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スタッフが行く、表参道スポット
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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

僕の「山かけおくら牛丼」の山かけがシャーベット状だった日。

シナリオ・センターの新井です。
ゴールデンウィークが明けて、ため息交じりに出社された方も多いかと思います。
私は、ルンルンで出社しましたけど!(笑)

久々に仕事をすると、妙に疲れるわけです。
「あれ、8時間ってこんなに長かったっけ?」みたいな。
時計、二度見したりして。

正直、GW明け初日は疲れたわけです。
疲れた体を引きずりながら、最寄り駅の階段をおずおずと登っていくわけです。
さらに、GW中に風邪をひいてしまい、体調は最悪なわけです。
人間、体調が悪いと何となく心まで疲れてくるわけです。

そんな折、晩御飯を食べなくてはと・・・
奥さんも仕事で遅いし、家には何もなし・・・
もう22時近くなるし・・・

晩御飯は簡単に済ませようと、フラッと牛丼屋さんへ。
GW明け、風邪気味、それに追い打ちをかけるような三重苦が、三十路に襲い掛かりましたよ。

注文したのは、「山かけおくら牛丼」。

目の前に運ばれてきたのは・・・
牛丼と器にもられたおくらと、山かけ。

「ん?山かけって、こんな形だっけ?いや、そもそも形を為してていいんだっけ?」

なんか、違和感があるわけです。山かけに。でも、考えるの面倒なわけです。
だって、GW明けで風邪気味ですから。
そのままかけちゃうわけです。牛丼の上に。
その刹那「ん、これシャーベット状・・・?」と気づくわけです。
お箸の感じで。でも、もう止まりませんよ。止まる気配なしです。

なんせ、山かけです。しかもシャーベット状です。
いつもより余計に滑りますよ。
スッと。そりゃもう、スッと。
いや、コロッと。山かけシャーベットが、固形のまま、コロッと牛丼の上に乗るわけです。
“かけ”という概念でさえありません。乗るわけです。

温かい牛丼の上に、山かけシャーベットとおくら。
なんかもう、こういう食べ物なんだろうなと思っちゃうわけです。あまりにも当たり前の顔して、牛丼の上に乗っているので。

食べましたよ。
予想通り、冷たいですよ。いや、牛丼は温かいです。北風と太陽です。
さすがに「これ、絶対違うよな」って。

とはいえ、元気はないわけです。
牛丼屋さんのお兄さんに、「この山かけ、シャーベット状だよ。勘弁してよ」と言うような。
だって、GW明けで風邪気味で、山かけシャーベットが牛丼と相まって、何とも言えない食感と温度が口いっぱい、胸一杯状態ですから。

そこで思うわけです。
世界的にも、経済発展している国は効率性とか合理性とか追求して、利益を求めるのが当たり前の流れだと。だけど、その当たり前の中で、なにか大切なものが忘れられているんじゃないかと!
思うわけです。

そう。たとえば、山かけはシャーベット状ではかけられないとか。

どんな仕事でも、真面目にやるっていうのは、大前提だと思うんです。
それは、時給だとか費用対効果だとか、そういう近視眼的な経済効果だけでは語れない美意識みたいなものがあると思うんです。
「名を惜しむ」という美しい日本語は、どこへいったのでしょうか。

それが世界の流れだとしても、シナリオ・センターは逆らいたいな、と。
「やっぱり来てよかった。明日の自分が楽しみになったわ!」
と、目を輝かして家路につける場所でありたいなと。
明日から開講の「シナリオ8週間講座」を受講される方々にも、そう思ってもらいたいなと。

だって、そう改めて考えてたところなんです。GWに。風邪をひく前に。体調万全な時に!
これ別に、特定の牛丼屋さんを非難したいとかではないんです。
「どんな仕事でも、真面目にやるに越したことはない」そう改めて思ったわけなんです。
5月病なんて、言ってる場合じゃないんだと。

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