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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

誰がために憲法はある

誰がために憲法はあるのパンフレット

令和元年

シナリオ・センター代表の小林です。今日から連休明け出社。すっかり腐りかかっている脳は動かず、伝票を書こうと思って、「?」「あ、そうだ、31年じゃない?、1年?令和元年?なんて書けばいいの?」「西暦でいいか」 (笑)
この中途半端な元号改めは迷惑至極。
現役引退なのですから、なにも中途半端な時期に変える必要はないと思うのです。行事が難しければ、行事は粛々とやって、元号は新年と合わせれば面倒ではないのにと思うのは、不遜でしょうか。
連休中のまるでお祭りのような「令和」騒ぎにも辟易しましたが、新しい年に新たな気持ちでというのなら、嘘八百を明らかに、すべての膿をクリアして、戦争のない国づくりに政府はいそしんでくださらないと新天皇の対して失礼にあたるのではないでしょうか。
そういえば、私の友人はずーっと「令和」をめいわと呼んでおりますが・・・。(笑)
さて、みなさんはこの10連休をいかがお過ごしでしたか?
私は、リフォームした家の整理に前半はいそしみ、後半は家のことにすっかり飽きてしまい、遠方にはいきませんでしたが、テニスをしたり、博物館にいったり、映画を観たりしました。なので、いまだ片付いていない・・・。(汗) 

映画

映画に行きました。「誰がために憲法はある」東中野ポレポレへ。
なんと満員で立ち見が出て、それでも足りなくてカフェでも同時上映し、そこでも立ち見、入れなった方もいらっしゃるらしい。私たちは、10:30上映に、9時過ぎにチケットをゲットしたので、席を確保してみることができました。
そんな広くもないポレポレを埋め尽くすのは、自分を含めオールドな方が多く、若者はちらほら。
この映画は、改憲でも護憲でもなく、あなたは憲法をどう考えるかという問いかけの映画でした。
お笑い芸人松元ヒロが20年以上日本国憲法の大切さを伝えるために演じている「憲法くん」が原作です。
映画では、この「憲法くん」を演じる今年87歳の名優渡辺美佐子さんの憲法の前文とともに、全国巡演を続けている「原爆朗読劇」の渡辺さんを含む女優陣たちを追いかけているドキュメンタリーとして描いていました。
「私というのは、戦争が終わった後、こんなに恐ろしくて悲しいことは、二度とあってはならないという思いから生まれた理想だったのではありませんか」と憲法くんは語りかけます。
私たちが将来をどう築きたいのか、戦争を体験していない人たちに見てもらいたい映画です。
先日、大林監督の若者への講義の様子をテレビでは拝見しましたが、戦争を体験したからこその映画作家として訴えたい言葉が出ていらして胸を突きました。
私たちは戦争を知らない子供たちです。
だからこそ、色々な人から体験を聞き、原爆ドームやひめゆりの塔など戦争の爪痕を見て、戦争の悲惨さへ想像力を働かせなければならないのだと思うのです。
そのためには如何にいろいろな角度から様々な人々の話を聞きとるかということが大事なのだと思います。
すべてに正解はないのです。私の正義はあなたの正義ではないのです。 そんなことを考えさせられた1日でした。

縄文弥生

こどもの日に町田市立博物館へ行ってきました。友人から6月半ばに閉館するから行ってみないかと誘われたからです。
小田急線の鶴川からバスで10分ほど、そこから5分ほど山を登ります。
久ぶりに大きな声のうぐいすと出会いました。あまりの大声に思わず友人と顔を見合わせて笑ってしまったほど。そんなのどかな道を歩いていくと小さな博物館がありました。
それでも、所蔵品は多く、陶磁器、ガラス器、大津絵、風俗画、時計、遺跡群からの出土品と多種多様です。
なんと歌川国芳の「みかけはこはいがとんだいいひとだ」があり、一人の似顔絵と思える絵の中にすごく緻密に何人もの人が隠れて描かれているという寄せ絵です。私は国芳のこういうところが好きです。
日本とはまた違った雰囲気のベトナムやタイなどの陶芸品やガラス器も趣があります。 でも、不思議とどこか似ている、どこか感じるものがあります。

そのすぐそばに、本町田遺跡があり、縄文前期の竪穴式住居が4軒、弥生時代中期の7軒存在していたのだそうです。
その縄文弥生時代それぞれの竪穴住居も復元されています。
縄文時代の住居には建て替えた跡があるとか、弥生時代の柱には金属器で加工された角材が使われていたとか、人間の知恵の凄さに驚かされます。
人の営みは、こうして脈々と受け継がれていくのでしょうね。未来の人々に、こんなもん使っていたんだねときっと今の私たちのことを言われるのでしょう。

ほんのちょっといつもと違ったところへ出かけると、なんだか脳内大発見、大冒険した気分になります。
知らないことを知る、人が一人で知りえることはほんのわずかですが、だからこそ色々な人とのふれあい、コミュニケーションが大事なのだと思うのです。

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