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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

見る、知る、描く

弁財天 四谷荒木町

散歩

シナリオ・センター代表の小林です。ゴールデンウイークは、いかがお過ごしでしたか。
といっても、ほとんどの方が出かけられない日々だったかと思います。
私は、お上の言いつけを守って、お家でいい子に過ごし、文庫本片手にご近所散歩のみをしておりました。
赤坂方面、神楽坂方面、四谷方面、銀座方面、神田方面5方向のいずれかを選んで、路地路地を、繁華街をよけてウロウロするというのが私流。
一人ぶらぶらしていると、案外同じような方が多いのに気がつきます。
テレビでもやっていますが、ソロ活が流行りのようで、おひとり様は楽しそうです。
四谷荒木町の弁財天様にお伺いしたとき、給付金下さい、コロナで困っている方々を助けて下さいと思わずお願いしてしまいました。
この弁財天様には、お供えをするところがありませんでした。お布施をしなくてもいいというのはとても信じられる気がしました。勝手すぎ?(笑)

昨日は、半蔵門、千鳥ヶ淵、九段中等教育学校、靖国神社、市ヶ谷というコースをたどりました。
靖国神社には亡くなった方の手紙を掲示されているところがあります。
そこには、天皇陛下の御歌も掲示されています。
毎月変えているのかどうかわかりませんが、4月は、大正天皇が「國のため たふれし人の 家人は いかにこの世を すごすなるらむ」(大正3年)
昨日5月は、昭和天皇が「外国に ながくのこりて かへりこぬ 人をおもひて うれいはふかし」(昭和24年)と詠んでいらっしゃいました。
靖国神社は、夫に戦死された叔母が決して足を踏み入れなかった場所で、お国のために死ななければならなかったことへの怒りは、叔母は死ぬまで持ち続けていました。
亡くなった国民への想いを詠まれたこの歌に、叔母だったらどんな想いを持つのだろうと考えてしまいました。
思わぬものとの出会いに、色々考えさせられたりして、散歩もなかなか深いもんです。

しあわせのマスカット

来週の火曜日11日は、「THEミソ帳倶楽部~達人の根っこ~」に出身ライターの清水有生さんと、BS・TBSのプロデューサーの丹羽多門アンドリウさんにおいでいただきます。
映画「しあわせのマスカット」は、来週末に上映予定ですが、緊急事態宣伝が長引きそうで怪しい感じではありますが、お話は変わりなくお聞きすることができます。
対面とオンライン、どちらのご参加もOKです。
達人の根っこのテーマは、達人の技をお訊きすることによって、私たちの創作の糧にしようというものです。
一人一人が違うように、当然脚本家、プロデューサーという職業でひとくくりできるものではありません。
作家としての佇まいはもちろん違います。
新井一がストーリーは23通りしかないというように、パターンはわずかなのに、ドラマは無限にあります。
ドラマが無限にできるというのは、作家の視点違うからなのです。

この映画「しあわせのマスカット」、3行ストーリーでいえば「岡山産のマスカットを使った和菓子に魅せられた女の子が奮闘する話」です。
主人公の女の子、どんなキャラクターにすれば、観客を惹きつけるのでしょうか。
このストーリーで、シナリオを皆さん描いてみて下さい。
清水有生さんが描かれたシナリオとは全く違うものができます。
ディテールこそに作家の目が宿るからです。
だからこそ、自分以外のライターお話しを聞くことは、自分と違った視点を知ることで、作品の幅を大きく広げることができるのです。
誰かに、何かに出会うということは、なにかを得ることです。
THEミソ帳倶楽部~達人の根っこ~は、皆さんがこれから根を張るための縁(よすが)になればと思って開催しています。
そして、今回はプロデューサーの視点もお聞きすることができます。
創作で一番大事なのは「視点」です。
自分の作家としての視点をしっかりと作るためにも、是非ご聴講ください。
5月11日(火)19:00~20:30 90分 対面&オンライン。詳細は、シナリオ・センター公式HPをご覧ください。

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