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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生きる

本を紹介する新井一樹

嗚呼 

シナリオ・センター代表の小林です。震災から12日目にもなって今なお断水してトイレにも困っているというニュースを見るにつけ、一体国や自治体はどういう措置をするつもりなのだろうかと思ってしまいます。
もちろん、復興するために何とかしようと皆さんが頑張っているのだろうけれど、どうも見えてこない。
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの経験がほとんど活かされていないようにみえます。
災害大国といわれる日本なのに、なぜこうもお上の危機管理ができていないのでしょうか。
今回、一番困っている道路が使えないことだって、地震が起きたら想定外ではないでしょう。
であれば、どうのようにどのような人員を派遣するのか、どのようにして物資を運ぶのか、もちろん災害だからケースバイケースも出てくるでしょうが、基本の対策があるはずですよね。
まずは地震が起きてから考えるでは遅すぎます。

親しくさせていただいてる北陸の方から見ると東京との温度差をすごく感じていらっしゃるようです。
ほとんど壊滅状態だそうで、被災地の方々の境遇も、ショックもひどいものなのだそうです。
傍にいない私たちはそこまで伝わって来ていませんものね。
今ひとつ東日本大震災の時のような思い入れがマスコミにも感じられないのは私だけでしょうか。
お困りの方々に、出来得る限りの支援の方法を考えなくては。

人の不幸すら食い物にすることしか考えていないお上まわりの人が多いですから、こちらもとても心配。
公的支援も東日本大震災の時のように、利権を求めた東京のゼネコンやコンサルに中抜きされないようにしないといけません。
万博中止の声に、万博をやめなきゃいけないほど被害はひどくないとうそぶく知事もいます。見栄のようなリングに300億もかけるなら、せめてその分だけでも資材もお金も能登へ提供して欲しいと思ってしまいます。
台湾であっという間に12億円の寄付を集めてくださった話を聞くととてもありがたいと思うと同時に、我が国の姿に情けない気持ちになってしまいます。
今、被災地のために何をすべきか、口だけではない本当のきめ細やかな対応を願ってやみません。

ドラマチック

昨日、新井一樹が動画製作のノウハウを紹介している専門誌「VIDEO SALON」さんと共同で「短い時間でドラマを描く 物語のつくり方解説」という講座を行いました。
シナリオ・センター生だけでなく、オンラインと対面で創作を学びたい方がたくさんお集まりくださり、とても熱心に聴講されていました。
詳しくはVIDEOSALON3月号(2/20発売)で詳しく掲載されるかと思いますが、新井が上梓した「シナリオ・センター式物語のつくり方」(日本実業出版社)を基に、ドラマチックに描く方法をお話ししました。
TIKTOKやショートムービーを作っていらっしゃる方も多く、短い中でドラマチックになる方法は?なども質問されていました。

長い作品であろうと短い作品であろうと、ドラマの作り方はすべて同じです。
テーマが決まったら、一番大事なのは、「物語のつくり方」にも書いてありますが、「登場人物のキャラクター」
ストーリーは創るものではなく、ストーリーをドラマを動かすのはキャラターだからです。
ドラマチックになるのは、スト-リー展開そのものではないのです。面白いシーンの積み重ねなのですね。
では、面白いシーンとはどうのようにできているのでしょうか。
登場人物のキャラクター×アクション・リアクション=面白いシーン
と、いうような技術(どう書くか)を設定のつくり方、登場人物の作り方、構成の立て方、シーンの描き方などを講義させていただきました。

講義を聴きながら思い返したのは、新春特別寄稿として月刊シナリオ教室1月号に私自身が描いた文章です。
「文化・芸術は心を支える、育てる糧だ」「そして、それを牽引していくのは創作の力だ」と。
まさか元旦から大地震が起こり、多くの方が寒空の中被災するとは思っても見ないことでした。
こんな時こそ、「人間を見る目」「社会を見る目」「物事を見る目」を持ち、創作を通して真実を見極める力を育てていかなければいけないと改めて思ったのです。
熱心に聴講してくださった方々を拝見しながら、きっと人として大切なことを創作を通して発信してくれるだろうと心強く思いました。

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