あなたの物語をワンランクアップさせるポイントを公開
シナリオ・センターの新井一樹です。
10月20日(月)に最新刊『シナリオ・センター式 物語のみがき方』(日本実業出版社)を上梓しました。
『シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)の第2弾です。なんと、出版前に重版という僥倖にも恵まれております。(ちゃんと売れるのか、というプレッシャーがすごいのですが……)
どんな書籍なのかというと、あなたが書き上げた物語をもうワンランクアップされるのに、めちゃくちゃ役立つ本です!
あなたの物語の「伸びしろ」を見つけ、観客・読者にとって面白い物語にするために、何を考えて、どこから、どう磨いていけばいいのかをお伝えしております。
物語を書き上げたけれど、直し方がわからない、推敲の仕方がわからないという方に打ってつけです。
新井一の「シナリオ診断学」を使えば、あなたの物語はもっと面白くなる
本書は、シナリオ・センター創設者の新井一が体系化させた「シナリオ診断学」をもとにしています。シナリオ・センター生の方は、あなたが書き上げた物語を「シナリオの基礎技術」を使って、どうブラッシュアップすればいいのか、わかります。
シナリオ・センター“お初の方”には、現役で活躍しているプロの作家さんがこっそり使っている「エンタメ化への地図」を手に入れることができます。「エンタメ化への地図」が手に入れば、あなたの物語のどこを、どう磨けばいいのかがハッキリします。そんな美味しい一冊になっています!
コンクール前に、あなたの作品をブラッシュアップするためにも、めっちゃ有効です!
物語をブラッシュアップするためには、手順が大切!
「直し」や「推敲」がうまくいかない、もしくは難しいと感じる要因のひとつに、どこから手をつけていいかがわからない、という点があります。そのため、本書の内容をもとに「物語をみがく」手順をお伝えます。

物語のバランスを診断する
観客・読者が感情移入できる構成になっているかを、「心を動かす構成バランス」を基準に診断します。起承転結それぞれの機能軸と、適切な分量の割合軸(起:承:転・結 = 1割強:7~8割:1割強)を用いて客観的に診てください。
主人公の貫通行動を明確化にする
物語の背骨となる「主人公の貫通行動」を、「主人公が△△しようとする姿」として20字程度で一言にまとめます。これにより、物語の核がハッキリし、「寄り道型」や「ヌケモレ型」といった、物語の軸から外れる「まぎれ」を特定・修正する指針をつくります。
魅力的なキャラクターに磨く
主人公の魅力を最大化するため、「性格(〇〇すぎる性格)」と「憧れ性(~できる)」、そして「共通性(~しがち)」の3つの要素を紐づけ、立体的なキャラクター軸を構築します。また、登場人物の軽重(円形人物、半円形人物、扁平人物)や人物関係性(内面的・社会的)のバランスを整理します。
構成のつながりとテーマ
観客・読者に訴えたいテーマを「〇〇は××だ」という単純な一言に絞り込み、物語全体(起承転結、貫通行動、障害、目的)を、このテーマに紐づけます。
特に「転」(クライマックス)で訴えるテーマに対し、「起」でアンチテーゼ(反対の考え方や状況)を設定することで、主人公の変化・成長を際立たせます。
シーンの磨き方
最終工程として、起承転結それぞれの機能に沿って各シーンの役割を明確化し、磨き上げます。
・起:観客・読者を惹きつけ、主人公を魅力的に紹介し、「栗」のあるところから始める(ドラマのあるところから始める)。
・承:障害(事件、事実、事情)をぶつけ、葛藤・対立・相克を描き、「+(プラス)」と「-(マイナス)」の変化をつけて物語を盛り上げる。
・転:最大の盛り上がり(クライマックス)で、主人公が「主人公ならではの最大のピンチ」を乗り越え、変化・成長する姿を「無言で」描き、テーマを心に訴える。
・結:転で訴えたテーマを定着させ、観客・読者に余韻を残すシーンを描く(続編の場合は「期待」または「不安」を残す)
あなたの「面白い」を、観客・読者の胸に突き刺す!
創作には「物語をつくる」工程と「物語をみがく」工程の2つがあります。
「物語をつくる」工程では、あなたの「面白い」を形にすることが中心になります。
「物語をみがく」工程では、観客・読者にとっての「面白い」を追求することが中心です。
あなたが書き上げた物語をもとに、「あなたの面白い」と「観客・読者の面白い」を掛け算することで、「エンターテインメント化(エンタメ化)」した物語になります。
「物語をみがく」力があれば、「物語をつくる」工程では、あなたはひたすら自分が思う「面白い」を形にしていけばいいのです!(そのための「創作の地図」を用意したのが『シナリオ・センター式 物語のつくり方』です!)
あなたが思う「面白い」が詰まった初稿ができあがったら、次は「物語をみがく」工程です。観客・読者にとっての「面白い」を追求していきます。それは決して、あなたの「面白い」を妥協する工程ではありません。
むしろ、あなたの「面白い」をさらに爆発させて、観客・読者の胸に突き刺すための工程です!
コンクール挑戦者なら、審査員の胸に突き刺すための工程です!
ぜひ、あなたの「面白い」を多くの観客・読者に届けるために「物語をみがき方」をあなたの手の内にいれてください!

ということで、あなたの物語の面白さを十二分に引き出すことができるのが、そう、本書『プロ作家・脚本家・プロデューサーが使っている シナリオ・センター式 物語のみがき方』です。書店・オンライン書店などで好評販売中です。是非、お手に取って貰えたらと思います。
目次については、Amazonの「試し読み」から細かくチェックできます。
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『プロ作家・脚本家・プロデューサーが使っている シナリオ・センター式 物語のみがき方』
はじめに ─ 観客・読者の心を掴む物語にしよう ─
序 章 最高のエンターテインメント作品にしよう
第1章 「エンタメ化への地図」のつくり方
第2章 物語のバランスのみがき方
第3章 貫通行動のみがき方
第4章 主人公のみがき方
第5章 構成のみがき方
第6章 シーンのみがき方
おわりに ─ シナリオ診断はおしまい。あなたのエンタメ化への道は続く─














