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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

時代

新緑の軽井沢

ほんと?

シナリオ・センター代表の小林です。やっと秋になったのだなぁとちょっと冷たい風を感じながら歩いていました。
そうしたら突然、緑の香りがしたのです。新緑のような香り。
なんとなくあたりの樹々を見回したら、紅葉の前に「やっと暑さから逃れてほっとしたぞ」みたいな顔をして立っていました。何故かちょっと新緑っぽい、お魚じゃないけれど水を得た感じ、そのせいで新緑の香りがしたのかな。そんなこと思ったのは私だけ?短い秋を樹々も楽しもうとしているのでしょうか。

くだらないことしか言わない政治屋ばかりに、ニュースなんか見たくなくなっています。
なんだかあたり前の様に禊はすんだとか、あえて起用とか、自民党の総裁がおっしゃっていらしたので、世間的にはもう許されたのか?と思っていたら、時事通信が行った世論調査で、自民党の派閥裏金事件に関わった自民党国会議員を政府や党の要職に起用することについて賛否を聞いたところ、「反対」が71.4%で「賛成」の10.2%を大きく上回ったと。
ですよね、こんなことさすがに許されないですよね。
政治家というのは、責任を取らないでいい職業なのでしょうか。国会議員というのは公僕ですから、自分のムラだけの話しではない、国民に仕えるのです。それが裏金の人を「あえて」使うって、そこになにがあるでしょう。
いつも思うのですが、選挙で勝ったから禊というのはとても短絡的だと思うのです。選挙区の一部の人たちだけですからね。
選挙区を毎回変える、居眠り議員などがたくさんいても意味がないので議員の定数は47都道府県×2人。
毎回国会の出席、居眠り、やじなどを職員がチェック、選挙時には公約と共に選挙公報に載せる。
子どもの選挙みたいだけれど、きれいだと思いませんか。(笑)

作家性

昭和100年、戦後80年の節目の年、当たり前だと思っていた戦後政治が崩れている今、当然社会も変ってきていますが、創作の世界では、AIが現れて、大きな変化が生まれています。
こうした変化のある社会だからこそ、創作の、作り手の力が発揮できると思うのです。

シナリオ・センターは、映像表現の技術に特化してお教えしています。
創作のどう書くかの部分です。どう書くかは何を書くかがないと活かされません。
でも、技術があるとその発想が出てくるのです。ちょっと反対のように思えるでしょう。テーマはもちろん一番先ですが、見せ方を考えていると自然と発想が浮かんでくるのです。
なぜなら、シーンはストーリーを構成する一番小さな単位で、俳優さんを使い、セットやロケ地での映像だけの描写の部分だからです。
こういう場面(シーン)を描きたいというところから、そこに向かってストーリーを描くという方も多くいらっしゃいます。
最近、何を書きたいかの部分がちょっと弱い気がするのです。AIに負けないで欲しいのです。
「おお、こう来たか!」という作品になかなかお目にかかれていないのがちょっと寂しいのです。
これだけ多様化している世の中だからこそ、作者の私はこう考えている、こう思って描いたという作品に巡り逢いたいのです。
設定も同じようなドラマが多いですし、切り口もよくある感じで、こう展開するよねと思ったらその通りで、面白くない。
意表を突けと言うのではありませんが、いい意味で視聴者を観客を裏切って欲しいのです。
秋はコンクールの時期です。あなたらしいあなたの作家性をドーンと見せてください。

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