暑気払い
シナリオ・センター代表の小林です。頭の中が食欲だけの私ですらさすがに食欲が落ちるくらい暑い毎日です。
どんな時でも、朝からなにを食べようと考えている人だったのに・・・。(笑)
でも、こういう暑さこそ、ガツンと食べて乗り切らなくちゃいけないんですよね。
皆様も、美味しいモノ食べて乗り切りましょう。
で、暑気払いに鰻でも食べようと、老舗野田岩に予約電話したら、なんとずーっといっぱい。8月中旬ならといわれても、その頃鰻食べたいかどうか悩ましい。(笑)
やっぱり夏は鰻で元気出そうという人が多いんですね。平賀源内えら~い!
日本女性の平均寿命87,13歳。40年間世界一だそうです。で、男性は81,09歳6位とか。女性の方が6年以上も長生きです。
ということは、どんどん女性が社会に進出することは今後必須ではありませんか。
今やろくでもない社会になっている日本ですから、今まで男性社会を回してきた男性たちは、うまくできなくて申し訳ないと潔く手を引いて、女性社会へ変革するというのはどうでしょう。
まあ、性別は関係ない、大事なのは人間力ですが。
人としてどうかを見極めるのは、他人の話を聴ける人、他人を攻撃しない人っていうのが最低条件だと思います。
言葉選び
何度も書いていますが、蛭田直美さん脚本の「舟を編む」を毎週拝見しています。
言葉は大事なのだなぁとしみじみ感じさせられるドラマです。
原作も読み、映画も見て、BSで放映の時もはまったのですけれど、又またはまっています。
過日、ワールドメディアフェスティバルで金賞を取られたのは当たり前だといううまさ。映像で言葉も文化も違う世界に日本語のすばらしさをわからせたのですから、さすがとしか言いようがありません。
言葉は文化、辞書は言葉の歴史です。言葉は、本当に大切なのだと思います。
言葉の選び方ひとつで誤解されたりもします。
シナリオで言うと、セリフです。
シナリオを描く時、年代によって立場によって言い方、言いまわしを考えてセリフを皆さんは作られているかと思います。
でも、ついついセリフを書く時、何気なく言わせてしまってはいませんか。
隠れ課題を拝読していたら、現代の話しなのに60歳のおじいさんが「そうじゃのう」なんて孫に言っていたりして「?」と思ってしまいました。
戦前の童謡に「村の渡しの船頭さんは 今年60のお爺さん 年をとってもお船をこぐときは~♪」というのがありますが、80年以上前のこと。
今は、あのろくでもない政治家たちを見ればわかるように、60歳ではお爺さんとはいえません。
キャラクターに合わせるのはもちろんですが、私は「そうじゃのう」なんて言うお爺さんにお会いしたことはありません。(笑)
辞書は、その時代の新しい言葉をきちんと取り入れて改訂しています。
セリフも辞書と同じように、固定観念ではなく、時代に合わせてきちんと言葉選びをしなくては、ドラマとしてセリフも活きていきません。
言葉の使い方で、そのキャラクターの性格も出ます。年代や生き方、生活様式でも言葉の使い方は違います。
言葉選びに神経を使うと人物がくっきりして、ドラマがイキイキしてくるかと思います。