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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

過去から学ぶこと

早稲田大学演劇博物館

広島・長崎・沖縄

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は、広島の原爆記念日でした。 多くの犠牲者のお蔭で今日の平和があること、そして、原爆の後遺症、戦争の後遺症は今なお連綿と続いていることに、私たちは事あるごとに再認識し続けなければいけないと思います。
72年経った今、被爆国日本が世界中に訴えかけることは、共に戦うことではなくて、二度と戦争をしないことです。
「STAR SAND~星砂物語~」が上映されています。
沖縄で、戦うことが厭で軍を離れたアメリカ兵と日本兵の「卑怯者同志」が洞窟で暮らすうち、言葉は通じないながら心を通わしていくが、そして・・・2016年女子大生志保が遺された日記をもとに、2人の謎を解明していきます。

明日8月9日(火)19:00の回終了後、シナリオ・センター柏田道夫講師とロジャー・バルバース監督の対談があります。
ベトナム戦争をきっかけにアメリカ人をやめたロジャー・バルバース監督の生き方は貴重です。
是非とも、お聴きください。

昨日の広島原爆記念日で、子供たちは平和宣言の中で、「未来の人に戦争の体験は不要です。しかし、戦争の事実を正しく学ぶことは必要です」と訴えました。
この言葉を大人こそが、もう一度深く受け止めなければならないのではないでしょうか。

テレビドラマ博覧会

なかなかいけなかったのですが、もうおわりになるということで早稲田大学演劇博物館に「テレビドラマ博覧会」と併設の「山田太一展」に行ってきました。
早稲田大学演劇博物館は、坪内逍遥先生を記念して創られた博物館で、レトロチックな建物が魅力です。
6月には、「テレビドラマ博覧会」のイベントとして、是枝監督と坂元裕二さんの対談があり、あっという間に定員オーバーになってしまい、がっかりりしました。
人気監督と脚本家の対談、皆さんがお聞きしたいと思われたのでしょうね。
入れない人のために映像で流したというお話を聴き、無理にでも行けばよかったと残念な思いをしましたが、展示も素晴らしいものがありました。

「テレビドラマ博覧会」で感じたことは、どれだけ脚本が大切なものかということです。
名作と言われている数々の作品は、まさに脚本の力を見せつけてくれたものばかりでした。
脚本が素晴らしいと、演出家も腕を奮います。脚本に触発されて、大きく創造力が湧いてくるのでしょう。
山田太一さんの手書きの原稿を拝見した時に、山田太一さんの溢れる想いをひしひしと感じました。

テレビ創成期から今日まで、展示されているテレビドラマをみながら、どれもこれも登場人物がイキイキとしている、キャラクターの造詣が素晴らしいことに気がつきました。
いつも「キャラクター、キャラクター」と言いまくっているシナリオ・センター、当たり前のことのはずなのに、数々の名作を次から次へとみていくと、本当に身に染みて、誰彼構わず「こういうことだよねぇ」と口に出していいたくなりました。(笑)

過去から学ぶこと、先人から学ぶことは、まだまだ限りなくあります。 ぎしぎしと音を立てる木の階段を上り下りしながら、過去を見つめながら、学び、育っていくことの大切さを感じた1日でした。

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