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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

考える

考える部屋を教える新井一樹

冤罪

シナリオ・センター代表の小林です。午後になったら急にドカーンと雷、ドバーッと大雨、電車STOP、スタッフのお母様から「停電になっちゃった」とご連絡。
今日は東京も局地的な雨に見舞われましたが、河川の氾濫など日本中あちらこちらに大きな被害がでているようで、政治の停滞が被害を更に大きくしないことを祈ります。

袴田巖さんが昨9月に再審で無罪判決を受けた後、畝本直美 検事総長が「到底承服できない」などと記した談話を発表したことを受け、袴田さんは9月11日、慰謝料などの支払いと謝罪広告の掲載を求め、国を提訴しました。
「無罪を言い渡された者を犯人呼ばわりすることは名誉毀損にあたることは議論の余地はないから、検事総長談話が原告の名誉を毀損するものであり、その毀損の程度は著しい」と非難すると同時に確定無罪判決尊重義務違反に当たると主張されています。

ここのところ、冤罪の方が無罪になることが増え、袴田さんの主張はもっともだと思います。
畝本直美検事総長は、下々には厳しく、お上周りには優しい人で、おかげで裏金議員が平気で生き延びているわけです。
それこそ到底承服できないと下々はみんな思っています。
袴田さんのお姉様の「個人的にはともかく、職業柄あのように言わざるを得なかったと思っている。」という心やさしい談話をきちんと受け止めて、人として畝本さんは頭を下げるべきだと思います。

考える部屋

今、シナリオ・センター事務局は、創立55周年パーティーの準備の佳境に入っています。
パーティーの準備は、結構心躍るもので、これもやりたい、あれもやりたいことばかりで、こうしたら楽しいのではないか、こんなパネルや写真、映像をみせたいと話合いをしながら詰めています。
それにしても55周年の歴史は長く、色々な方とのめぐり逢いの数々に思わず浸ってしまいます。
そりゃ半世紀を過ぎているわけですから、新井一はもとより亡くなった方も増えていて、老境に入った私は、昔の写真を見るたびにため息が出てしまいます。
もはや、事務局スタッフすら、新井一を知っている人はわずかですから。

古い想い出話はさておき、未来を考えたい。今や若い力が台頭してきています。
小学校などで行っているキッズシナリオをより広げた「考える部屋」は、2021年から始め5期目となります。
その「考える部屋」の中間発表会が、来週16日火曜日に行われます。

「考える部屋」は、小学4年生から中学3年生までのキッズたちが、週1回の基礎技術を学びながら、物語づくりに挑戦しているのですが、これが凄いんです。
テレビの「サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん」という番組が人気ですが、まさに「考える部屋」の子どもたちは創作の博士ちゃん。
創作には大人も子供もないと思わせられるくらい、みんな楽しく創作に励んでいます。

今回の中間発表会は、お題は「料理」
身近なテーマで子どもたちがどんな物語を紡いでくるのか、是非とも皆さんに見ていただきたいです。
・子どもたちがどんなシナリオを書くのか興味がある方・新鮮な発想から刺激を受けたい方・『考える部屋』への参加を検討している保護者の方プログラムを通じて「どんな力が育つのか」を知りたい方にお勧めですが、なにより同じ創作の庭にいる大人たちにこそ見ていただきたいと思うのです。
オンラインで実施されるので、シナリオ・センターホームページからお進みください。

新井一が、「自分の頭で考え、心で想い、伝える表現方法を持って欲しい」と始めたシナリオ・センター。
その理念を継いで、あれもダメこれもダメという学校教育の中で、もっと自由に自分で考えられるようにしたいと新井一樹が始めたのが「考える部屋」です。
これからのシナリオを支えていく子供たちとともに、明るい映像の未来を広げていきましょう。
過去を知って未来を考える、大人から子供へ、「つなぐ」がシナリオ・センター55周年のテーマです。

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