嘘
シナリオ・センター代表の小林です。今日はとても寒い表参道ですが、熱い気持ちが溢れる「シナリオS1グランプリ」の授賞式です。
外は寒いけれど、気持ちは暖かなひとときを皆さんに楽しんでいただけたらと思います。
そして、受賞されていない方、これから応募する方は、この授賞式と公開講座を聴いていただくと攻略法というか、シナリオで何が大事かということが分かります。是非ともお聴きください。当日OKです!
毎日国会のニュースを聞くたびに、ムカっとして気分が悪くなることが多いのですが、「なら見なきゃいいじゃん」と思いつつ、知らないままではいけないと我慢して聞いています。
長い人生の中で、他人の話しを聴きたくないと思うようなことはさほどありませんでした。
自分が知り得ない色々な人生経験や様々な考え方を知ることは大好きなのですが、最近はどうしてニュースを見るたびにこんなに気持ちが悪くなるのだろうと考えました。
今までは、自分と違った考え方でもなるほどを思いながらお聞きしたことはたくさんあります。でも、昨今は、「嘘」がベースだったり、保身のために「嘘」をついたりと、「嘘」が多い、それもすぐにばれるようなものを平気で発するので、聞き苦しいのですね。
そして、一番問題なのは、言葉を軽視していること。言葉の重みを知らずに使って、墓穴を掘っていることも多い気がします。「嘘」のない、不用意な言葉を発しないためには、知識はもちろんですが教養が必要なのだと思います。ここから想像力は生まれるのですから。
とはいえ一朝一夕につくものではない教養を、今のお上に求めるのは無理でしょうねぇ~。
だとしたら、せめてお上になる人は、教養のある人を選びたいです。う~、それもいない?
シナリオS1グランプリ
「シナリオSIグランプリ」の審査過程というのは、たぶんほかのコンクールと違う気がします。
何故なら、コンクールの審査員は全員シナリオ・センターの講師だからです。
なので、じっくり読みます。どんな想いでこのシナリオを書いてきたのかひしひしと感じるからです。
講師ですから、基本をみる、映像技術を大切にするのはもちろんですが、一番大事に見ているところは人間を描けているかということです。
ドラマは、葛藤・対立・相克でできています。
「ああ、これこれこういうおはなしなのね」では面白くもおかしくもありません。
まず、主人公のキャラクターをしっかりと創り上げること。
その主人公が、葛藤して、どんな変化をするのか・・・観客・視聴者はそこに感情移入するのです。
人間が淡白になっているのか、余計なことをしない方がいいと思っているのか、最近何か物足りない応募作品が多いような気がしています。
ま、これは私だけかもしれないので、他の審査員の話しもしっかりとお聞きいただければと思います。
私は、つい先週で終わったNHKの夜ドラ「ひらやすみ」毎日楽しみに見ていました。
淡々とした日常が描かれており、何かすごーい事件があるわけでもなく、数少ない友達と不動産屋さんとか釣り堀のお客さんとかのふれあいが淡々と描かれているのですが、ちょっと切なくて暖かいのです。
そのふれあいの中で、主人公の生活が、生き方がすこーし変化していきます。
すごくドラマチックではないし、熱いラブストーリーでもなくスリルとサスペンスがあるわけでもないけれど、なぜか見たくなる。見るとホッとする。
こういう感情移入の仕方もまたいいなと思いますが、こういうドラマを描く方が難しい気がします。
今日の浅田講師の公開講座、楽しみです。ゼッタイにきいて損はありません。













