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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

弥生の空

大相撲の不思議2(潮新書刊)

ひな祭り

シナリオ・センター代表の小林です。今日はひな祭りです。
弥生節句のお昼は、てまり寿司を食べました。もう女の子と呼ばれた日は遥か彼方のことですが、やはりひな祭りは心が踊ります。
今年は、コロナだけでなくウクライナ侵攻もあり、世界中が本当の春を待ち焦がれていることでしょう。

人間は、こんなにも愚かだったのでしょうか。民間人が自費で宇宙に行ける時代だというのに、人と人が殺し合うなんて。
しかも戦争というのは、なんのかかわりもない人との殺し合いですよね。同じ人間同士、同じ国で生まれ育っている場合もあります。
よーく、考えてもらいたい。
なぜ、この人を殺めなければいけないのか、この人はどう生きてこれからどう生きていきたいのか、自分はどう想い、どう生きたいのか、国のためとはなんなのかを。
そして、一番、考えて欲しい。しっかりと想像してほしい。
あなたを人殺しに駆り立てた人が、あなたが人殺しになるか殺されるかの時に、その人は何をし、何を考えて、どんな暮らしをしているのかを。
核を共有とか攻撃兵器を持てとか宣う人は、自分は手を下さず、殺されないところでのうのうと生き、美味しいものを食べ、ドラマを見るように、あなたの生き死にをテレビの向こうでみているだけなのです。
私たちは、ちゃんと事実と向きあって、真実を見極めなければいけません。

エンタの神様

内館牧子さんから、素敵なご本が届きました。「大相撲の不思議2」(潮新書刊)
内館さんのお相撲好きはどなたも知るところですが、内館さんは好きというよりお相撲そのものって気がしてしまうほど。
これほど、お相撲の歴史から所作すべてをご存じの方は相撲界にもなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

この本は、お相撲の面白さはもちろんのこと、深さをとことん教えてくれます。
内館さんは、「男女平等」「男女共同参画」の大きな声が上がった時に、だからといって土俵に女性が上がっていいものかと、女性が排除されるのはなぜかきちんと学問として学ばれた方です。
本書の中で思わずクスっとしてしまったのは、「幟」の話。
「幟(のぼり)」というのは、国技館とかお相撲をする会場の入り口にひらひら翻っているお相撲さんへの応援旗みたいなものです。
基本、黒星に通じるので黒色はゼッタイ使わないものだそうですが、ところが過去に一人だけ、自分の四股名を真っ黒な字で染めた力士がいたのです。本人のたっての希望で、あえて四股名を真っ黒で。
誰であろう、なんとなんと内館さんの宿敵のように言われていた朝青龍関。それだけ、自信があったのでしょう、実際にめちゃくちゃ強かったですもの。内館さんとも渡り合うはずです。(笑)
土俵はどういう意味があって、どう作られているのかから始まって、「へ~!!」と思わず言ってしまうほど、面白く興味深いことが満載されています。
初っ切り相撲や、相撲甚句の味わい方、名勝負など等相撲通にもなれそう。
この本には、内館さんの相撲好きの気持ちがたっぷり入っているのですが、それ以上に、ものを学び、知ることのすごさを、大切さを教えてくれます。

3月19日(土)14:00~15:30
「mottomoオンラインイベント第8弾『超高速!参勤交代』の土橋章宏流エンタメの奥義教えます」
公募ガイド主催で出身ライターの土橋章宏さんを向えて行われます。受講料2500円。
出身ライター土橋章宏さんは、ご存じのように、城戸賞を受賞された「超高速!参勤交代」を小説にし、その後映画化され大ヒット。
同作の脚本で、日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞されました。
そんな映画からテレビドラマ、そして小説までどれも大ヒットを飛ばす土橋さんが、面白くする秘訣を教えてくださるそうです。
・ユーモアは読みたい気持ちを加速させる
・謎がストーリーを引っ張る
・登場人物は人形ではなく、血の通った人間
終了後には質疑応答もあるそうです。是非ともご参加ください。
お申し込みは公募ガイドのホームページで。
https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/mottomo_event/event8.html

 

 

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