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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

知るということ

無言館

無言館

シナリオ・センター代表の小林です。お休みをいただいて、上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」へ行ってきました。私は3回目なのですが、初めて訪れた友人はとても衝撃を受け、しばし、無言のまま佇んでいました。

無言館は、志半ばに戦争で命を絶たれた画学生の作品や手紙などが展示されています。
東京美術学校へ入学して数週間で出征した学生もいます。きっと願いが叶って喜び勇んで入学されたのでしょうに。
遺していく恋人や奥様、家族、故郷、自画像などの絵からは、画学生の声なき声が聞こえてきます。
何度訪れても慣れることはありません。訪れるたびに、多くの声が亡くなった画学生だけでなく、ご家族や奥様、恋人の悲しみまでもが伝わってきます。
この「無言館」を創られた窪島誠一郎さんは、チケットにこんなメッセージを書いています。
「口をつぐめ、眸(め)をあけよ 見えぬものを見、きこえぬ声をきくために」

少なくとも国会議員は、最低でもこの「無言館」をはじめ、「ひめゆりの塔平和祈念資料館」「広島原爆平和記念資料館」「長崎原爆平和資料館」「知覧特攻平和館」等へ行って、戦争の悲惨さとお上の命令で死んでいかなければならなかった無念さを感じてもらいたい。これで、感じなかったら、人間じゃないです。
ともかく西田議員みたいな人が一人でも減って欲しいと思います。
戦争はゼッタイしない、憲法第九条は絶対に守りましょう。

ミソ帳

昨日の岡田惠和さん脚本の「続・続最後から二番目の恋」ご覧になりましたか。
脚本家の万理子さんが「ミソ帳」のことを長倉和平さんに話していました。
すごっく嬉しくて、何度も見直しちゃいました。(笑)

色々なことを書き留めておくミソ帳、そして「ミソは発酵する」ことに長倉和平さんもなるほどと。
そう、ミソ帳は大事です。
ミソ帳にたくさんたくさん貯めてください。今すぐつかえなくても、発酵していくものがあるはず。
ただ、それにはたくさんのアンテナを張ることです。ちょっとしたことからでいいんです。
例えば、私の「表参道シナリオ日記」でご紹介したものなども琴線に触れたらちょっと書き留めておいてほしいです。いい悪いは別としてです。発酵すると味が変わるかもしれません。
今日の「無言館」、もし知らなかったら調べてみるとか行くのもありですし、ご紹介した本を読む、映画を見るのもありです。
なによりプラスになるのは、他人の話しを聞く、他人の作品をみたり、読んだりすることだと思うのです。
そこから自分の作品というのが生まれるのだと思います。
「無言館」は出身監督の五藤監督が今年映画化されるそうですし、どんな切り口なのかで見せ方も違ってきます。楽しみです。

出身ライター坂口理子さんの「おシャシャのシャン!」5/28~6/4まで下北沢駅前劇場で上演します。
シナリオ・センター生は500円引きです。で、ペアで買うと9000円のところ8000円なるので超お得。お友達(内緒だけどセンター生でなくてもOK)を誘って是非見てください。
村歌舞伎のてんやわんや描いたとても楽しいお芝居ですが、こんな戦争の傷の見せ方もあります。

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