メアリカフェはいかがですか
シナリオ・センター代表の小林です。なんとなんとセンターの前にメアリがやってきました。
 坂口理子さん脚本のアニメ映画「メアリと魔女の花」のカフェが1カ月間営業します。
 8/4~9/2.11:00~21:00 です。
 ゼミが終わったら、クラスで、ちょっとカフェでもいかがでしょう。
 坂口理子さんや監督もいらっしゃることもあるかも?
 OPEN準備に米林監督がいらしていました。事務局一同飛び出していっちゃいました。(笑) 
月曜日に、出身ライターの大山淳子さんが新刊を持っていらしてくださいました。
 新刊が出るたびに、わざわざお持ちくださる大山さん。
 お忙しいのに申し訳ないと思いつつもとっても嬉しいです。
 鎌倉の往復で読ませていただきました。面白い!電車の中でニヤニヤしながら読んでいました。(笑)
「光二郎分解日記」第2弾、「光二郎分解日記 西郷さんの犬」(講談社刊)
なんと、あの上野のお山にある西郷さんの銅像の犬が盗まれました。
 銅像の犬が盗まれちゃう、しかも超有名な西郷さんの犬ですよ、西郷隆盛の。
 本題の内容とは関係ないのですが、西郷さんの奥さんはこの銅像見て卒倒しかかったんですって。
 普通は銅像って正装なのに、西郷さんの銅像ってつんつるてんの浴衣のみたいな恰好で・・・犬連れ。 
 「うちの主人はこんなんじゃない!!」。奥様お気の毒、時の英雄なのにバカボンみたいだものね。(笑)
 高村光雲さん、どういうつもりでこのかっこにしたのでしょう。
大山淳子さんの本は、だから面白い!!
あ、話はそこではありません。私も光二郎のボケがうつっちゃったかも。
 主人公の光二郎は75歳、最近色々なことを忘れ、ボケたのではないかと自分自身すごーく心配しているのですが、多少はあるものの、ボケというより、分解することしか興味が無いからなのです。
 元中学の理科教師の光二郎、分解したいものを見ると、他は全て見えなく、聞こえなくなるのです。 
 その光二郎と息がぴったりなのが20歳で浪人生モラトリアムの孫かける。
 どう生きていくかも考えられない本人いわくおちこぼれ。でも、光二郎の脳の回転スピードが速すぎて言葉にならない言葉を読み取って通訳できるという才能の持ち主です。
 このどこか欠けている二人がコンビを組むと、何故か警察も手を焼く難事件が解決できるのです。
二人のキャラクターはもとより、大山さんの御本の登場人物のキャラクターは、欠けている人ばかりです。     大山さんのうまさにここにあります。 
 人は誰もが完璧ではありません。
 だからこそ、様々な形でぶつかったり、からみあったりして、あらたな事件・事情が、そこからドラマが生まれてくるのです。
某テレビ局のプロデューサーは、「75歳の主人公なんて使えない!」と一蹴されたそうです。あ、あ~、だからドラマが面白くないのですよ。(涙)
 年寄りだから使えないとしか考えられない頭では、面白いドラマは作れません。
 シナリオライターを目指す皆さんは、キャラクターづくりというものの本質をしっかり見極めて、シナリオを描いて下さいね。
大山さんの「光二郎分解日記」シリーズ、これからもこのナイスバディの巻き起こすミステリーをどんどん読ませていただきたいです。 
 そして、願わくば、75歳の光二郎の魅力を映像でも観てみたい。
 カッコいい70代の男優さんは、たくさんいらっしゃいますしね。


			











