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起承転結の承!

はじまりのみち

チューターの田中です。

 

前回、承で重要なポイントは、「葛藤」というお話がありました。

葛藤というのは、主人公を困らせることです。

 

前半戦の宿題を思い出してみてください。

「迷っている人」、「イライラしている人」。

主人公に迷わせたり、イライラさせたりすることで、

「わかる~、その悩み!」とか、「ガンバレー!」など、

観客、視聴者の方に感情移入してもらうことができます。

実は主人公を困らせるあの宿題は、承を面白くするポイントでもあったんですね!

 

葛藤という言葉が登場するたび、

僕は、ものを書いていて、本当に良かったなぁと思います。

それは特に、実際に自分自身が困った時です。

普通だったら、困ったことがあれば「嫌だなぁ」とか、「逃げたい」とか思うだけで、

困難に立ち向かうこともなかったんじゃないか、と思います。

 

書くということを続けていると、世の中を【作家の目】で見るようになります。

生徒のみなさんは、シナリオ・センターの門をくぐる前と、後では、

目の前に広がる世界の見え方は、随分変わったのだろうと思います。

 

電車の座席をベッドのようにして、寝ている泥酔サラリーマンを目撃しても、

迷惑だなぁ、とイライラするだけじゃなく、

 

きっと上司に叱られてむしゃくしゃして飲んじゃったに違いない。

いや、大きいプロジェクトを任せれて、それが大成功したのかな。

それで羽目をはずして飲んじゃったのかな。

 

なんて頭の中で考えて、いつしかそのサラリーマンにも感情移入することもあるんじゃないでしょうか。

 

自分に困ったことがあっても、一瞬「嫌だなぁ」とは思いつつ、

「一体、私はこの難局をいかにして乗り越えるのだろうか!」

と心の中で呟き、楽しむことさえできますよね。

いやぁ。シナリオって本当にいいもんですね。

 

田中でした。

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