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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人となり

劇団青春座(2023柏田道夫作)

先生

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は雨、今日は、梅雨の晴れ間でしょうか。爽やかとは言えないけれど、まあまあ過ごしやすい表参道です。
なんだか毎日、私のなけなしの頭では理解できないことばかりが多くて、途惑うよりも腹立たしくなってしまう自分を抑えるのに、どうしたものかと・・・。
自民党が、突然給付金を配るという話を出してきて、どう誰が考えても参議院選に向けてのバラマキ以外に思えないのに、施してやるみたいに言われるとムカァ!とするし・・・。
備蓄米は、わずかなところにしか回らない上、災害が起きた時に、本来100万トンの備蓄米がわずか10万トンの貯えになってしまって、大丈夫?
突然今になって、不倫云々で、自分も不倫党首の癖に公認取り消しっていうのもどうかと思うし・・・。
6月22日「沖縄慰霊の日」も間近ですが、「平和の礎」に刻まれた方は、現在24万2567人。戦争で殺された方々の人数ですよ、西田議員!?どう思いますか。なにも思わないんでしょうね、他人事ですから。はあ・・・etcetc・・・。

なぜ、お上に属する人たちは、まともでもなく、ろくでもないのだろうとつらつら考えました。
そして、気がつきました。
ま、これだけが原因ではないけれど、まずは、議員と名のつく人を「先生」と呼ぶのをやめませんか。
「先生と呼ばれるほどのバカじゃなし」といわれても、先生と呼ばれると偉くなっちゃったと勘違いしていしまうみたいですね。選挙の時はヘイコラしているのにです。
「君」にしましょう。国会では「君」ですからね。
「議員の呼び名先生廃止」案いかがでしょうか。

劇団青春座

北九州の市民劇団「青春座」」の元代表井生定巳さんがお亡くなりになりました。

この劇団は、今年で創立80年にもなる市民劇団で、たぶん日本で一番長い歴史を有する市民劇団だと思います。その半世紀以上をひっぱってこられたのが井生さんでした。
北九州の劇団しかも市民劇団と、かくも永きお付き合いができたのは、出身ライターの橋本和子さん、柏田道夫さん、葉月けめこさんらに脚本を描かせてくださったからです。
私が初めて井生さんにお会いしたのは、創立50周年記念に東京芸術劇場で公演された時でした。
確か橋本和子さんの作品だったと思います。
その後、柏田道夫さんの作品を観に北九州芸術劇場へお伺いし、遅くまで演劇談議に花を咲かせ、飲み明かしたことがよみがえります。

井生さんのすばらしさは、なにより脚本家を大事にしてくださったことです。
柏田さんは、FBで『1995年の『ほら吹き安とエンマ様』から始まって、同じ年に『大友宗麟〜遠き海へ』、以後30年の間、北九州の劇団・青春座で24作品も書かせて頂きました。(略)
私が脚本家、劇作家の端くれにいられるのは、井生さんの励まし、アドバイスがあってのことです。
「こういう人物がいるのですが書いて下さい」「松本清張で書きたいものがありますか?」「いいですね、それやりましょう!」「どんな舞台でも作ってみせます。自由に書いて下さい」……
脚本には直しがつきものですが、井生さんはほとんど初稿のままで上演でした。
こんなに作家を大事にして下さった方を私は知りません。』

とにもかくにも熱い方でした。市民劇団でありながら毎公演ごとすごい動員数にびっくりさせられました。
劇団を存続させる、毎公演ごと動員をかけるというのは並大抵のことではありません。プロの劇団ですら人を呼ぶのに苦労しているのに、市民劇団でありながら常に満席にできる力はどこにあるのかといつも思っていました。
そうそう、30年前の東京公演でも地元でもないのに東京芸術劇場中ホールに3000人近くを動員したのです。
作り手も観客も大事にする。こういう方を真の名プロデューサーというのでしょう。
ありがとうございました。井生さんのご遺志は、熱い志は、青春座のお仲間がしっかりと継いでくださるでしょう。
ゆっくりおやすみください。合掌。

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