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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人の営み

鎌倉市川喜多映画記念館チラシ

日本の四季

シナリオ・センター代表の小林です。ゼミや講座が終わられて、受講生の方々がお帰りなるときに「佳いお年をお迎えください」とお声掛けをさせていただいています。
ああ、年の瀬だなぁと感じる瞬間です。 「さようなら」「お疲れ様」ではなく、この時期は「佳いお年を!」と言わないと、なにか忘れものをしたように感じてしまうのが不思議です。

樹木希林さんの遺作となった映画「日々是好日」、原作は森下典子さんの自伝エッセイです。
お茶の心、茶道を通し、季節の移ろいの中から色々なものを見聞きし、味わい感じる・・・五感を大切にした哲学的な境地のお話しです。
内館牧子さんが「還暦になってチューボーに入る」にも登場された「ばあば」こと90歳過ぎの料理家鈴木登紀子さん。旬のものを食べることが大事だとおっしゃっています。
なんでこんな話を言い出したかというと、最近四季が薄れた気がしてならないからです。 気象的にもですが、それ以上に日本の四季折々、二十四節季に関わる行事の数々、忘れ去られているような・・・寂しい気持ち。 

お正月には、我が家ではそれぞれの干支の箸袋に入った両口箸を使います。
ですが、この干支が書かれている両口箸の入った箸袋があまり出回っていません。デパートでもおいていないところもあります。
正月の御膳を整えながら、「じいじは寅ね、ばあばは犬、パパとお兄ちゃんは猿、お姉ちゃんは辰」といいながらそれぞれの席にお箸を置く、新しい年の始まりの、元旦行事でした。
今は、おせち料理を重箱に詰めたりもしていないし、御屠蘇も日本酒で代替えしているのですが、日本の四季、節季、日本の行事、どこかに残しておきたいもの、大切なことを忘れているような気がしてなりません。
形式ではない精神だといいますが、精神が形に表れるというのもまた真理ではあると思うのです。
佳いお年をお迎えください。

世界の名作

今週の21日金曜日から、鎌倉市川喜多映画記念館で「歴史を旅する映画」という企画展が行われます。
鎌倉に初詣などにおいでになったときなど、ちょっとお立ち寄りになってはいかがでしょう。
歴史を描いた映画、どこを切り取り、どこを盛り上げることでドラマチックに観客に訴えることができたのでしょうか。
名画を観ることは、ご自分の創作の大きな糧になります。

1月 清朝最期の皇帝の一生を描いた「ラストエンペラー」(1987年)
   ヴィスコンティの絢爛豪華な映画「ルートヴィヒ」(1972年)
   世界的大ヒットの「タイタニック」(1997年)
   数々の名場面と壮大な主題曲に彩られた「アラビアのロレンス」(1962年)
2月 銃殺されたはずの皇女アナスタシアの運命「追想」(1956年)
   A・ワイダ監督の名作中の名作「灰とダイヤモンド」(1958年)
   反戦映画の傑作、ジャンギャバン代表作「大いなる幻影」(1937年)
   ベルサイユ宮殿を舞台に繰り広げられる「マリー・アントワネットに別れを告げて」(2012年)
3月 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞の「非情城市」(1989年)
   19世紀の中国を動かす重要人物に嫁いだ三姉妹「宋家の三姉妹」(1997年)
また、2月前半には鎌倉市民栄誉賞受賞記念に角野栄子さんの「魔女の宅急便」を上映予定。
2月後半には「あるがままに生きた女優樹木希林」の特集をされるそうです。

鎌倉小町通りを通り抜けたところにあります。にぎやかな小町通を通り過ぎると鏑木清方美術館もそばにあり、閑静な住宅街の一角川喜多映画記念館で名作を味わいながら、鎌倉の情緒を楽しむという年明けはいかがでしょう。
詳しくは、鎌倉市川喜多映画記念館のホームページをご覧ください。

 

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