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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

自分で考える

Theミソ帳俱楽部での東村アキコさん

都議選

シナリオ・センター代表の小林です。台風と梅雨前線と大雨予報がでています。鹿児島の地震、新燃岳の噴火・・・大丈夫なのでしょうか。
地球が怒っているのでしょうか。バカな人間たちがムダな戦いをして殺し合いをしているのを見て、腹を立ててもおかしくないと思ってしまいます。

都議選が終わりました。なんかなぁ~。
投票率は前回よりはちょっと伸びたようですが、まだまだ半数の人が投票へ行っていません。
1票を投じたい人がいないというのはありますが、それでも無関心はゼッタイだめです。
投票は自分の意思表示です。なにも意思表示をしないということは自分の存在を自分で無視しているのと同じではないかと思うのです。
私は政治が好きではありません。大事なものだとは思うのですが権謀術数ばかりで、魑魅魍魎とした世界にしか今の政治は見えないからです。
本来の政治は社会と密着して、民の生活を守るものだと思うのです。
なのに、長い炊き出しの列の横でキラキラ輝くプロジェクトマッピングができる神経とか、子ども食堂へ行って「カレーが美味しい」とか「力になります」などとほざける厚顔無恥さとか、政治とは何かと思ってしまうのです。
それでも、いや、それだからこそ、せめて今よりマシな政治家を探すしかないと思うのです。
諦めたら、ろくでもない政治家の仮面をかぶった輩にズルズルと落とし穴に落とされてしまう気がします。
何度も言いますが、公約ではどの党も同じようなことを掲げています。
だったら最低でも全党が公約通りやれば、炊き出しに並ぶことがない、子ども食堂をやらなくてもすむそんな社会にできるはずですよね。
次の参議院選は、1票を大事に使いましょう。

かくかくじかじか

先週金曜日のTheミソ帳倶楽部は、漫画家の東村アキコさんでした。
久々にリアルでもたくさんの方がいらして、とても活気にあふれていました。
彼女のお話しはとても面白くずーっとお話ししていただきたかったくらいでした。
「かくかくしかじか」は自伝なので、思い入れがお強いのではないかと思って観たのですが、全くそんなことはなく、観客にわかりやすいように、感情移入できるように描かれていました。
東村さんが、脚本から撮影もずーっと関わっていらしたとお聞きした時、ご自分の想いに囚われやすいのではと「大丈夫かな」と正直思いました。
ですが、そんなことは微塵もなく、とてもシビアに「漫画と映画の描き方、見せ方の違い」を分かっていらして、映画に必要なもの、必要でないものが明確でいらっしゃるのです。
東村さんの漫画は、だから魅力的なのだなぁと思いました。
創作は、腰を引いてやっていてはダメなんだということを、今回東村さんのお話しでしみじみ感じました。

7月から朝日新聞の連載小説を、出身作家の柚木麻子さんがお書きになります。
タイトルは「あおぞら」
1950年代を舞台にシングルマザーが多くの人と手を携えながら、都内では珍しかった保育園の設立に尽力する物語だそうです。
最近の柚木さんは、イギリスでも「BUTTER」が年間ベスト本に選ばれるなど世界的に評価を得ています。
これから毎朝、朝刊を開くのが楽しみになります。
柚木さんの考え方が私は大好きで、こういう言い方をすると偏見と言われそうですが女性のあり方、生き方にいつも拍手を送りたくなっちゃうのです。

東村アキコさんが柚木さんの「あいにくあんたのためじゃない」を読まれて、漫画で応援されていましたが、すごくおふたりは似ているなぁと思いました。
おふたりがお持ちになっている創作へのスタンスは、自我をただ押し通すのではなく、「きちんと通す」というところにあるように思うのです。

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