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賞はゴールじゃない/脚本家デビューのチャンスをつかむ

脚本家デビューする方法の1つが、脚本コンクールで受賞すること。
これはよく言われていることですよね?

でも、「なんでだろ?」って思いませんか?

例えば、TBS連ドラ・シナリオ大賞。
賞をとると、勉強会に参加できます。勉強会では、プロデューサーやディレクターと交流できますので、「一緒に仕事しましょう!」と声を掛けてもらえれば、脚本家デビューへのチャンスが掴めます。

シナリオ・センター出身の脚本家・李 正美さんは2014年に実施された第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞で佳作を受賞。
その後、テレビドラマ『せいせいするほど、愛してる』や、テレビドラマ『新参者』シリーズの完結編である現在公開中の映画『祈りの幕が下りる時』など、色々な作品の脚本を担当されています。

こう聞くと、「やっぱり脚本コンクールで受賞すると脚本家デビューに近づけるんだな」と思いますよね。

そこで今回は、第6回TBS連ドラ・シナリオ大賞の授賞式の模様から、
審査員・十二竜也さん (TBSテレビ制作局ドラマ制作部長)のコメント
(今回の作品の傾向、審査ポイント、受賞後の勉強会についてなど)
第5回TBS連ドラ・シナリオ大賞で佳作を受賞されたシナリオ・センター出身・田中徳恵さんのコメント
(受賞後、勉強会に参加して)
シナリオ・センター所属・出身受賞者のコメント
(どんな想いで応募したのかなど)
――をご紹介します。

TBSテレビ制作局ドラマ制作部長 十二竜也さんコメント
「受賞がゴールではない」

次世代の脚本家を発掘・育成するために始まった「TBS連ドラ・シナリオ大賞」。

現役ドラマプロデューサー陣が審査員を務め、過去5回の受賞者や勉強会参加者から続々とプロの脚本家が生まれています。

前回の開催(2015年)から少しお時間をいただいたこともあり、想定を超える大変多くのご応募(応募総数:941編)をいただきました。

今回の最終選考に残った作品の傾向としましては、個性の際立ったキャラクターが活躍する作品と、いわゆる等身大の主人公が「自分」と「状況」の狭間で葛藤する様を軸とした作品にはっきり分かれたように感じます。

また、「LGBT」や「老い」などかつては重いテーマとして扱われることが多かった要素も、ごく当たり前に、誤解を恐れずに言えば「カジュアル」に登場し、作者の皆さんのより現代的な感覚を垣間見ることができたようにも思います。

その中でも、今回の受賞作はいずれも独創的なテーマ選びや印象的な台詞が傑出しており、脚本家としてのポテンシャル・将来性を大いに感じさせていただける作品でした。

作品の面白さそのものもそうなんですが、作品を読ませていただいた中で滲み出てくる皆さんの才能といいますか、将来性と言ったものを感じる作品、つまり、作品というよりかは、皆さんご自身を選ばせていただいたつもりでいます。

賞を受け取っていただくわけですが、受賞して頂くことが、この賞の趣旨ではありません。つまり、ゴールではないのです。ここからがスタートとなります。

受賞者・入選者の皆さまにおかれましては、今後、TBS現役プロデューサーとの勉強会に参加していただく予定です。

そこでさらに実力を伸ばしていただいて、その中で、制作者のほうから「この人と新しいことをやってみたいな」と思う組み合わせが出来ればいいと思いますし、逆に、皆さまの方から「この人だと面白そうだな」「やってみたいな」という人を見つけていただくということも、私としては期待したいところ。

新たなドラマをぜひ一緒に作っていけたらと思っています。
第6回の受賞者の今後の活躍に、どうぞご注目ください!

前回佳作を受賞されたシナリオ・センター出身・田中徳恵さんコメント
「チャンスをつかむ!」

前回(2015年)、このコンクールで佳作をとり、勉強会に参加しました。

勉強会では、自分の書いたシナリオについて、プロデューサーやディレクターのかたにいろいろな意見やアドバイスをいただきました。

企画書のお仕事や色々なチャンスをいただき、昨年、ショートドラマを3本OAしていただくことができました。

皆さんもこれから、勉強会や今日お会いしたプロデューサーのかたに、いろいろなことを相談されたり、持ちかけられてチャンスがつかめると思います。

チャンスを活かしてデビューできるように頑張ってください。私も頑張ります!

大賞を受賞!小田康平さん(作家集団所属)
「シナリオ・センターでイチから勉強」

「脚本でも書くか」と、気まぐれを起こしたのが大学3年の夏。

志していたことに挫折し、暇を持て余していた頃でした。
ネットに“題材は身近なものがいい”とあったので「学生時代やっていた陸上競技かな」と題材決定。

また“作品にテーマを”とあったので「怪我させて、挫折を乗り越えるでいいか」とテーマ決定。

書きはじめたものの、ト書きは3字下げるとネットにあるのに、参考に見たシナリオの雑誌は明らかに2字下げでパニック。
ワードのページ設定が上手くいかなくてイライラ。電話のシーンの書き方が分からないから着拒。なんとなく完成した作品を第5回TBS連ドラ・シナリオ大賞に提出しました。

一次で落ちました。
暇潰しのはずなのに悔しさがこみあげてきて、シナリオの学校でイチから勉強することにしました。

それから2年。脚本家を志すようになって挑んだ今回の題材は陸上競技。
テーマは挫折。登場人物の名前も第5回の作品とほぼ同じにしました。

ただ自分でも驚くほど内容は違います。
2年間の成長を試す、待ちに待った場が今回の第6回TBS連ドラ・シナリオ大賞でした。

今回、びっくりする結果で驚いているんですけど、とにかくデビューができなければ記念で終わってしまうので、デビューできるように頑張ること、自分の夢や目標を叶えるためには脚本家として生活していくしかないので、そのためにより一層努力して謙虚に精進を重ねていきたいと思います!

入選されたシナリオ・センター所属・出身の方々

緒方苑さん(大阪 作家集団出身)/受賞作『缶詰の底に昇る月』

子どもの頃からドラマとか映画とか小説を、シナリオを勉強してからは戯曲も読むようになりました。
落ち込んだとき、いろいろな物語の世界に救われました。
今度は自分が、誰かが落ち込んでいるときに元気が出るような作品を、これからも書き続けていければと思います。

大坪 哲郎さん(元・研修科)/受賞作『ぬくもりクラブ』

高齢者専門のデリバリーヘルスの話が、まさか最終に残るなんて!
困惑と驚きでいっぱいです。
自分は“誘惑”に弱くて…。
でも、少しは役に立って良かったなって思ってます(笑)。
これからもがんばります!

川島 祐介さん(大阪 作家集団所属)/受賞作『俺をクズにしてくれ!』

このコンクールは連続ドラマの1話を書くということで、構成や魅力ある主人公とか、そういうことを書くのがすごい苦労しました。
書きながら「大変だな…」と思って、普段何気なく見ているドラマがこんなに大変なものだったのかというのを改めて痛感したコンクールでした。
でも、こうやってアタマをかかえながら、悩みながら書くのはやっぱり楽しくて、「自分はシナリオを書くのが好きなんだな」ということに気づかされた賞でもありました。
脚本家になることが夢なので、これからも映像作品に携われるように、アタマをかかえながらずっとシナリオを書き続けていきたいなと思います。

石川浩子さん(通信作家集団所属)/受賞作『隣の島の芝生』

こちらのコンクール第1回目から応募していますが、一次選考にも通ったことがなくて、それがなぜか今回、最終選考の通知を開けたら一番上に自分の名前があって!
「どういうことなんだろう!?」とあまりにも妄想がすぎて、幻覚でも見てるのかしらと、何回も開けたり閉めたり繰り返していました(笑)。
この場に来て、「本当なんだ!」と実感しています。
一次審査を通過するのも大変だと思っているので一次審査を担当してくださったかたにもお礼を申し上げたいです(笑)。
ここまでこさせていただいたことを感謝しています。

シナリオ・センターで添削→応募→受賞!

石川浩子さん(通信作家集団所属)にお聞きしたところ、『隣の島の芝生』は応募する前に、通信講座担当講師の添削を受け、そこで気づいたことを直してから応募されたそうです。

シナリオ・センターで勉強していると、石川さんのようにブラッシュアップできます。
「書けた!出しちゃおう!」ではなく、落ち着いてもう一度読んでみる。考えてみる。
これは、受賞する上でも、そして、脚本家デビューしてからも大事なことではないでしょうか?

今回ご紹介したことを踏まえて皆さんも是非、脚本コンクールに応募して、脚本家デビューのチャンスを掴んでください!

第4回TBS連ドラ・シナリオ大賞で佳作 李 正美さん脚本『新参者』シリーズ完結編 映画『祈りの幕が下りる時』

これまでTBS連ドラ・シナリオ大賞を受賞されたシナリオ・センター出身生一覧

第1回=入選:天海佐和子、中山智博、真野勝成

第2回=大賞:大林利江子/入選:池田奈津子、尾山奈央、宮田幸恵

第3回=入選:土橋章宏、船橋勧、政池洋佑、益子悦子、三好昭央

第4回=大賞:渡邊真子/佳作:李正美/入選:大北はるか、賀藤晶、山田励子

第5回=大賞:目黒啓太/佳作:田中徳恵/入選:木村涼子

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