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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

考える

シナリオなんでも相談室 これから始まります

勝訴

シナリオ・センター代表の小林です。まだ6月末なのに、西日本は梅雨明けだそうです。関東もそろそろ明ける感じがしないでもないですね。
梅雨のないはずの北海道が大雨だったり、なんだか地球は、ヤバそうな気がします。

久々にいいニュースがありました。
生活保護費の減額取り消しを求めた受給者側の勝訴が確定しました。
いつもいつも腹立たしいことばかりなので、本当に梅雨の合間の青空みたいな気分です。

国が2013~15年に生活保護費を段階的に引き下げたことが、健康で文的な生活を保障した生活保護法に違反するかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁(宇賀克也裁判長)は、今日、減額を「違法」とする初の統一判断を示しました。
全国29都道府県で1000人超が起こしたこの訴訟は、大阪高裁は適法、名古屋高裁は違法と、違法か適法かで司法判断が割れていました。
最高裁で決まったのですから、これで決定。本当に良かった。少ない額からより減らして、どうやって生存権が守れるのですか。

よく問題視するのは不正受給です。だから厳しく審査と役所は言うのですが、不正受給が、生活保護費の総額に占める割合は0・3%ほどです。
99.7%の方が本当に困って受給を望んでいるということですよね。
健康で文化的な最低限度の生活を送ることは憲法25条で保障された国民の権利です。しかし、自治体の窓口では、不正受給を盾に申請をなかなか受理しなかったりしているようです。
窓口が偏見を持って対応したり、周りの人に冷たい目で見られたりすることが多いので、生活保護を利用する権利がある人がためらうことも多いそうです。

ためらう必要はありません。お上を見てごらんなさい。
平気で居眠りばかりで仕事もしていない、裏金をもらっている人まで恥ずかしげもなく、当然な顔をしてボーナスまでもらうのですから。
私たち下々は、恥ずかしいと思う必要はありません。胸を張って権利を主張しましょう。
ひたすら言っていますが、国会議員たちは、生活保護費と同額の給与にすべきです。
下々の生活がわかってこそ、本当に国民が望む政治ができるのではないでしょうか。

先輩

今日は、出身ライターの柏原寛司さんが、「刑事もの」のゼミの前に、YouTube「シナリオなんでも相談室」にご登場くださいました。
相変わらずの軽妙洒脱な受け応えにあっという間に終わっちゃったという感じでしたが、さすがに大事なことはキチンとおっしゃってくださる、これこそ、脚本家の鑑です。

この相談室はアットランダムにきた質問に答えていただくものです。
「自分が何をやりたいのか、自分がやりたいことはちゃんと描く」
「主人公が何をしたいのかが一番大事」
「恥をかいてなんぼ、評価なんかに気にしない」
「若手のライターは描きすぎ、わからせようと思い過ぎ。全部をみせない」
「キャラクターをしっかり作る」
「若手が描く主人公はまじめすぎ」
「アニメは間(マ)が取れないから、そこが注意」
「アメリカ映画やハードボイルド小説からたくさん学んだ。ストックしておくといい」
「物事が起きた時に自分はどう考えるか、常に考えること」
やっぱり先輩の話しは深いです。

創作する者の一番大事なのは、自分が何を描きたいかです。
受け狙いではなく、自分が何を描きたいかということがなければ、描く意味はないのではと思います。
その時の指針が「自分がどう考えるか、自分は常にどう考えているか」です。
柏原さんもおっしゃっていましたが、今なら「イスラエル」や「ウクライナ」のことなど、関係ないではなく、自分はどう考えているかをしっかり考えることが作家性に繋がります。
おのずと自分の立ち位置がわかり、描くべきものが見えてくるのだと思います。
それは、コメディでもミステリーでもアクションでも、どんなジャンルでも自分の立ち位置で自信をもって描けるということなのです。

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