シナリオ・センター出身ライター 武田雄樹さんが脚本を手掛けた夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』(NHK)が、9月8日(月)より放送開始されます。毎週月曜日~木曜日 22時45分。各話15分・全32回(全8週)。
本作は、超小型人工衛星で宇宙を目指す、30代女性たちによる2度目の青春物語。
放送を記念して、武田さんにコメントをいただきましたのでご紹介。
本作の見どころ&今回特にこだわったところ
〇武田さん:本作は、30歳になった女性たちの「2度目の青春」を描いた物語です。
高校時代、世界は自分たちを中心に回っていると思えていたあの頃の無敵感を思い出して、大人になった今の日々が少しだけ軽やかになるような、そんなドラマを目指しました。
こだわったのは、女子たちの日常会話です。
普段、自分が友達と喋っている時のノリやフローをそのまま台本に乗せるようなイメージで描きました。役者さん達の力でさらに生き生きとしたシーンになっていると思うので、ぜひ楽しんでいただけますと嬉しいです。
「脚本家という職業に興味がある!」という方に向けてメッセージを
〇武田さん:脚本を書くことで、自分の認識できる感情の解像度がグッと高まったように思います。
今、目の前にいる人が何を考えているのか、どんな気持ちなのか、自分はどう思っているのか、何を伝えたいのか。見える感情の粒度が高くなり、そのぶん思いやりを持って人と接することができるようになりました。
また、脚本を書いていると、これまでは出会うことがなかった色んな人と巡り会えます。
全く違うバックグラウンドを持っていても、脚本が好きという気持ちで繋がった仲間と出会える経験は、特に大人になった今、とても貴重で尊いものだと感じています。
大変な世界ではありますが、「2度目の青春」として脚本を選ぶ価値は、あると思います。
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』あらすじ
高校時代、「一緒に宇宙に行こう」と夢を語り合った天文部の女子4人組。
大人になってそれぞれの道を歩む中、ふと忘れていたかつての〈夢〉と再会する。
「超小型人工衛星だったら…今の私たちでも宇宙を目指せるかもしれない…!」。
あの頃の自分に背中を押されて、いま2度目の青春が始まる――。
出演:木竜麻生 森田望智 片山友希 伊藤万理華 奥平大兼 田牧そら 上坂樹里 白倉碧空 山下桐里 鈴木杏 生瀬勝久 他 / 天の声(語り)柄本佑
▼公式サイト
https://www.nhk.jp/p/itsusora/ts/ERNKW5X93Y/
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※こちらの記事も併せて是非。
▼脚本家・武田雄樹さんに聞く/脚本力をつけたい方 必読の勉強法も
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