦争で不幸になるのは下々だけ。
上の人は安全なところにいて、戦争太りになったりしているのです。
どんな戦争にも正義などはありません。

ギャラクシー賞に次いで、出身ライターの清水友佳子さんが脚本を描かれたドラマ「最愛」がザテレビジョンのドラマアカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀脚本賞、最優秀監督賞の4部門を受賞されました。
清水さんが、受賞のインタビューで「原作がない作品はキャラクターを自由に作れる楽しさとやりがいがあり、みんなで愛情を込めて作り出した梨央や大輝、登場人物たちを応援していただけてうれしかったです。
一方で、オリジナルのサスペンスを作る大変さを思い知りました」
そして、俳優さんたちがそれぞれのキャラクターをしっかりと把握し、脚本以上に熟知し愛して演じてくれたことが受賞につながったようで、そうできたことこそが脚本の力だと思います。
世阿弥の三大深切に、「役者に深切」がありますが、脚本がよいということは役者が乗れるということです。
何が一番嬉しいかといえば、最優秀脚本賞をいただいたこと。
やはり、ドラマの大本である脚本がよかったといわれるのはサイコーです。
清水さん、おめでとうございます。より一層のご活躍を期待しています。

コンクール対策

先輩の後を追いかけましょう。
まずは、コンクール制覇でしょうか。
直近では2月28日締め切りの「フジテレビヤングシナリオ大賞」、3月1日の「テレビ朝日新人シナリオ大賞」があります。
そのためか、今月前半はシナリオ診断(個人面談)を希望される方が多く、各講師もてんやわんやの忙しさでした。
なんといっても、他人に読んでもらう、客観的な目が入ることが大切。
どうしてもひとりよがりになりがちなコンクール作品であればあるほど、見てもらうことが大事です。

4月2日(土)から、「チャレンジ!公募コンクール対策講座2022」が3回にわたって行われます。
4/2~4/16 13:30~15:30(通学&オンライン)
浅田講師が、キャラクターの作り方を主体にお教えします。

シナリオ・センターでもプロデューサーでも、なによりもキャラクターが一番大事、キャラクターをしっかりと作ろうといわれます。
それはわかっているけれど、どうすれば、イメージがはっきりして登場人物たちが生き生きと動くのか、よくいわれる勝手に動き出してくれるのか、わかりませんね。
それは、作者自身のイメージがちゃんとできていないからなのです。
「じゃあ、どうしたらイメージが結ぶの?」
具体的にどうすればいいのか、浅田がひとつひとつポイントを絞っていきます。

先日、山本むつみさん脚本の「相棒」(テレ朝)を拝見しました。
「相棒」はどなたもご存じの水谷豊さん演じる右京さんをはじめとするレギュラーキャラクターは、しっかりと出来上がっています。
そこにゲスト、この回は、前にも出てきている詐欺師の風間杜夫さんが、出所して管理人をしているマンションでのお話。
右京さんと詐欺師の風間さんのやり取り、知恵比べがものすごく面白く、思わぬ展開に惹きつけられました。
キャラクターとのぶつかり合いでドラマが面白くなるのだということがとてもよくわかるドラマでした。
山本むつみさんは、単にストーリー展開でなく、キャラクター展開でお描きになっていらっしゃるから面白いのです。

ドラマとは、「人間を描くこと」でしたよね。
だったら、人間、キャラクターが大事なことは当たり前のことです。
そんなキャラクターの作り方、浅田がお話をしていきます。

まずはお試しください。
「とにかく右足出して。次に左足出して・・・それ続けてれば前に進むんじゃねぇ」(岡田恵和さん脚本「ファイトソング」から)

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