頑張る
シナリオ・センター代表の小林です。今日はちょっとだけ暑くない、涼しいとは言えないけれど昨日よりはちょっとだけ暑くない表参道です。でも、明日からまた40度越えもあるとか。
処暑ってどういう意味でしたっけ?暑さが止まるはずなのですよね、まだ止まらない、全然止まらない。
なんだか真夏よりも我慢ができない気分になるのは、今までの季節感が身体に沁み込んでいるせいでしょうか。
コロナも流行ってきています。体調管理をしっかりしてください。
愛媛県連が参議院選の敗北理由を検証したら「政治と金」が問題だと。検証しなくたって、そんなことわかっているけどやめられないのが自民党の裏金議員たち。
総裁選前倒しも態度示さない人が63%ととか。国民の反発を買うんじゃないかということで、悩んでいるらしいけれど、そこを悩むのかな。
今、国会議員は、自分自身で何を一番に優先すべきことなのかとちゃんと考えることなのではないでしょうか。
牛丼チェーンのすき家が来月4日、牛丼並盛を30円値下げ480円が450円に、そのほか38商品を10円から40円値下げするそうです。
一度値上げするとまず元に戻らない、値下げはしないのが常道ですけれど、この経営戦略は、消費者に好意を持って迎えられ、「すき屋」当たる気がします。
なんでもかんでも値上げが当たり前の今、嬉しいニュースです。
シナリオ・センターは値下げまではできないけれど、家賃、光熱費、人件費軒並み上がっていますけれど、現状維持でなんとか。頑張ります!
基礎技術は発想の元
「基礎さえ学べば今書いている脚本家くらいになるのは可能です」と新井一が言っています。
実は、新井が存命の時は、「またそんな大ぼら吹いちゃって!」と心の片隅で思っていたことがあります、私小林は。代表だというのに・・・(汗)
でも、新井が亡くなって28年、新井が言っていたことは本当だったと思います。
創立55周年を迎えました。7万人の方が学ばれました。「基礎を学ぶ」ってなんだろうと改めて考えています。
新井一が、生前悩んでいたことがあります。
「僕の創ったメソッド、シナリオ基礎技術を習えば、描けない人はいないはず。なのになぜ受講生全員がプロになれないのだ」と。本気でです。
私は、その原因が分かった気がします。
基礎技術って、もちろん映像表現の技術、あくまでやり方なのですけれど、発想を促すためでもあるというより、そこが一番なのだと気が付いたのです。
多くの方の習作の添削をさせていただいたり、コンクールの入選作だけでなく落選作を読ませていただいたなかで、これはと思ったことがあります。
7月23日の「表参道シナリオ日記」にも書いたことがありますが「日替わり」という表現などは、発想を止める表現だと思っています。
照明さんや衣装さんなどスタッフのためにはいいのですが、それはシナリオが指示書という意味での使い方で現場のためのものだと思います。
脚本家は、この日替わり一つをドラマとして意味のあるシーンにしなくてはならないのです。
何のために日を変える必要があるのか、本当にドラマに大事なのか、意味があるのかと。
これは一つの例ですが、ちょっと上級クラスになると、基本を忘れてしまったのか、「ま、このくらいは」と思われるのか、できる限り使わないで書いてねと言っている「×××」や「回想」を多用したり、柱がいい加減な習作が増えてきます。
なぜ「使わないで書いてね」というのかといえば、発想を促すためなのです。
「日替わり」と書いて、そこで簡単に発想を止めるのではなく、日を変える意味を考えることで新たな発想が生まれるからです。
「×××」で時間経過を安易にするのではなく、時間の動きを見せていくことで主人公の葛藤が、ドラマが変わるかもしれません。
「回想」を使わずに説明はできないでしょうか。本当にこの場所(柱)でこのドラマは活きるのでしょうか。
基礎技術を忘れてはいないか。今一度初心に戻ることをお勧めします。
基礎技術は、新たな発想のもとです。あなたの飛躍を約束する技術です。基礎を活かせるのはすべての受講生のはずです。
在籍生の方には、シナリオ8週間講座のプレイバックシステムもあります。もう一度振り返るのもありですね。
今一度言います。「基礎さえ学べば今書いている脚本家くらいになるのは可能です」