「主人公の職業を設定するとき、自分の生活圏に近い職業をつい選びがち……」
そんな方に向けて、さまざまな職業のリアルに触れられる場として、公開講座『企画のタネ』シリーズを全4回にわたって開催してきました。
※これまでの模様はこちらで
▼第1弾・カフェ経営者編/創作の“種”を見つける!
▼第3弾・図書館司書編/物語を書けないときに試したい「職業からの発想法」
最終回となる第4弾は「オーガニック料理教室講師編」。
一般的な料理教室とは異なり、オーガニック料理教室は“美味しく作る”だけでなく、食を通じて心と体を整え、無理なく続けることも大切にしています。
ネットで検索すればこういった情報はつかめますが、実際の雰囲気までは分かりませんよね。
事実、ゲストにお迎えしたオーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表・株式会社ごはんのこと代表取締役 菅野のなさんのお話をお聴きすると、「そうなんだ!」という気づきが沢山ありました。
本記事では、その一部をご紹介します。
創作をされている方また創作にご興味ある方は特に、“実際に話を聴く=取材”の重要性を感じていただけると思います【広報:齋藤】
ゲスト講師:菅野のなさん
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株式会社ごはんのこと 代表取締役。オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表。
2007年の教室設立以降、22,104人(2026年6月末現在)が受講。
「毎日のごはんから私のしあわせを見つける。」(※)という理念のもと、幼児から大人まで幅広い世代に向けたクラスを展開。また、オーガニック商品の開発支援、企業・学校・イベントでの食育講座や講演など、食とオーガニック、コミュニティを軸に多岐にわたり活動。
さらに、料理教室講師の育成にも力を注ぎ、現座 料理教室講師として活動されている「ワクワクワーク」出身生は、北は北海道から南は沖縄まで全国約300人にのぼる。
※なお、この企業理念フレーズは2019年にシナリオ・センター代表・新井一樹が実施させていただいた「核となることば探しワークショップ」をきっかけに生まれました。
その模様はこちらから
多世代な教室での「共食」で体も心も軽やかに
『企画のタネ』シリーズは、企画・聞き手である内藤講師とゲストとの対談形式で進行。
なお、本講座では聴講後、お聴きいただいたお話をもとに作品のアイデアを膨らませて企画書をご提出いただく「企画書ミニコンクール」も実施。後日、その中から1本、ゲストが選考した『ゲスト賞』を決定します。
今回はゲストがオーガニック料理教室の講師ということで、内藤講師から受講生の皆さんに向けてこんな“提案”がありました。

〇内藤講師:せっかくの機会ですので、今回考えていただく企画書は、場所として「料理教室」が出てくるお話を考えてみてください。
では、その料理教室にはどんな人たちが出てくるのか。
この登場人物を考えるときの参考としてお聞きしたいのですが、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」さんにはどんな生徒さんがお通いになっているのでしょうか。
例えば、料理に対して何か悩みを抱えていたり、とかするのでしょうか?
〇菅野さん:例えばですけど、生徒さんの中には
・自分が作ったごはんをおいしいと言ってもらえない
・普段から健康に気を遣った料理をしているけど、ちゃんとできているのか知りたい
・献立のことでいつも頭がいっぱいでそれを忘れたい
・ごはん作りに心底疲れた
・病気になり、お医者さんから食事を見直すように言われたが自分では難しい
・食のことを深く学びたい
といった理由をおもちの方もいらっしゃいます。
生徒さんの年代が20~70代と幅広く“多世代な料理教室”なので、こんなふうに理由も様々ですし、生徒さんご自身の“背景”も様々です。
介護や育児などで「ちょっと疲れてしまって……」という方もいらっしゃれば、「これからもこの1人の生活が続いていくかと思うと……」という方もいらっしゃいます。
こういったいろいろな方々がひとつの教室にいて、ここで自分の胸の内をべらべら喋るわけではないけれど、誰かと一緒に何かをするのは気分転換にもなるんじゃないかと思うんですよね。
「共食」という言葉があるんですけど、これは私が今後もっと力を入れて取り組んでいきたいテーマかなと思っています。
〇内藤講師:共に食べる、で「共食」。
〇菅野さん:うちの「共食」は共に食べるだけじゃなくて、共に作るから始まって、共に食べた後は共にお皿を洗って、共に片付けて。作るときは「これは何分茹でようか」とお喋りしながら作ったり。
料理がそれほど得意じゃなくても、できることはいっぱいあるので、「じゃあ、お箸出しとくね」とか、みんなで分担したり。うちはお白湯を出したりもするので、その準備を講師と一緒に生徒さんにもやっていただくこともあります。
終わったあとに「不思議に癒されました!」と言ってくださる生徒さんもいらっしゃるので、こういった“混ざりあう空間”というのはすごく意味があるなあと、20年目にして改めて思います。
〇内藤講師:「オーガニック料理教室」と聞くと、食材や調理法にすごくこだわりがあるような、一般的な料理教室よりも少しハードルが高いような印象をもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、全然違いますね。
〇菅野さん:全然です!例えば、「明日、このブロッコリーどうしよう?」くらいの気持ちで気軽に来ていただければ!
〇内藤講師:今のお話や、菅野さんのご著書『毎日続けられる、おうちごはん』『みんなで食べたい時短おやつ』、また、公開されている菅野さんの記事を拝読すると、ワクワクワークさんは“責めない優しい料理”をされているなと感じるんですよね。
「うちに切り干し大根あるし、それで全然いいんだ!」みたいな(笑)。なんといいますか、“許される感じ”がして。良い意味でハードルを下げてくれているような気がします。
〇菅野さん:切り干し大根、素晴らしいじゃないですか!「切り干し大根がある!あ、あとお豆もあるから煮てみちゃおうかな」みたいな、そういう心持ちが大切なんです。おいしく食べて、心と体を整えることを持続できればいいので。
これからも私たちの活動を通して、“無理なく続けていくためのごはん作り”が伝わればいいなと思っています。そうすれば心と体も、もっと健康になりますからね。
【ゲスト賞 結果】「企画のタネ」第4弾 オーガニック料理教室講師編
山内萌花さん『今日も誰かといただきます』
今回ご紹介した模様をお読みいただくと、これまで抱いていたオーガニック料理教室とのイメージとはまた少し違った印象を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。やはり、“実際に話を聴く=取材”は大切ですよね。
実際にお話を聴いた参加者の皆さんからは、料理教室を舞台にしたさまざまな切り口の魅力的な企画書を沢山ご提出いただきました!
そして――「ゲスト賞」が決定しました!
結果は――
★ゲスト賞
山内萌花さん『今日も誰かといただきます』
★ゲスト講師 菅野のなささんによる総評
みなさま素敵な企画書ありがとうございます!
どれも目に浮かび、映像にしたら面白そうと想像できました。
私が選んだ“映像にしたら面白そうな1作品”は、
山内萌花さんの「今日も誰かといただきます」です。
人付き合いが苦手なプログラマーがシステム周りを手伝う様子もすごく想像がつきますし、
私が日々体感している「食×多世代」の心地よさが映像となって届くならいいなあと素直に思えました。
タイトルも心掴まれました。いいですね!
私の話から物語が生まれるなんて嬉しい体験でした。
本当にみなさまありがとうございました。

【柏田賞 結果】「企画のタネ」全4回のゲスト賞の中から決定!
第1弾 カフェ経営者編 ゲスト賞 樹野悠希さん『僕が制服を着るまでに』
ゲスト賞の他にも、今回は最終回・第4弾を迎えましたので、こちらの第1弾~第4弾すべてのゲスト賞受賞作品の中から、企画書講座担当の柏田道夫講師が『柏田賞』として1作品を選出いたしました!
*ノミネート作品*
▼第1弾 カフェ経営者編 ゲスト賞
樹野悠希さん(本科)『僕が制服を着るまでに』
▼第2弾 刑事編 ゲスト賞
周南カンナさん『新部署発足・金は無い!』
▼第3弾 図書館司書編 ゲスト賞
村田あゆみさんの『可惜夜に隠した言葉』
▼第4弾 オーガニック料理教室講師編 ゲスト賞
山内萌花さん『今日も誰かといただきます』
柏田賞に輝いたのは――
第1弾 カフェ経営者編 ゲスト賞
樹野悠希さん『僕が制服を着るまでに』
おめでとうございます!!!
柏田賞を受賞された樹野さんには、柏田講師が担当する「2026年開講の企画書講座」の無料受講をプレゼント!
こちらの企画書をさらにブラッシュアップしてください!

「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」
これはシナリオ・センター創設者の新井一の言葉です。
自分が表現したいことをどう書けば映像化できるのか。
そのコツがつかめれば、面白いシナリオを書けるようになります。
詳しくは基礎講座のページへ。
ご自身にあった講座をお選びください。
なお、シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。
※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は講座内容を少し体験していただける機会もございます。












