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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人に寄り添う

河童の女

大丈夫?

シナリオ・センター代表の小林です。東京は今日28人。解除になって急に緩んだといわれていますが、この数日の感染者はその前にかかった方とになるわけで、とすると、解除後の感染者はもっと増えるのでしょうか。心配!
暑くなるとマスクも辛いし・・・。でも、マスクはマストです。
といいつつ、マスクなしで外に出たいので、犬の散歩は丑三つ時まではいきませんが、ちょっといつもより遅めに24時過ぎのひとっこひとり通らない時間に出かけます。
マスクをしているとずーっと浅い呼吸で過ごしているので、思いっきり深呼吸がしたくなってしまうのです。
夜の静寂の中で、はると一緒に深呼吸。やっと息ができた気がします。
ふと気が付いたのですが、24時過ぎはコロナ騒動前より真っ暗です。マンション等家の灯りはほとんど消えている。外出自粛のおかげで、早寝早起きになった方が多いのかな。(笑)
でも、自然と生活形態も変わってきますよね。人間って、案外しぶとくて環境に順応する能力が優れているのかもしれません。
それにしても、10万円はいつくるのでしょう。(涙)
私の関わっている子供のためのボランティア団体の話では、杉並のお寺で行った子ども食堂は3日で300名超の子供たちが利用しており、そうした子どもたちやご家族や留学生などたくさんいらっしゃること、お上は、片時も忘れてほしくないです。

河童の女

人のやさしさを描いたら、天下一品の脚本家が、長編映画の監督としてデビューしました。
出身ライターの辻野正樹さん。
長編映画デビューのポスターとチラシを持って、久々に訪ねてくださいました。
辻野さんとは、もう20年以上のお付き合いでしょうか。映像だけでなく、劇団も主宰され、お芝居も上演されてきました。
こんなことを言うのは失礼なのですが、長いお付き合いなのでお許しください。
戯曲では「近松門左衛門賞」の最終選考、映画では城戸賞の最終選考に残る力のある作品をいつも描かれていらっしゃるのですが、なぜかブレイクする運というかチャンスに恵まれませんでした。
辻野さんの作品が好きなだけにすごく惜しくてもったいなく、今回長編映画監督のデビューは本当に嬉しいです。しかも51歳の新人監督デビューです。
「河童の女」
7月11日からK’scinemaで、7月18日から池袋シネマ・ロサで公開されます。
この映画製作は、実はあの出身監督の上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」を輩出したENBUゼミナール「シネマプロジェクト」の最新作なのです。
連続で、シナリオ・センター出身の監督作品が上映されることも誇らしくとても嬉しいです。

お話は、埼玉飯能の川辺の民宿が舞台。主人公の柴田浩二は、川辺の民宿で生まれ、今もそこで働きながら暮らしています。
ある日、父親が見知らぬ女とでていき、浩二は一人で民宿を続けることになり、途方にくれてしまいます。
そんな中、東京から家出してきたという女性が現れ、住み込みで働くことに。
美帆と名乗るその女性に浩二は惹かれ、誰にも話したことのない少年時代の河童にまつわる出来事を語ります。
このままずーっと二人で民宿を続けていきたい浩二でしたが・・・。川辺の民宿で働く男とそこに流れてきた女の物語です。

まだ拝見していませんが、多くの作品の中から「シネマプロジェクト」に選ばれたということは、辻野監督らしい人に寄り添った、心に響く映画になっているのではと期待しています。
コロナ第2波などが来て、延期などになりませんように。
K‘scinemaで、「カメラを止めるな!」と出会った時のあの衝撃を、もう一度感じに出かけていきたいです。

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