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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

考えよう

柿紅葉のころ 劇団青年座

さもしいとは

シナリオ・センター代表の小林です。今日は台風で、日本中大荒れですが、いかがお過ごしでしょうか。表参道は今のところは、まあ、普通の雨模様です。
どんなことが起こるかわからない昨今、くれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。

昨日、麻生太郎さんが、麻生派の長・御大として前倒し署名を表明していましたが、今日は閣僚で初めて鈴木法相が前倒し署名をすると宣い、なるほど、麻生派ですね。
それを受けてか、平デジタル大臣が「派閥政治に先祖返りしてしまうのでは」と言ってましたけれど、派閥のおっさんから受ける利権を切らない限り、自民党の体質は変わらないのでしょうね。
下々のこと等考えすらしない、自分の勢力を伸ばすことだけ考えている漢字もまともに読めない育ちより氏の人が、日本のトップにいると思うと、涙があふれるほど、あまりにも悲しい過ぎる。
で、それ以上に悲しいのはこんな人についていく人たちのさもしさ。
いつだったか、高市議員が生活保護を受けている人を「さもしい顔して貰えるものは貰おう」としていると言いましたが、利権をもらおうとする人はさもしくないのでしょうか。本当に自分で考えて政治をやっているのでしょうか。
何をどう言い繕っても、自分たちのことしか考えていないことが見え見え。
今やるべきことは何?この台風でまた大きな災害が起きたらどうするの?下々のこと等まったくと言っていいほど考えていないことにも気が付いていない前倒し派はさもしさに溢れています。
本当に腹立たしい毎日です。

柿紅葉のころ

シナリオ・センターの盟友劇団青年座さんの公演が9月にあります。
昨日、野田秀樹さんのお話しを書きましたけれど、演劇人って、時流を読む反骨の人達かもしれません。

9月20日から28日まで、中野のザ・ポケットで。「柿紅葉のころ」
今までもさまざまな角度から戦時下を生きた人々を描き、上演し続けてきた劇団青年座さんですが、本公演では、岩瀬顕子さん脚本、須藤黄英さんの演出で、ある教員の目線から戦争を描いた物語を描きます。
『柿紅葉のころ』は、太平洋戦争終結から80年という節目の年に、戦時下を生きた人々の視点から描く新作です。

1943年、太平洋戦争に突き進む日本では、戦地へ向かう若者も、男たちが不在の町を守る女たちも必死に闘っていた。都会から少し離れた穏やかな港町で、国民学校の教員を務める小川節子は、軍国主義に染まりつつある社会の中で自らの信念を貫き、子供たちを守ることに苦心している。亡き夫と植えた思い出の柿の木が実る頃、長男の徹、長女靖枝の恋人にも赤紙が来て……。

日中戦争から太平洋戦争開戦へと日本が戦争の渦中に突き進むなか、学校が国民学校へと名前を変え、国のため天皇陛下のために身を惜しみなく捧げる軍人を育てる場となった時代背景に焦点を当て、「生きて戻って欲しいと」と願う母、皇国臣民として戦争に貢献したい次女、戦争へいかなければならない長男、恋人に赤紙が来た長女・・・家族のそれぞれの想いを通して、戦争はひとりひとりの生き方をどのように変えたのか、戦後80年を経て、現在を生きる私たちに問いかける作品となっています。

戦争を知らない者の方が多くなってきた現在、様々な角度から戦争とは何かを見つめることが大切だと思います。
「国民は国のために・・・」などと平気で宣う政治家が増えてきた今、一人ひとりがちゃんと考えていかないと、戦前に戻ってしまいます。戦後のままで居続けるために、私たちはどう想い、何を考えるべきなのでしょうか。

「柿紅葉のころ」は、シナリオ・センター生割引があります。詳細は、シナリオ・センター事務局へお問い合わせください。

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