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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

過去と未来

脚本で観る日本映画史

努力とは

シナリオ・センター代表の小林です。東京は2月にぶり返したように寒いですが、富士山の麓では土石流とか、新燃岳は溶岩が溢れる危険性とか、大変なことが多く、寒さくらいで文句は言えない感じです。 最近の世の中を地球が怒り始めたのではないかというくらい、世界中で自然災害が発生し、そのたびに人間の小ささをひたすら感じてしまいます。
それでも、人間だって頑張っています。 私の大好きなイチロー選手が、古巣のマリナーズでまたプレイができることになったという嬉しいニュースがありました。
私がイチロー選手を好きなのは、全く私の真逆なゼッタイに私には真似のできないストイックともいえる努力を積み重ねる生き方だからです。
ひたすら地道な努力を積み重ねて、たくさんの記録を生み、大リーグで現役を続けられるわけですが、それは並大抵なことではありません。
歳と共に力は落ちていくことは自然の流れなのに、「最低50歳まで現役」と公言できるイチロー選手は本当に素晴らしいと思います。
もちろん比べることすらできませんが、怠け者で歳をとったことで逃げている私も、爪の垢のほんの少しでも飲ませていただきたいと思ってしまいます。
103歳のアーティスト篠田桃紅さんのように、泰然自若と自分を通して生きていきたいものです。

脚本で観るの本映画史

過去の名作を知るというのも勉強になると思います。
1・2月はもう終わってしまったのですが、シナリオ作家協会が「脚本で観る日本映画史」というイベントを行っています。
3・4・5月とまだありますので、是非とも観に行かれることをお勧めします。
すべての作品が名匠と呼ばれる脚本家の筆によるもので、特異なキャラクターが登場する映画ばかりです。映画を見た後は、著名なゲストが解説をしてくれるというすてきな試みです。

3月24日(土)「河内山宗俊」(1936年・82分)原作・監督山中貞雄 脚本三村伸太郎
ゲスト柳生啓介さん 司会田中貴大さん
さすがの私も生まれていない時代ですが、名匠と呼ばれる山中貞雄監督の現存しているフィルムの一つだそうです。(他は遺作「人情紙風船」・「丹下左膳余話百萬両の壺」)

4月21日(土)「さらば夏の光よ」(1976年・89分)脚本ジェームス三木 監督山根成之
ゲストジェームス三木さん、司会井上紀州さん 三角関係の本質をえぐる異形のアイドル映画、遠藤周作原作の親友との三角関係を見事に具象化したジェームス三木さんの手腕をご覧ください。

5月19日(土)「甘い汁」(4964年・119分)脚本水木洋子 監督豊田四郎
ゲスト井上由美子さん 司会黒沢久子さん
新井一が企画した東京映画の作品。母と娘を書かせたら天下一品の水木洋子の冷めた視点で、見事に豊満な肉体だけで大勢の家族を養っていく中年女性を描いた作品。
中井貴一さんのお父さんである名優佐田啓二さんの遺作でもあります。

どの作品も脚本はすべて名匠と言われる方々が手掛けています。そして、その映画を語って下さるゲストがまたすごい。
映画を描きたい人、監督を目指す人なら見なければもったいないです。
なかなか世に出ない名作ばかりで、かつ解説がまた聞き逃したくない錚々たる方々、是非とも、学んでほしいです。
会場 アテネ・フランセ文化センター(03-3291-4339)
毎回18:00上映 その後トーク
JR御茶ノ水水道橋口より徒歩7分 
当日券1200円 前売り券1000円 
お問い合わせは、日本シナリオ作家協会 03-3584-1901

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