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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ノンフィクション

葬儀から壊れていく家族(さくら舎)

家と屋の違い

シナリオ・センター代表の小林です。曇り空に時々降ってきたりしますが、ただただ蒸している表参道です。日本海側は結構な雨のようですが、大丈夫なのでしょうか。

政治家というのは、何を考えているのかわからない人ばかりだと昨今思います。
たぶん、政治家ではなくほぼほぼ(本当はすべてと言いたいのですが)政治屋しかいないからだと思います。
本来いわれている政治家は、国民や社会のために、国の将来のために行動する人です。
政治屋は、自分自身や特定の利権のための行動する人。
今の国会議員や地方の長や地方議員を見ていたら、誰もがおわかりのように政治屋以外見当たらないですよね。
こんな政治屋ばかりなのに、この中から国のトップを決めるのは至難の業というよりは、博打でしかありません。
しかも何を選んでもゼッタイ勝てない博打。
トップの候補者の中に、身ぎれいな人はいますか。
政策以前に人格否定をしたくなってしまうのは私だけでしょうか。

議会解散させちゃう伊東市長もなかなかですが、ま、そんなこと言ったら、トランプさんもプーチンさんも周さんも、金さんもみーんなそうだから、日本だけの話しではないかもですが、せめて、日本はと思うのは、日本人だからでしょうか。
まだ、信じている自分がちょっと可哀そうな気分になります。

葬儀から壊れていく家族

社会が崩れていると、家族も崩れていくのでしょうか。
出身作家の橘さつきさんのノンフィクション「葬儀から壊れていく家族」(さくら舎)

まあ、これほど見事に家族崩壊の信じられない話が20話も載っている本はないかもしれません。
しかもフィクションではない、ノンフィクションです。
お読みになると、どこかうちの家族関係と似ているなという話と出会う方が多いかもしれません。どのお話しも、登場人物のキャラクターがとてもよく描けていて、その様子が目に浮かぶようなのです。
コロナ禍で、お葬儀も大幅に変わりました。家族葬という形が増え、一昔前のように色々方に参列していただくお葬式は少なくなりました。
そんな葬儀の形が色々に変わること自体は問題はないのですが、「弔い」を巡るもめごとが増えています。
親兄弟の中の問題、相続問題など、それぞれの家族によって顔は違います。
家族、親、兄弟姉妹、舅姑、嫁、様々な立場で、近くにいても遠くに離れていても、財産があってもなくても、もめごとが生まれているのです。
人が2人以上集まれば、何が起こるというのは当たり前で、だからこそドラマが生まれるのですが、ドラマ以上な現実にびっくりさせられます。
私自身は関わってはいませんが、私の近くにも相続争いから、兄弟が絶縁状態になった親戚がおります。

家族の闇は自分自身で気づかないものだと作者の橘さんは書いています。
家族の闇の深さは、子を想う親の愛とか、子としての親に対する愛とか兄弟愛とか、「愛」から生まれるから厄介なのだと思います。
深い愛は、どこかで深い闇に変わるのです。
この本は、そういうことが起こらないようにと願って多くの事例を載せているのです。
ノンフィクションですが、そのままドラマにしてもいいようなお話しばかりで、不謹慎と言われそうですが、ドラマのネタ本にもなり、キャラクターの勉強にもなる本だと思いました。

生きていることで精いっぱいの毎日で、死後のことまでなかなか考えられませんが、きちんとしておくべきなのか、遺された者たちに任せるべきなのか、考えさせられました。
私の願いは、先に亡くなった犬たちと一緒に葬って欲しい、それだけです。

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