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【47行の物語 ご当地情報】たくわんは、ばあちゃんの「手の甲」から~宮崎県編~

『47行の物語~47都道府県シナリオコンクール~』の2月は、九州・沖縄 × ごはん です。
でも、それぞれの地域について出身ではないと知らないこと、たくさんあります。そこで、宮崎県庁の方に、宮崎県の「ごはん」にまつわるお話を聞いてみました。アンケートにノリノリで応えて下さったのは…

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宮崎県観光経済交流局 オールみやざき営業課 
物産・PR担当  主幹 長友修一 さん

宮崎県総合政策部 フードビジネス推進課 
企画推進担当 主査 杉下 弘之 さん

三代にわたる生粋の江戸っ子、新井のツッコミとともにお送りします!

 

Q 「あの県のあのごはんには、負けない!」というものはありますか?

・鳥料理。特に、地鶏の炭火焼きと鳥刺しは、県外からのお客さんに喜ばれます。

東京の先輩が宮崎に来た際に、ささみの刺身を何も伝えずに提供したら、「この魚、いままで食べた刺身の中で一番うまい!」と言われましたが、鳥のささみであることを伝えたら驚かれましたが、鳥を生で食べることに相当抵抗があったらしく、その後、一切箸をつけませんでした。

キャプチャ

お腹の弱い私は、手をつけなくなるその気持ち、わからなくはない・・・

 

・地鶏のたたき(鶏肉を生で刺身にする)は他県で見かけない。

・牛と鶏は生で大丈夫と言われて育ったが、県外に言ったときに鶏はだめって言われてびっくりした。

・いわゆる「ごはん」そのものではないですが、私の地元・宮崎県小林市は、蛇口をひねれば「ミネラルウォーター」が出ます。そんな美味しい水で育ち、調理した野菜や米などは、自慢の一品です。
小林市の方々は、ミネラルウォーターで花壇の水やりや洗車をしているという水に恵まれた地域です。

・カツオ。宮崎県は実は近海かつお一本釣り漁業』の漁獲量は、なんと21年連続です。普段からお店や食卓に並んでるので、県民にとっては全然特別感がないですが。ちなみに、現在「宮崎初かつおフェア」を開催中。詳しくはこちらから

キャプチャ

かつお=高知だとばかり思っていました。宮崎県の方、ごめんなさい。

小林市といえば、PR動画でバズった例の場所ですね。
『いきなり効果があがるPR動画の作り方』でも、商品間接型動画として参考にしました。

 

・腰のないうどん
宮崎のうどんは、ほんとに「腰がない」。これはこれでおいしい。また、朝ごはんにうどん食べる文化があり、お店も早くから開いています。飲み会のしめもうどんが多いです。

キャプチャ長友さん曰く、県外のうどんは「腰が強い」と思うとか。そして、年を重ねると宮崎のうどんがうれしいとか。

 

・金柑そのまま丸かじりもあまり他県にないかも。今が旬です。

 

Q 他県から友人が来たら、これを食べさせる!食べさせたい!というものはありますか?

・宮崎牛。県産和牛でもコスパは高いと思います。

・青島にある有名うどん店。同店名物の釜揚げうどんと魚寿司を食べさせたくて大学の時の友人を連れて行ったら、たまたま県外のTV局が取材に来ていた。でも釜揚げうどんしか頼んでいなくて、そこは魚寿司とセットでしょ~と突っ込みたかった。

キャプチャ旅行に行ったときには、地元の人に是非ツッコんでほしい。

 

Q 運動会、遠足、誕生日などの記念日の定番ごはんといえば?

・日南海岸沿いの地区の運動会では、新聞で包んだ伊勢エビが配られていたそうです。

・食ではないですが、運動会の綱引きのかけ声は、「えい、えい、えい(や)さー」。チーム分けは、赤団、青団など、組とかでなく「団」です。座るときのかけ声は、もちろん「着団」。みんなで「ヤー」といって座ります。どうも宮崎だけっぽいです。

・運動会では、昼食前に“ばんば踊り”を踊るのが定番。これが終わらないとご飯に行けない。(延岡市や新富町など)

 キャプチャ伊勢エビ!?しかも、新聞でくるんだ!?と思ったのは、私だけではないはず。
「着団」(笑)。「ヤー」のくだりだけを見に、宮崎の運動会に行ってみたい。
ご飯にいけないしばり・・・これも最高ですね。

 

Q 親戚が集まったりすると、よく食卓に並ぶものといえば?

・量も種類もたくさんの漬物とお茶

・宮崎の田舎では、漬け物(たくわん)は、ばあちゃんの「手の甲」に乗せて出されるのがおもてなし

キャプチャ 縁側で、お茶でも飲んでいったら~という会話から、「手の甲」の流れになるらしい。もしくは、「手の甲」に乗せてもらうかだとか。どうやら、「手の甲」ってのが、ポイントらしい(笑)

 

Q ごはんに対する県独特、もしくは地域独特のこだわりはありますか?

・ご飯とは違うけど、居酒屋で焼酎を頼むときは、お湯、水、氷のセットが基本。宮崎は無料だけど、他県ではお金がかかる場合があると聞きます。

キャプチャ

実は宮崎は焼酎の出荷量が2年連続で日本一だとか!鹿児島だとばかり思っていました…ごめんなさい。
宮崎の焼酎は、麦、いも、米、そば、田舎にいくと栗などもあるそうです。

あと、長友さん曰く、昔は大人数で飲むときは、やかんや焼酎の瓶に直接お湯を注いで割っていたとか。豪快!

 

Q 他県にもあるけど、うちの県は食べ方とか素材が違う!というのはありますか?

・問いに対する答えではないですが、、、「はんぺん」は大学生になるまで食べたことはありませんでした。

・他県にもあるけどこっちも負けないといえば「青島ういろう」。
あまり知られていないと思いますが、宮崎みやげと言えばういろうです。幼い頃から、日南海岸に行った人のおみやげはいつも「青島ういろう」でした。だいぶ少なくなりましたが、道沿いにういろう店が並び、車から降りずに買うことができます。
 (ハンバーガーチェーン等の進出があるずっと前からドライブスルーでした。)

キャプチャ ういろうのドライブスルー・・・

 

Q ○○が定番と言われているが、実は○○がおススメ!というのはありますか?

・ステーキにわさび醤油。

・ワイン。都農町のワインは、「世界のワイン100選」に選ばれています!

 キャプチャワイナリーも多いそうです。宮崎県って、実はすごいんじゃ・・・ 

 

Q 他県で食べたときに、やっぱうちの県で食べた方がおいしい!と思ったものは?

・生の素材。野菜でも肉でも魚でも。
宮崎の料理は、素材そのままの味を生かしたシンプルな料理がおいしい。その分、手の込んだ料理が少ない。調理・加工する食文化に関しては、物流が発達するまで新鮮な素材が手に入りにくかった地域に比べて育っていないのかも。

・やっぱりチキン南蛮のタルタルかな。甘酢とのコンビネーションが絶妙。これだけは皆同意見。

 

Q 小さいころによく食べていた思い出の味は?

・今思えば、「ぎょうざ」をよく食べていました。

・学生の頃、「ホワイトぎょうざ(略称:ホワギョウ)」に友人とよく行っていました。全国チェーンらしいのですが、九州・宮崎では限定的だったと聞きます。中国がご出身と思われる寡黙な店主が家族経営していました。今はもう店舗はありません。
(延岡市山下新店街)

キャプチャあと、ジャリパンというのが、みんなの青春の味だとか。クリームがジャリジャリするそうです。「学食とかで、よく食べました」と、杉下さんが、楽しそうに話してくれました。

 

Q 他県にもあるけど、名称呼び方が違うものは?

・みやざきで焼き鳥というと、もも焼きのことをイメージする。特におじさん達。

・宮崎の居酒屋で酒を注文すれば、「焼酎」が出てくる。

・うどん屋でてんぷらうどんを頼むと、海老天やかき揚げといったいわゆるてんぷらではなく、さつま揚げが入っている。

・鶏のモモ焼きを本県では「ごて焼き」って言います。これって普通なのかな。あと、骨に付いた形で出されるお店で、「ばらし」といって骨と肉を切り分けて両方とも提供してるね。

 

Q お正月はどんなお雑煮を食べますか?

・おやし、かまぼこ、しいたけ、鶏肉、そしてもち。おやしはこのときしか見ない。

キャプチャ 

おやしって何?と思って調べたら、もやしのようなものでした。で、「宮崎県の方は、もやしをおやしと呼ぶんですか?」と聞いたら、「いや、おやしはおやしです」と。もやしより、細長くて、お豆?のところが存在感がある感じだとか。
長友さんのお宅では、お雑煮のときは、2,3本を結んで縁結びの意味もあるとか。で、ちょっとぬるめがいいらしい。

 

とまぁ、こんな感じでいろいろなことが聞けちゃいました!新井のお気に入りは、「手の甲」にたくあんです!なんか、画が浮かびますもんねぇ~これから応募する方は、調べるきっかけにしてもらえたらと思います。この中の情報を機に、宮崎の方に取材してみても面白いと思いますよ。

最後に、一言頂きました。

・最近、野菜があまいという感覚がわかるようになりました。太陽や水の恵みなのか定かではないですが、県外の方であればこの感覚をより感じていただけるのでは。料理に加えて、素材そのものの味も楽しんでいただければと思います。

 

とのことです。今回取材にご協力頂いたオールみやざき営業課の長友さんとフードビジネス推進課の杉下さんは、「改めてアンケートに応えて言ったら、意外な面が見えてきてとても楽しかった」とおっしゃってくださいました。
この暖かさとおおらかさを持った男性を、「いもがらぼくと」というそうです。ちなみに、女性は「日向かぼちゃ」。日本のひなたの宮崎ならではですね。江戸っ子新井、行ったことのない宮崎が、好きなりました!

日本のひなた宮崎県 http://www.hinata-miyazaki.jp/

「宮崎オススめし-MIYAZAKI OSUSUMESHI BOOK-」のご紹介

宮崎県では、昨年10月に県民からの「あのお店のこのメニューがおいしい」という投票によって各エリアの一押しメニューを決定する「宮崎オススめし総選挙」を開催しました。投票の結果をもとに、県内各エリアで投票の多かったメニューや、エリアを越えて愛される南蛮料理など、全59品を冊子やウェブサイトで公開中です。

宮崎にお越しの際はぜひご覧いただき、私たちが愛する普段の生活の中で愛している宮崎の味を味わってみてください。

■「宮崎オススめし」専用ページ くわしくはこちらから

■県庁HP(概要説明): くわしくはこちらから

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 2月は ごはん × 九州・沖縄 です。締切は2月25日(土)19時30分必着。

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