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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

旅に出よう

黒部峡谷

旅1

シナリオ・センター代表の小林です。連休に昨日までお休みをもらって、宇奈月温泉、金沢、五箇山へ女5人旅に行って参りました。
宇奈月温泉は、黒部峡谷の自然を満喫できる温泉です。
黒部峡谷を80分かけてトロッコ列車が走ります。エメラルドグリーンと紅葉の世界・・・筆舌に尽くしがたい景色が展開します。
トロッコ列車に乗る前にセレナ美術館へ寄りました。
この美術館は、黒部峡谷の景色のみを平山郁夫画伯ほか日本画壇を代表する7人の日本画家の方々に描いていただき、展示しているという珍しい美術館です。
ヘリコプターに乗って、また山岳ガイドや美術館のスタッフと実際に歩き回って、それぞれの画家たちが素晴らしいタッチで描かれた絵画が20点ほど拝見することができます。
作品の他にスケッチも展示されていて、この絵に至るにはこうした緻密なスケッチを描かれているのだということにも驚かされます。
トロッコ列車に乗りながら「あ、ここを平山画伯が描かれたに違いない」とか「ここだ!塩出画伯が描かれたところは」と絵画と重ね合わせ、絵画と自然を二重に見ることで感動が倍増、楽しい80分の旅でした。
芸術と自然を一緒に楽しめる、一流の日本画を堪能できるのは、宇奈月温泉ならではと思います。
「また行きたい!」と女5人が声をそろえて叫んだほどです。
温泉もさらっとした気持ちのよいお湯で最高ですよ。(宣伝か?)

最終日に白川郷と五箇山の合掌造りを観に行きました。
五箇山は、白川郷ほど観光化されていなくて、小さなとても素朴な村という感じで、私は五箇山の方が気に入りました。
合掌造りというのは本当のよくできていて、雪下ろしの手間を軽減したり、水はけを考えて作られたものだそうですし、白川郷と五箇山の合掌づくりでは入口の場所が違うなど、ただ合掌造りというだけではなく、その土地の問題も鑑みての作り方に日本人の知恵の凄さを垣間見た気がしました。
私としては、学生の頃訪れた白川郷とは全く変わっていて、雪の中で迷っていた私たちを囲炉裏端でもてなしてくれたおじちゃんのうちはどれだったのか、わからず・・・歳月の流れを感じる旅でもありました。
旅にはいつでもいろいろな発見があり、出会いがあります。
時には日常から切り離れたところへ出かけることはとても大事なことだと思いました。
また、仕事をさぼって、出かけたい。(笑)

旅2

こちらも、「旅」がテーマです。
シナリオ・センターのライターズバンクと三木プロダクションが共催しているシナリオライターの卵さんと声優の卵さんとコラボしての朗読会が開催されました。
この朗読会は、シナリオをシナリオ・センターが提供して、声優さんの研修生が朗読をするというものです。
ライターズバンク内で、コンクールをして、そこから選ばれた5作品が朗読されました。
コンクールの審査には、共催の三木プロの代表、演出の方とセンター側はライターズバンク担当の竹村、戯曲担当の金子、ラジオドラマ担当の安藤とそれぞれのジャンルのオーソリティたち5人が朗読劇の作品として面白くできているかを厳しく審査しました。

今回は「旅」をテーマに、
猫と人間の本音のおしゃべり「ニャンダフル・トリップ」(益田昌さん作)
温泉での入浴争いと盲目女性「ニューヨク・イン・ザ・ダーク」(永井陽子さん作)
三途の川の船頭と死者とのふれあい「ヒガン・クルーズ」(高津直子さん作)
安楽死の退職記念ツアー「最終便」(大和谷均さん作)
亡くなった人が勧める天国へ一番近い島「天国は見えない」(潮楼奈和さん作)
多彩な作品が朗読され、連日満員御礼。
声優さんもシナリオライターも嬉しい3日間でした。
実際に自分の描いた作品が発表されるというのは、字面で見るだけのシナリオと違って、作品の世界が立ち上がって見えてきます。
そんな機会をこれからも折に触れて増やしていきたいと思いますので、チャレンジしてみてください。
まずは、朗読作品コンクール、朗読会を続けていきますので、ライターズバンクの皆さんは、どしどし応募してください!!
ライターズバンクへ登録できるようになると、仕事はもちろんのこと、こんな楽しい腕試しもできます。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
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