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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

みるべきところ

基本はこれ

シナリオ・センター代表の小林です。3月弥生、昨日今日は、急に春めいている東京ですが、雪に悩まされているところも多く、コロナは増え、ウクライナ情勢の悪化など、まだまだ春は、遥かに遠いです。
蔓延防止措置もどうも延長のようですが、私たちだけが、マスクして、手洗いして、検温しているだけで、ワクチンも遅々として進まず、他にどんな対処をしてくれているのでしょうか。
ついこの間、友人がコロナに罹り、ひどくなったので救急車をお願いしたら、「明後日迄待ってください」といわれて、自宅療養を余儀なくされ、保健所には連絡取れないし、不安な日々を送ったそうです。
幸いに悪化しないで済んだので、笑い話のように話してくれましたが、救急車を要請して「明後日」って、それって救急じゃないですよね。都内の話です。
救急車を呼ぶな、亡くなったのは年寄りばかりだから死者数が一番でも気にするな、必要な病院を減らし、保健所の人員を削減して身を切っているなど等、そんなことを平気で言えるお上もいらっしゃるし、どれだけ人の命を粗末に扱えば気が済むのでしょうか。
いろいろな意見や考えがあっていいのですが、他人の命は粗末に扱うことは、人として許せないことです。
こういう人たちこそシナリオを描いてほしいですねぇ・・・そうすれば視点も変わるし、想像力がつけば、他人を想う気持ちが生まれるはずですから。

昔の映画・ドラマ

最近、昔の映画、テレビドラマが見られる機会が増えてきました。
何気なく懐かしさだけで見ているのに、映画にしてもドラマにしても、作り手の熱さ、技術の高さをビシビシと感じます。
今のドラマがよくないというのではありません。
やはり、面白い映画・ドラマに、昔も今も共通しているのは、魅力的なキャラクターができているか否かではないかと。
しみじみ感じるのです。

シナリオ・センターで学ばれているほとんどの方は、キャラクターをしっかり作っていると思います。
だって、どの講師も口が酸っぱくなるほど「キャラ、キャラ」言いますものね。(笑)
では、「しっかり」ってどんなことでしょう。
20枚シナリオでも長編でも、キャラづくりは一緒ですか?案外20枚シナリオなら、そこそこで済ませていませんか。

新井一は、イキイキした人物を作るには、まず、人物には何をしたいか欲望を作ってやることといいます。
ドラマに必要な葛藤・対立・相克は欲望から生まれるのですから。
その欲望のために積極的な行動を考えてみましょう。
素直とか、勇敢とか、元気印だったり、我慢強かったり、へこたれない性格だったり・・・人に好まれる性格を付けないと感情移入してくれません。
でもそれだけではつまらない。一番大事なのが人物の二面性。特にウイークポイント、大切ですね。
で、その人物には、出入りに芝居をつけて、タイミングよく登場させる、見せ場を作ることで、見たいと思わせるのです。
キャラクターがいいと、ドラマはうまく動いてくれるのです。

ありがたいことに、古今東西の映画、ドラマを今は簡単に見ることができます。
書き続けることはもちろんのこと、「他人のふり見て我がふり直せ」ではありませんが、他人の作品を見ることが、うまくなる方法でもあるのです。

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