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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

やっぱ、キャラクターでしょ

プラチナエイジ1・2(双葉文庫刊)

変化

シナリオ・センター代表の小林です。やはり表参道も人が多くなってきましたが、北九州市では第2波の入り口になっているとの認識を示し、また施設などの休館を要請しているそうです。
どこも他人事ではなく、薄氷を踏む思いで、それこそ戦々恐々の毎日です。
コロナウイルスは、色々なところで変化をもたらしているようです。
表参道あたりの会社は、リモートだけにしたり、広い場所から狭い場所へ移転したりしているそうです。一番は、表参道は日本でも有数の高い家賃ですので、変化せざるを得ないところが多いからでしょう。
オフィス街丸の内も同じような現象が起きているようで、これからはワサワサと人が出入りするという状況は減っていくのかもしれません。
仕事も全員が出社しなくても成り立つことがわかり始めてきたので、リモートやフレックスタイムなど就業形態も変わっていくように見受けられます。
テレビ東京は、新しい働き方として、第2波第3波にいつでも対応できるよう「リモート50」へ移行していくと発表しました。
シナリオ・センターも元通りにはならないと再三申し上げていますが、どんな形がいいのか試行錯誤の日々です。
今日は、5月シナリオ8週間講座のオンラインの初日、リモートゼミのお試しをしており、受講生の方々だけでなく講師も初めてだったりで、テンヤワンヤの最中です。
初めて外出自粛という社会になって、危険を冒して外に出てお仕事しなくてはならない医療従事者の方々はもちろん、スーパーや薬局、ごみ取集、郵便、宅急便など流通の方々へ改めてありがたさを感じました。
私たちが不自由なく暮らしができるのは、こうした方々が支えてくださるからだと実感できた2カ月です。一人では生きていけない、多くの人たちに支えられていること、心に刻んでこれからも過ごしていきたいと思います。

出身ライターの佐藤万里さんから、フリ―ランス同士、お互いに助け合っていければと、ご自分が申請された持続化給付金申請のポイント、売上台帳の作り方など簡単にできる方法を教えてくださいました。ご利用なさりたい方は、シナリオ・センター小林までご連絡ください。center@scenario.co.jp お送りします。
共にこの苦境を乗り越えていきましょう。

 

小説プラチナエイジ

ドラマの再放送が多い中、昼ドラが小説になりました。
4年前に放映された昼ドラ「プラチナエイジ」です。
出身ライター清水有生さんが脚本を描かれて、当時、還暦の夫婦が織りなすまだまだ熱い生き方に共感が寄せられ、大人気になったドラマでした。
清水有生さんがご自身で書かれたドラマをご自分で小説化しました。
清水さんがセンターで講義やゼミをしてくださるときに、常に受講生にお教え下さるのはキャラクターです。
ちょうど4年前、このドラマのことをお話して下さっています。
「私は普段脚本を書く時に、大体5パターンに分けるんです。
1蕃はリーダーシップ型。何かにつけて提案して、物語を転がしていく役割の人。
次は優等生タイプ。いい子で、いつも全体をまとめて、おかしいことになると修正していこうとする。でも絶対に自分の殻を打ち破ることができない。
そして、マイペース型。いわゆる自己中心的なタイプ。他人が何と言おうと、自分の思った通りにやっていく。みんなと同じ方には流れていかない。物語が都合よく行きそうになるのを、止めてくれる役割ですね。
大事なのはトラブルメーカー。これはドラマには絶対に必要な人。話がうまくいきそうになると、引っ掻き回す役割。
それから自分で決められない依存タイプ。
私はほぼいつもこの5パターンで作っています。最近書いた昼ドラの『プラチナエイジ』は60歳の3組の夫婦の話でした。
1軒目は夫婦ともに優等生タイプ。旦那の方が優柔不断、奥さんの方はすぐに良い子を演じてしまう。2軒目はリーダーシップを発揮する奥さんとマイペースな旦那。3軒目がトラブルメーカーの旦那と依存型の奥さん。この3組でドラマを作った。これだけのキャラクターだと、たわいもないシーンでも何とかなるんです。」(一部割愛)
キャラクターがしっかりできているので、お話はどんどん転がっていき、どこまでもいつまでも続けて描いていけるわけですね。
「プラチナエイジ」の小説を読まれると、清水さんのおっしゃるキャラクターがストーリーをどう動かしていくのかがよくわかるので、楽しんで読みながら、学んでいただくことができます。
キャラクターがしっかりとできていれば、どの時代からでも、どんな事件、事情が起きても、面白いドラマが生まれてくるということを実感してください。
「プラチナエイジ」1、2と同時発売でしたが、あっという間に2巻読んでしまいました。6月には3巻が発売されるとのこと、今からわくわくします。
巻末に掲載されている主役の3人の女優さんは、榊原郁恵さん、宮崎美子さん、池上季実子さんの座談会を読んだら、4年後のプラチナエイジ夫婦たちとテレビでも会いたい思いが募りました。是非、ドラマも描いて下さい。

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