恥も外聞もなく
シナリオ・センター代表の小林です。今日は曇り空の表参道ですが、湿度が高いので、金魚鉢の酸欠金魚のような気分です。
一昨日の皆既月食をご覧になりましたか。こんなにきれいに見えるは珍しいのではないでしょうか。
皆既月食のはじまる寸前の1時半、今まで見たことがない輝きの強いお月様に思わず「世界中の人が幸せになりますように」と手を合わせてしまいました。
最近は、なんだかなあと思うことばかりです。
ついに石破さんが総裁を辞職しました。辞任するなら犯罪者たちを道連れにして欲しかったと思ってしまいます。
お縄になっていないといわれるかもしれませんが、裏金議員が罰せられないのは、3000万以下は検察が見逃したから、それだけです。3000万円を盗んでも悪質性がないというのは意味がわかりません。
今の庶民の平均年収って400万前後です。ということは7年か8年働いた収入を根こそぎ盗まれたのに、罰せられない、100円のおにぎりを盗んでも逮捕される庶民はいったい何のでしょう。検察は何をもって決めるのでしょうか。
旧統一教会と裏金議員、モリカケサクラ関係議員を根こそぎ、叩く潰してからやめて欲しかったなあ・・・。どうせボッコボッコにされたんだから、石破さんもなりふり構わず、反撃したらいいいじゃないですか。
だって、責任取れと迫った人たちは、誰一人として責任も取っていない、懇切丁寧な説明もしていなのですよ。
こういう厚顔無知な人たちがこれから大喜びで跋扈するかと思うと虫唾が走ります。
日本だけでなく世界中がおかしな感じで、もう地球は滅びるしかないのかとお月さまにお訊ねしたら、YESかNOかお顔を隠されちゃいました。
恥ずかしながら
お恥ずかしながら、YouTubeの「伝説の朝ごはん」という番組に出させていただきました。https://youtu.be/ouAVOsj1EIs
とってもシンプルに朝ご飯を作って、食べて、片づけて、お終いという番組です。田原総一朗さんや落合陽一さんなど色々な方が出ています。
本業とはなんの関係もないのでお断りしたのですが、仲良しのフードスタイリスト石森いづみさんの強硬な後押しもあり、プロデューサーの徳原さんがとても素敵な女性だったので、ついOKしてしまいました。
朝ご飯には何を召し上がりますかと尋ねられ、その時の気分と昨日の残り物とかありものを食べるので、何がというほどのものを食べていない。で、思いついたのが、ま、わりと面倒ではないのと大好きなよく食べるものにしました。
死ぬ前に何を食べたいと言われた時にも、たぶんこれです。
「お茶漬け」 超簡単だし。お米大好きだし。
漬物にこだわっているかと聞かれて、一番大好きなのは「おかくや」といったところ、「おかくやって?」と訊かれてしまいました。
母が大好きでよく作ってくれていた漬物で、古くなってつかり過ぎた糠漬けを大葉や茗荷、生姜などと細かく切って、水につけて、よーく絞って、うちでは最後に胡麻を振りかけます。
「おかくや」ってどこの郷土料理ですかと訊かれて、はじめて知らないことに気がつきました。
そういわれてみれば、何も気にせずに「おかくや」と言っていた。うちは江戸っ子だから、江戸料理?うーん、わからない。
で、ちょっとAIしましたら、意味不明だったので、他のネットなどで調べました。
江戸時代に東照公の料理人だった岩下覚彌が考案したものとか、高野山の歯の悪い老僧のために作られたとか、「かくや」は水にさらすので、一晩おきとか一晩ごととか言う意味の「隔夜」とか、色々な説がありました。
少なくとも私は「おかくや」と呼んでいましたが「かくや」が正しいらしい。
何も知らないまま、思いこんでいるものって、ずいぶんあるのだなぁと思います。
この話を受けなければ、死ぬまで「おかくや」と呼んで、江戸料理だろうと思って死んでいっただろうと思います。(笑)
そういえば、我が家の夏の定番なのですが、お出しするとみんな驚きます。ほとんどどなたも知らない、食べ方のようです。
我が家は枝豆を鞘(さや)ごと甘く煮ます。
さやの両スミをハサミでちょっと切って、袋の中豆に味が染みるようにして、食べると袋から甘い汁とともに豆が出てくるという寸法です。
母は「枝豆の東京煮」と言っていましたが、調べても出てきません。
さやから取った枝豆を煮ているのはありましたが、さやごとではない。
塩ゆででもいいけど、たまにはね。
話がそれましたが、ちょっとしたことがきっかけで、調べ始めると面白いことがいっぱいでてきます。
こうしたちょっとしたことが創作のネタにも繋がります。こうしてブログのネタにもできました。(笑)
この番組にお声をかけていただいたことで、ひとつ学びました。感謝です。
いくつになっても知らないことばかりだと、今日もお茶漬けに舌鼓打ちながら、しみじみ。