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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人

アカデミー受賞作に学ぶ作劇術(映人社刊)

ゼミ

シナリオ・センター代表の小林です。コロナは本当に収まって来たのでしょうか。「卒業式はマスクを取った方がいいよね」という感情論だけで外すのだとしたら、なんだかなぁと。心配性の私は、半信半疑でもあります。
そういえば、3年間マスク姿しか、お互いにみたことのない子どもたちもたくさんいらっしゃるのですね。寂しいことです。

来週13日からはそれぞれの気持ちでマスク装着の有無になりますので、シナリオ・センターもそれに準じることになります。
ゼミのクラスでは、「発表の時はマスクはつけて欲しい」と思われる方は、その旨講師におっしゃっていただけば、ゼミ参加者一同、快く応じていただくというようにできたらと思います。
お互いの気持ちを想像できるのが、シナリオを志す者がもっている力ですから。

土曜日のミソ帳倶楽部のゲストは、出身ライターの坂口理子さんでした。
坂口さんは、この3月15日からお芝居「銀河廃線」を上演し、5月のゴールデンウィークは映画「銀河鉄道の父」が上映されるなど、宮沢賢治フェアみたいになっています(笑)
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を同じ作家が、違う切り口で創られる作品を、また演劇と映画の違いを楽しんでいただけると、創作の新たな発見があるかもしれませんね。
坂口さんは、「自分の作品を他人に読んでもらったことで、今のプロとしてのご自分がある」とおっしゃっていました。
「ゼミでは、自分の作品にバンバン言ってくれる人がいて、傷ついたりもするけれど、色々な人の意見をもらったことでプロなれた」と。
人は皆違うのですから、違う意見や想いを教えてもらえることが大事です。
実は、創作って一人で創ることのように思いますが、他人から刺激を受け、色々な人の知恵を借りること・・・、そこから新たな発見やイマジネーションが生まれるのだと思います。
色々な人にご自分の作品を読んでもらって、それぞれの視点での意見をもらってみてください。

アカデミー受賞作に学ぶ作劇術

先週は、浅田講師のシナリオノウハウ本「ちょいプラ!シナリオ創作術」のご紹介をしました。
こちらはドラマを例にとって、シナリオの技術をお伝えしていました。
今週のご紹介は、柏田講師の「アカデミー受賞作に学ぶ作劇術」(映人社刊)
「エンタテイメント3」に新たにアカデミー賞最新作を加えた大幅改訂版です。映画を例にとって、シナリオの技術をお伝えします。
「はじめに」に書かれているように「アカデミー受賞作から、面白くするテクニックを盗みましょう」ということで、39本の受賞作映画を例にとって、まずはハリウッド三幕構成法からはじまります。
シナリオ・センタ―では起承転結でお伝えしていますが、世阿弥の序破急も起承転結も、ハリウッド三幕構成法も大きな捉え方は変わりません。もちろん、微妙な使い方はかわりますが。
そんな構成法から始まって、視点の技術、キャラクターの特長、ミステリーなどジャンル別など24の項目に分かれて書かれています。
アカデミー賞作品ですから、DVDや配信などで見ることもできますので、まずさらっと読まれて、例になった作品を一度見て、もう一度この本を読んで、再びみてみると、柏田の書いていることがよくわかるかと思います。
柏田自身も逆箱ハコなどを作りながら分析しています。
映像表現というのは見せ方の技術ですから、きっと「なるほど!」と見せ方、伝え方の再認識をされることとでしょう。
ノウハウ本は、さらっと読むだけではわかった気がするだけなので、インプットされたら、それをご自分の作品に取り入れ、アウトプットしてください。
格段にシナリオが見違えると思いますよ。

過去記事一覧

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