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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

描く

新井一賞

金と銀

シナリオ・センター代表の小林です。沖縄も梅雨入りしました。九州では大雨で大変なようですね。今まで通りに行かないことが多すぎて訳がわからない昨今です。ご安全にとしか言いようもありません。

新たな農水相に小泉進次郎さんが決まりました。
若い方が頑張ってくださるのは、嬉しいことですが、小泉さんの今までの言動行動をみているといささかの不安がなきにしもあらず。
今日もSNSやニュースで取り上げられていましたが、彼の頭の中をのぞきたくなるような「?」というような言動が多い方です。
「米って田んぼでできるんですよ。知ってました?」
「米不足ということは..家に米がないということなんです」
「洗わなくても炊ける無洗米っていうお米があるんですよ」
「おぼろげに浮かんだ数字が米の値段になる」
「コメを入れる袋が有料になる」
ドラマでいうと、こういうセリフは、政治家の発言としてはあまり使わないでしょうね。(笑)
受け狙いで言っていたら怖い。とはいえ本気で言っていたらもっと怖い。
ま、ともかく真摯(安倍さんフレーズの真摯じゃなく(笑))にJA(農協)をぶっ壊し、下々の隅から隅までに安いお米が届くようにしてくださればと思います。
でも、農家の方々を泣かせてはダメです。
農家も潤い、下々も満足いかないと。
NHKBSで放映中の山本むつみさん脚本「あきない世傳金と銀」(原作:高田郁)の主人公さちは「買うての幸い 売っての幸せ」を理念に商売しています。
すべては、自分だけが得することを考えるのではなく、双方が満足することを目指すことが大切だと思います。

新井一賞

さて、みなさんは描いていますか。課題「バトン」
そうです。創立50と5周年記念の「新井一賞」の課題です。
6月6日(金)20:30締切ですよ、頑張ってくださいね。

新井一は、「20枚シナリオといういれものは、ストーリーをいれるものではなく、ドラマを入れるものなのです。」
だから、20枚でショートストーリーを描くのではないのです。ドラマを描くのです。
では、ドラマとは何か?人間を描くことです。
奇想天外なストーリーも奇抜な設定も人間を描けていなくては、それだけで終わってしまいます。
今放映中の岡田惠和さんの「続・続最後から二番目の恋」(TBS)、桑原亮子さんの「しあわせは食べて寝て待て」(NHK)をご覧になるとわかるかと思いますが、すごいストーリー展開があるわけではありません。
それぞれの人間(キャラクター)に感情移入ができる、ほのぼのとしたストーリーが展開していきます。
ミステリー、サスペンス、アクションでも同じこと、人間が描けてこそ面白くなる、ハラハラドキドキするのです。
登場人物に感情移入ができるからですね。
20枚シナリオはディテール(細部)を描く勉強です。
新井一曰く「面白い面白くない技術とは、視聴者がこのシーンを感情的に心で受けとるかどうかです」
説明ではなく、感情に訴える。
ちょっと頭の、心の片隅で「感情を揺さぶるシーン」とつぶやきながら、20枚シナリオに取り組んでいただけると、「新井一賞」の栄冠が輝くことでしょう。

まずは20枚シナリオに応募してください。
授賞式は、10月24日金曜日に行う「創立50と5周年記念パーティー」の席上でたくさんの業界の方々に見守られながら行います。
たくさんのご応募をお待ちしています。

勝手ながら「表参道シナリオ日記」は、ちょっと遊びに行かせていただくので、明日はお休みさせていただきます。

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