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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ドラマはキャラクターが命

新井一の風采(笑)

働き方改革

シナリオ・センター代表の小林です。今日は5週目でゼミの教室はお休み。珍しく講座もないので、最少人数で夕方までの勤務にしました。
いつもは10:00から20:30までシナリオ・センターは開いています。
もちろん、シフト制ですから12時間勤務ではありませんけれど、講師も、事務局もみんな度が過ぎるほどよく働いてくれて早くから遅くまで頑張りすぎるほど頑張ってくれます。
勝手にブラック企業にするんじゃない!(笑)本当にありがたいことです。

働き方改革をみていると、この国は上の人たちばかりが得することを考えているように見受けられて仕方がありません。しかも、絶望的なことに利益は自分のものにするのに、失敗は部下のせいにして責任をとらない人が多過ぎます。
知っていようが知らなかろうが、なにかあれば、一番の長が責任を持つものではないでしょうか。
責任の持ち方は色々ですが、少なくともすべてをなげうつ気持で責任をとらなければ、本気とはいえません。おためごかしで責任をとったようにみせても誰のためにも、もちろん自分の将来のためにも全く意味がないのです。
余りにロクでもない上の方々のおかげで、シナリオ上でも上長のキャラクターがパターンになりそうで怖いです。(笑)

キャラクターって

 キャラクターは、シナリオを創るにあたり一番の肝です。
パターンのキャラではない、魅力的なキャラクターをどう作るかが、ドラマを面白くします。
私は、マツコデラックスの「夜の巷を徘徊する」(テレビ朝日)という番組を好きでよく見るのですが、まあ、色々な濃いキャラの人がたくさんいることに驚きます。案外使えますよ。(笑)
キャラクターを創るときに、よく履歴を創れといいます。
そうすると、住所はどこで、本籍生まれはどこで、生年月日、学歴、趣味とか免許とか資格とかを書きだしたりしますが、人事課や区役所ではないのでドラマの履歴はそれだけではつかいようがありません。
 例えば小学校3年生の運動会でかけっこで1等賞ととった幸子ちゃん。
一等賞とったことがキャラクターになるのではなく、その時に転んだけれど泣きながら頑張ってごぼう抜きして1等賞を獲った子どもなのか、悠々と1等賞を獲った子なのか、接戦になって隣の子を妨害して1等賞を獲った子なのか、このエピソードがキャラクターとして生きるのです。
確か内館牧子さんからお聴きした話だったと思いますが、なるほどです!!

新井一は、キャラクターを創るときのキーワードを上げています。
①風采(外見ですね)②容姿③境遇④教養⑤気質⑦思想⑧言葉遣い⑨行為⑩年齢⑪家族⑫生い立ち⑬子供の時のエピソード⑭隣人との関係⑮恋人⑯くせ⑰内向性か外向性か⑱趣味があるかどうか⑲運動神経があるかどうか⑳酒煙草などの嗜好㉑趣味嗜好㉒特技があるかどうか㉓尊敬する人物は㉔服装にうるさいか㉕収入㉖健康 持病はあるか㉗行動派か慎重派か㉘ユーモアがあるかどうか等など
まだまだキャラクターとして決めておいた方がいいものがあるかと思います。
キャラクターの絵柄にするために、具体的に考えてみてください。
くれぐれも毎日のニュースを見ながら、パターンの人を作らないように。
昨今パターンの人があまりにも多過ぎますので(笑)

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