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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

増補新版宮沢賢治(河出書房新社)

はらぐろい

シナリオ・センター会長の小林です。天の神様がお怒りになられて、
日本を踏み荒らしていこうと思っているかのごとく、各地で大雨が続いています。
土砂災害は大丈夫でしょうか。お見舞い申し上げます。

昨今の世情から気候まで、本当におかしいです。
これが神様の仕業だったら諦めもつこうというものですが、神様ではなく人間の仕業なのですから諦められません。
この怪しい天気も、金、金、金・・・産業一辺倒の企業が、温暖化にしてしまったわけですし、
世界情勢を見てもすべて人間が戦争を起こしたり、政治家がろくでもない悪行をしたりしているからなのです。

今日もびっくりしました。
沖縄でPFASが米軍基地から汚染源の可能性が高いと認めたにも関わらず、その時、米軍が県が求める基地内への立ち入り調査を拒否したことのみを日本政府は公表、汚染源の可能性が高いと認めたことは明らかにしなかったのです。
米軍が明らかにしていたことを、今日追求された木原官房長官は、「詳細は差し控える」と非公表。どういうことでしょう?
PFASは、動脈硬化、腎臓がん、精巣がん、甲状腺疾患、潰瘍性大腸炎、妊娠高血圧症との間に関連性が高いと言われています。
ストックホルム条約でも、規制の対象に指定されています。
日本もストックホルム条約を批准しているにも関わらずです。

京都大学が地域住民の血液検査を行ったところ、PFASが高く検出された地域の浄水場の水道水を使っている人たちは、血液中のPFAS濃度も高くなることが判明し、水道水の影響が確かにあることが判明したのです。
なのに、「差し控える」意味は何なのでしょう。

この国のお上は下々の命など全く守る気がないと明言したのですね。
そんなろくでもない国に私たちは生きている、悲しい、仕方がないではなく、私達の命は私達で守りましょう。一人ひとり声を上げていくしかありません。

すきとおおった

河出書房新社からでた宮沢賢治の生誕130周年記念の「宮沢賢治増補新版」に、あの各賞を受賞したテレビドラマ「銀河の一票」の脚本家、出身ライターの蛭田直美さんがエッセイを書いていらっしゃいます。
ドラマ「銀河の一票」は宮沢賢治の「農民藝術概論」の世界観をもとにして描かれたのではないかといわれています。
第1話が「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という賢治の言葉(農業芸術概論)から始まるからでしょう。

「宮沢賢治増補新版」に蛭田さんが書かれたエッセイのタイトルは「あなたがくれたすきとおったほんとうのたべもの」
「注文の多い料理店」に出てくる「すきとおったほんとうのたべもの」。
本当にその人の力になる、魂の食べものなのではないかと私は思うのですが、それでも、このお話しは怖くて、大人になっても怖いのです。
私はノー天気に楽しい日々を送りたいだけの本当に怖い怖いの人間だから、宮沢賢治の本は常に死と向き合っている気がするので、苦手です。宮沢賢治の世界は、私にはとても難しいのです。
創設者の新井一は「銀河鉄道の夜」を映画化したくて、何十年も動き、シナリオを書き直し、書き直ししていました。
でも、映画化にはなりませんでした。映画化の道筋が立たなかっただけでなく、新井自身の「銀河鉄道の夜」への想いを描き切れなかったからではないかと今は思っています。
宮沢賢治の世界は透明過ぎて、様々な色に見ることができて、同じ好きでもそれぞれ違うような気がします。
蛭田さんは、宮沢賢治の世界観を使って、政治エンターテイメントを描きました。「きれいごとじゃなくきれいなことだよ」というセリフが好きです。
蛭田さんのドラマの中の宮沢賢治は、人々の背中押しをしてくれています。
蛭田さんはエッセイの最後に「私もいつか書けるでしょうか。誰かにとってすきとおったほんとうのたべもの。私のおしまいまでに、ひとつでも。」と結んでいます。いまでも十分描けているていると私は思いますが・・・。

「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである」「きれいごとじゃなくきれいなことだよ。きれいを諦めないって一番強い」
この言葉をごみ溜めの中でガサゴソガサゴソ動き回っているゴキブリのようなお上たちに捧げます

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