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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

なんでもできる

清水谷公園

恋バナ

シナリオ・センター代表の小林です。なんだか切ない雨です。
緊急事態宣言解除はならず、でてきたのは人出と1都3県の不協和音。その上、官僚も議員も大臣もやりたい放題に好き勝手な理屈をつけ、国民の顔など誰も見てやしないということばかりを知らされる毎日。
誰のことも信じられない、なにを信じていいのかわからないコロナ鬱になりそうな昨今です。
でも、おかしなもので、久しぶりに戯曲講座担当の金子講師がお顔を出して下さって、小一時間、たわいのないおしゃべりをしたら、とても爽やかになって気分が晴れました。

東日本大震災の時に、避難所で過ごす被災者の20歳前後の女の子たちに、「今、何をしたい?」と訊いたら、「友達と恋バナしたい」といったという話を糸井重里さんが書かれていたことを思い出しました。
どんな時だって、日常が大事なのです。たわいのない話でコロコロと笑い転げながら延々とおしゃべりできることがどんなに幸せなことなのだとこういう時に気がつきます。
私自身は、毎日シナリオ・センターで仕事もほぼいつも通りこなし、スタッフもいますし、リモート会議もよくあるので、孤独でもなんでもないのですが、それでも、ムダ話ができないということ、ちょっとした生徒さんたちとの会話や講師とのおしゃべりなどそんな日々が遠のいて、初めてどんなに素敵なことだったのかと思い知らされています。
人はリアルなコミュニケーションがいかに必要なのかを私たちは身をもって感じているわけですから、この気持ちを大切に、お互いを認め合って、多様性のある社会へと動いていけたらと思います。
多様性の風よ吹け!

創作ラジオドラマ大賞

やりましたよ、またまた快挙です!創作ラジオドラマ大賞発表されました。
大賞「手を振る仕事」足立聡さん(作家集団)
佳作一席 「親ごころ、子ごころ」森田志保子さん(元通信)
佳作二席「名もがりの町」兵頭るりさん(研修科)
お三方ともシナリオ・センターの方でした。おめでとうございます。
本当に嬉しい、コロナも吹っ飛ぶ嬉しいニュース。
ラジオドラマは、古いといわれた時期がありましたが、今や新しいジャンルとして大きな期待が寄せられています。
音の世界は、映像とは違った想像力をかきたてられます。
こちらも楽しんで聴くだけでなく、描いてみましょう。

最近、休みの日は一人で散歩することにしています。愛犬ハルが高齢のため、散歩はするもののせいぜい700歩くらいしか歩かないからです。
ハルが若い時は2時間くらいの散歩はざらで、一万歩近くは歩いていたのですが、今や連れ合いとハルと三匹の老人の態でヨタヨタと。(笑)
これはまずいと休みの日は目的も持たずにうろうろすることにしたのですが、目的を持たないでただブラブラというのはどうも難しい。
そこで、師が亡くなってから10年以上ご無沙汰してしまった俳句でももう一度と思い、散歩ではなく、吟行をすることにしました。
すると、どうでしょう。俳句はまったく作れないのですが(笑)、なんかが寄ってきました。
四谷界隈に潮見坂という坂がありました。
潮見坂って、霞が関にもあるようですが、四谷からも海が見えたようで、櫓跡もあるところをみると海の満ち引きの番をしていたのでしょうか。
見張りかと考えていたら、ここら辺は四谷見附、市ヶ谷見附、赤坂見附など見附の付いた地名があることに今さらながら気づきました。
ちょっとスマホを探ったら、江戸城の守りのために36カ所も見張り番所があり、で、見附という地名なのだとか。あ、ここらへんは江戸城の外堀ですものね。
急に江戸時代の私の家の付近はどうだったのだろうと興味が湧きだしました。

興味がわくということ、何かを知ろうとするきっかけは、最初は、こんなほんの些細な取るに足らないところから始まるのかもしれません。
今は、外出自粛ですが、電車にも乗らず、繁華街や人混みにはでないで、歩ける範囲のところで、いつもなら通らない道、小さな路地などをぶらぶらしてみてはどうでしょう。
シナリオハンティングってもんです。

柱は、場所の指定です。
恋を語らせるには、こじゃれたカフェではつまらない、もっと変わったところで告白させたい。
夜景がきれいな横浜の桟橋ばかりではなく、主人公のキャラに合ったところ?いや真逆なところ?、どこが効果的でしょう。
最近のラブストーリーは水辺が多いですよね。心情を出しやすいからかと思います。
ちょっと前のドラマの定番は、海。浜辺で駆ける。「バカヤロー!」「好きだ~!」と叫ぶ。(笑)
ドラマは映像で描くのですから、柱はドラマの肝なのです。
「映像に映るのは背景と人物だけ」と新井一は言っています。
ラジオドラマは、どこへでも行けますが。

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