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【47行の物語 ご当地情報】なんでも昆布で〆る!~富山県編~

『47行の物語~47都道府県シナリオコンクール~』の5月は、北陸・甲信越 地区 × ごはん です。
でも、それぞれの地域について出身ではないと知らないこと、たくさんありますよね。

そこで今回、富山県の老舗旅館である黒部峡谷 宇奈月温泉 延楽さんに、富山県の「ごはん」にまつわるお話をお聞きしました。

富山県の“きときと(=新鮮)”で美味しいものなど、いろいろ教えて下さっ たのは、
2年前に東京から富山県に移住した、宇奈月温泉 延楽の上山賢さん
上山さんならではの視点で富山県の魅力を教えて頂きました!

延楽さんからご提供頂いた“きときと”な食べ物やステキな温泉・お部屋の画像と、
まだ富山には行ったことがない広報・齋藤(神奈川出身)のツッコミとともに、リポートします。

Q 「あの県のあのごはんには、負けない!」というものはありますか?

富山といえば「ホタルイカ」が大変有名なのですが(知らない方も多いかもしれませんが)漁獲量では兵庫県の方が多く、量では負けております…。
しかし、富山県産は定置網で産卵に来た太った肉厚のメスだけが網にかかるのでぷりっぷりで美味しいんです!
もちろん、「兵庫県さんに勝っている!」なんて1ミクロンも思ったことはございません。
夜の海岸に打ち上げられたホタルイカが青白く光る春のシーズンは観光船が出て県外や海外の方々を驚かせます。

〇齋藤:産卵期の4月~5月にはホタルイカ漁の海上観光が実施されているみたいです↓
富山県観光公式サイトとやま観光ナビ こちらから 
おいしいだけじゃなく、幻想的なシーンにもなる予感がしませんか?

Q 他県から友人が来たら、これを食べさせる!食べさせたい!というものはありますか?

春なら「ホタルイカ」です。
2年前に東京から富山に移住してきたのですが、初めのころはホタルイカの外見がちょっと…、いや、かなり苦手でしたが、食べてびっくり!
からし酢味噌と一緒に食べればやみつきになるくらいクセになる美味です。
ちなみにホタルイカのミドルネームは「富山湾の神秘」。
ホタルイカとの出逢いはまるで恋愛ドラマです!
トップシーンはアンチからスタートでしたから…(笑)。

オールシーズンでおすすめするなら、「白海老」です!
白海老は、その透明感と貴重性から「富山湾の宝石」と呼ばれ、富山湾でしか
獲れない体長わずか7cm前後の希少な海老です。
手間暇をかけて取りだした小さなむき身は独特の甘みを持ち一度食すと忘れられない味です。

秋でいうなら、錦織圭選手が全米オープンで準優勝したときに、「帰国後まっ
さきに食べたいものは?」というインタビューで答えた「ノドグロ」です。
富山では魚の神様という意味で「魚神(ぎょしん)」と呼んでいます。
脂ののったジューシーな身は白身のトロと言われ、誰が食べてもこれは旨いです!

冬は寒ブリや本津合蟹、アンコウ鍋などたくさんありますね。

〇齋藤:ホタルイカに白海老にノドグロといった豪華な“小道具” を使って、印象的なアンチから、おもしろいシーンが書けそうですね!
そのほかにもおいしそうな情報がこちらに掲載されてましたよ↓
富山県米麦改良協会 こちらから 

Q 運動会、遠足、誕生日などの記念日の定番ごはんといえば?

「寿司け?ケーキけ?…うーん。」と周りのみんなに色々聞いてみたのですが、これといって面白いネタがありませんでした…。
ただし、結婚式の引き出物には大定番があります。
それが「細工かまぼこ」。
人気なのは鯛の形をしたかまぼこです。昔は大きいものを用意することが多く、高度経済成長期には10kgもザラにあったそうです。
今では小ぶり化しているそうで大きくても70cm3~4kgくらい。
充分大きいと思いますが、ご年配の方は「今は小さくて迫力がないやちゃ」と言う方もいらっしゃいます。

〇齋藤:結婚式の定番が細工かまぼこ!これは、富山県ならではの結婚式のシーンが書けますね!
富山県かまぼこ組合もあります↓
富山県蒲鉾水産加工業協同組合 こちらから

Q 親戚が集まったりすると、よく食卓に並ぶものといえば?

親戚で集まるのはやはりお正月が多いです。
そんなお正月料理の中で言うと「かぶら寿司」です。
かぶらに切り込みを入れてブリやニンジンなどを挟んで発酵させたなれずしです。
石川で有名なのですが、富山でも昔からお正月に家庭で出しているそうです。
「今回のはどうけ?」「うーん、ちょっと酸味がきついちゃ」なんて会話が繰り広げられています。

〇齋藤:「今回のはどうけ?」「うーん、ちょっと酸味がきついちゃ」
この会話、いいですね~。富山県ならではの、ほのぼのとしたシーンが書けそうですよね。
「かぶら寿司ってどんな?」と思われたかたはコチラを参考に↓
富山県農林水産部農林水産企画課 こちらから 

Q ごはんに対する県独特、もしくは地域独特のこだわりはありますか?

ずばりなんでも「昆布で〆る!」のがこだわりです。
ホタルイカ・白海老・山菜・肉!なんでも昆布と一緒に食べるのが好き。
オニギリは海苔よりも昆布をまぶす!
富山県の昆布の消費量は一所帯あたり日本一!
でも富山では昆布が捕れない…!
この不思議を紐解くキーワードが北海道。
今から200年以上前に昆布を北前船で北海道から富山に運んできた歴史があるのです。

〇齋藤:おぉ!やはりその土地土地の食文化は歴史が関わっているんですね~。
なんでも昆布で〆るっていうのが、またいいですよね。
この歴史についてこんなページがありましたよ↓
富山県商工会議所連合会 こちらから

Q 他県で食べたときに、やっぱうちの県で食べた方がおいしい!と思ったものは?

食べ物ではないですが「水」と「空気」です。
県外から帰ってくるとこの2つが個人的に圧倒的に美味しいと思ってしまいます。
特に私が住んでいるところは富山県黒部市宇奈月温泉街で日本有数の深さを誇る黒部峡谷の中ですので、そのせいでしょうか。
東京にいた時は「水」と「空気」なんて意識したことがありませんでした。

〇齋藤:そういえば、地方出身の友人が東京に来ると肌が荒れて、実家に帰ると驚くほど治ると言っていたのを聞いたことがあります。
特に富山県黒部市宇奈月温泉街だったら、なおさらこの違いを実感するんだろ うな~。
こういった情報も魅力的なセリフづくりに生かせるのではないでしょうか!

Q 小さいころによく食べていた思い出の味は?

私は東京にいたので経験してませんが、給食に紅津合蟹が出るそうです。
会席料理で出しているものと同じものを子供のうちからデイリーに食す富山県民。
いいですね~。

〇齋藤: 例えば、給食で紅津合蟹を食べていた子が、東京の学校に転校したら… 。
面白いシーンが書けそうな気がしませんか!?

Q お正月はどんなお雑煮を食べますか?

地域によってそれぞれ違いがあるそうです。
富山県の東部エリアでは焼き魚を入れたり具が多めで味が濃い、西部エリアは具が少なめであっさり味が主流だそうです。
ちなみに我が家は人参・牛蒡・焼き豆腐・フクラギ・煮た角モチあたりが具になります。
家庭によって様々とか。お雑煮は仏壇にお供えもします。
ご先祖も一緒になって美味しく食べる、それが我が家のお雑煮です。

〇齋藤:ほんとに、富山県内でも地域によっていろいろみたいですよ↓
富山県餅業組合 こちらから

 

最後に、富山県から愛を込めてメッセージ

富山湾は、日本有数の深さを誇る海で「天然のいけす」と呼ばれるくらい美味しい魚介が育ちます。
そんな富山湾の捕れたての旬な魚を会席料理で贅沢に食すなら、宇奈月温泉の料理旅館「延楽」にどうぞお越しください!
宇奈月温泉街は黒部峡谷に囲まれており、「日本三大渓谷」、「日本の秘境100選」に選ばれた、 壮大な自然を味わえる観光地なんです。
皆様のお越しをお待ちしております!

宇奈月温泉 延楽公式ウェブサイト こちらから

そのほか富山県に関するページ

You Tube  富山市観光ガイド「富山の食」

富山県庁公式サイト こちらから

今回の「【47行の物語 ご当地情報】富山県編」、いかがでしたか?

“新鮮なネタ”が沢山ありましたよね!
どんどんリサーチもして、審査員が唸るような面白いシーンを書いてみてください。
47都道府県シナリオコンクールの規定枚数はわずか「47行」(ペラ5枚)です。
でもだからこそ、ストーリーを考えるのではなく、魅力的なシーンを書くにはどうすればいいかのトレーニングにもなります。
このコンクールを利用して、シナリオ脳を鍛えていきましょう!

『47行の物語~47都道府県シナリオコンクール』の応募要項

 『47行の物語~47都道府県シナリオコンクール』の応募要項はこちらから!

5月は ごはん × 北陸・甲信越 です。締切は5月27日(土)19時30分必着。

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