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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人とともに

新井一語録

変化

シナリオ・センター代表の小林です。富山の氷見鰤がまだ来ないそうです。氷見の鰤はとてもアブラのノリがよくて私は大好きなのですが、気候の関係で例年より富山付近にくるのが遅いらしい。
鰤だけの話しではなく、お魚も野菜でもお米でも果物でも、自然に生かされているのだということがよくわかります。
漁師さんや農家の方や畜産の方とか、自然と向き合いながら育てていく方々は本当の大変なことだとしみじみ感じる昨今です。
自然を私たちは侮り過ぎてきたと思うのです。また、自然と立ち向かって様々なものを創ってくださっている人への敬意も薄かったように思います。私だけかもですが・・・(笑)
農林水産大臣をはじめ農水省のお偉方も、心を入れ替えて、敬意をもって臨みましょう。
自給率の低い今を甘く見てはいけないです。老齢化している農業の在り方も、今まで支えてきてくださった方々をリスペクトしながら、新しい方向を探る必要があるように思います。
でもねぇ~、お米券出せばいいとしか思っていない人は、熊も無視したくなるような感性ですからね~。里山復活!!

お上もお上で信用できませんが、野党を統一できず不信任案を出せなかったからでしょうけれど、「評価を定めるのはまだ早い」とか言っていた野党の党首が、「独断専行で勝手に物事を決めていく体質があることがつくづくわかった」と今更言いだして、笑止千万。
そんなこと、すぐにわかっちゃったけれどなぁ。ま、来年もしっかり見ていきましょう。日本沈没にならないように。

リアクション

来年2026年に向けて、より皆様が楽しんで気持ちよく学べる場所でありたいと、色々なことを考えています。
今年創立55周年を迎え、過去を振り返りながら、遺すべきこと、進化させるべきこと、やれねばならないこと、頭の中がぐちゃぐちゃになるほど考えています。
土曜日で、今年の授業は終わり、シナリオ8週間講座も修了を迎えます。

お忙しい年末にかけて、シナリオを学んでくださった受講生の皆様に敬意を表しながら、来年はゼミに進んでいただいて新しい局面を探って欲しいと思っています。
ゼミナールは、各クラスに担当講師がおり、シナリオを学ぶ同志が20枚シナリオを発表しながら、それぞれの感想を述べあい、講師が講評をするというシステムです。
ゼミナールで重要なのは、ご自分の習作を発表し、お仲間に感想をもらうことです。
私たちは、100%はどなたも無理ですが、多くの人にわかってもらえる、共感を得られる作品を作らなくては、動員も視聴率もとれません。
創作は、何を書くかは作者の考えや想いです。ですので、それをしっかり打ち出していけばいいのですが、観客や視聴者は作者ではないので、それをよしとするか否とするか、面白いと思うかつまらないと思うかはそれぞれです。
自分以外の人に自分の想いや考えを共感してもらうためには、他の人の感じ方、考え方を知ることがとても大事になります。
なので、習作の間に、たくさんの人に聞いてもらって、色々な人の意見を聴くことがとても大事なのです。
まあ、けなされたりすると、ムカっとするし、腹も立ちますよね。でも、作者の人格否定をしているのではありません。あくまで習作に対してです。
「アイツにはわからない」と吐き捨てることもできますが、「アイツにわからせるためには」と思うことが、うまくなるコツなのです。
シナリオは、アクション・リアクションでできています。常にアクションだけでなく、相手の気持ち、リアクションを考えなければ魅力的なシナリオは描けません。
ムカっとした時は、これがうまくなるタネだと割り切りましょう。

ゼミナールを有効の活かすことが、プロへの道への一つです。
出身ライターの方はほぼ皆さん、ゼミで色々な人の意見を聴けたことがとてもプラスになったと言います。卒業しても長いおつきあいをされています。
新しく入科される方は、色々な意見があることを知ってください。
ゼミ在籍生の方は、それぞれの意見の相違の面白さを知ってください。

お上を支持する人も支持しない人もいるように、ものごとはすべて100%の支持は得られません。
だからこそ、否定する、拒否するのではなく、丁寧に相手に向き合って考えることが新しい創作の芽になると思うのです。

過去記事一覧

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