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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

やりたいと思ったら迷わずやる

熱血講義の浅田講師

先延ばし

シナリオ・センター代表の小林です。秋の長雨が続きます。台風も迫っているとか。
選挙運動期間、ほとんど雨というのも何か象徴的な気がします。
暗雲が続くのではなく、雨降って地固まるならいいのですが。
今年は私の周りは、亡くなったり病気になられる方が多くて、ちょっと精神的にめげています。
やれるときに自分の好きなことをやらなくっちゃ、会えるときに会っておかなくっちゃとしみじみ思います。
まだまだ大丈夫と思わずに、先延ばしにしないでやろうと思ったら、動かなくちゃダメですね。

表現も技術がいる

今年もあとわずかになり、シナリオ・センターの講座も、10月シナリオ8週間講座でラストになります。
シナリオ8週間講座では、いつも最後にアンケートをお願いしています。
講義でどこが難しかったとか、シナリオで描きにくかったところとかをお訊きしているのです。

シナリオ・センターの講座は、すべて講義に添って、宿題、シナリオを描いていただきます。
ただ聴講すればいいというわけではないので、大変だと思われがちなのですが、実は描けるようになるための一番の早道なのですね。
毎回の宿題こそが、シナリオの技術を身につける最善の最短の方法なのです。

課題で描きにくかった、難しかったと言われるところが、「1年後」「魅力ある叔父さん」「ラブシーン」の3課題です。
「1年後」は時間経過を描いていただきます。
1年経ったよということをどうみせるかがポイントです。「女の一生」を描くには、リアルな時間では描けませんね。
では、どうしたら90年の人生を2時間で描けるのか、その技術をお教えします。
タイトル法とかナレーションとかで書いちゃうのは簡単ですが、シーンで見せるように努力していただきます。

「魅力ある叔父さん」は、課題が二つあるので難しいのです。
主人公に魅力を創ることと叔父さんをわからせるということです。
まず、主人公の叔父さんに魅力がなくてはだめなんです。 主人公のキャラクターに魅力がなければ、ドラマは面白くなりませんし、感情移入ができません。
それだけではなく、叔父さんだということを映像でわからせなければいけません。
文章だと漢字で「叔父」と書けば、両親どちらかの弟だということがわかりますが、映像では「おじさん」っていうだけでは、隣のおじさんなのか、八百屋のおじさんなのか、伯父さん(両親のお兄さん)なのか、いったい誰なのか見当もつきません。
どうやって魅力をつけ、どうやって人間関係をわからせるか、この技術は、日常でも使えます。

「ラブシーン」ここは一番盛り上げるところ、クライマックスです。気持ちが高揚していくところですね。
どうも恋愛が苦手なのか、ラブシーンを悩まれる方が多いのです。どのように盛り上げていくかというのも技術があるのです。

あら、難しそう・・・と初めての方は思われるかもしれませんが、実は、難しかった、描きにくかったとおっしゃっていても、受講生の方々は2時間聴講しただけで、どなたも課題をこなすことができているのです。
なぜなら、ひとつひとつのシナリオの技術をすべて具体的にお教えできるからです。ドラマは感性で描くものですが、見せ方、伝え方には技術が必要なのです。
技術を知ることによって、面白く、豊かな見せ方ができるようになります。

プロのシナリオライターも小説家も、この見せる・伝える技術を使っているからこそ、視聴者・観客の心を揺さぶり、読者の共感を呼ぶように描けるのです。
創作は感性です。ですが、その感性を表現するために技術があります。
技術を使うことで感性が広がっていく、発想が豊かになっていくのです。
まず、基本の技術を学んでみましょう。
ただ描けばいいのではなく、この基本のシナリオの技術を学ばれると、表現が豊かになります。

今年最後のシナリオ8週間講座は、10月28日土曜日から。朝昼夜あります。
シナリオってどんなものかなとご不安な方には、21日土曜日17:30、23日月曜日13:30.19:00と3回、シナリオワークショップもあります。
自分を表現する・・・自分の考え、想いを伝えることはとても大事なことです。

過去記事一覧

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