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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

創立50周年記念新井一賞授賞式

新井一賞授賞式

授賞式

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は「創立50週年記念新井一賞授賞式」でした。
創立50周年の今年、コロナ禍という今まで経験したことのない状況に見舞われ、3月には世界中がパンデミックになり、賑々しく行いたかった創立パーティーも断念、記念イベントもほとんどできませんでした。
そんな中、唯一これだけはと新井一の命日11月23日に、「創立50週年記念新井一賞授賞式」をリアルとオンライン併用で行いました。
急に感染者も増え、第3波ともいわれて、リアルはどうだろうという気持ちもあったのですが、受賞者の方は直接、賞状を授与される方が、やっぱり嬉しいですものね。決行しました。
会場の渋谷スクランブルスクエアのTHUTAYA SHARE LOUNGEには、審査員のジェーム三木さん、柏原寛司さん、清水有生さん、岡田恵和さん、皆さんが快くおいで下さり、嬉しく、かつ楽しいひとときを作っていただけました。
メールなどのやりとりはしていても、久々にリアルにお目にかかれると、本当に嬉しい。ついハグしたくなっちゃうねと。(笑)

今回、外での初めての配信ということもあって、事前に随分と予行練習して臨んだのですが、のけっから配信トラブルになり、大慌ての一幕も。
お聞き苦しい点もあったようで、本当に申し訳ございません。
皮切りは私の開会のご挨拶から始まり、浅田講師による「セリフと会話の違い」の講義、センター内最終審査員の大前、柏田講師から選評で、第一部。

授賞式は、新井一賞「ローマの旧友」山下真弓さん、ジェームス三木賞「金色のいななき」なないろみほさんに、賞状・賞金をジェームス三木さんから授与。
「ハグしちゃいけないんだよね」とジェームス三木さん。
「返済コール」株田萌子さん、「柏原寛司賞」を柏原さんから。
「夏蜜柑」杉本仁さん、「清水有生賞」を清水さんから。
「捨てた想い」水上広美さん、よんどころないご事情で急な欠席となり「岡田惠和賞」は岡田惠和さんからエア授与していただきました。
そして、皆さんからの投票で選ぶシナリオ・センター賞は、「春樹にだって負けてない」小峰貴之さんに。おめでとうございました!!
新井巌講師から、会場からの大拍手の中で授与。。
審査員の皆さんは、「Wなくてよかったね」と喜んでくださいました。

ジェームス三木さんは、86歳になられて、コロナ禍なのであまり長くはということで、授賞式のみのご臨席となりました。
ですが、授賞式の締めに「セリフは視点を変えてみる」というお話しを面白おかしく例を出してお話ししてくださり、全員爆笑の渦の中、ちゃんと抑えるところは抑えてのご退出。
残された3人の審査員のみなさん「さすが!」と大先輩に大賛辞、絶賛の嵐となりました。
いつもユーモアにあふれたジェームス三木さん、最近は歳を売りにされていらっしゃるのかも。(笑)
お名刺の肩書は「脚本・演出・喫煙」どこまでもウイットに富んだ大先輩です。
ありがとうございました。

鼎談+1

大イベント、柏原寛司さん、清水有生さん、岡田恵和さんの「それはセリフのせいだ!」の鼎談となりました。
最初に、新井一とのかかわりをお話しされ、柏原さんは、センター創設前から新井教室、家で寺子屋式にやっていた頃から。後藤所長ともご一緒でした。
清水さんは、シナリオ8週間講座に受講されて、詐欺ではないかと思ったと。(笑)
2,3回聞いたらやめようと思ったのに新井の講義に魅せられて、作家集団まで。
岡田さんは、シナリオ作家養成講座で人生初めて皆勤賞をとり、新井一の「ドラマとは変化である 新井一」と署名のあるシナリオ基礎技術をもらって、嬉しかったけれど、実は持っていた・・・と。(笑)
「ルパン三世」「コナン」「プリキュア」でおなじみのアニメライター前川淳さんが聴講されていたので、飛び入りで入っていただいて、4方でのお話になりました。
より先輩たちのお話をお聴きできて、アニメ志望の方のみならず、とっても嬉しい得しちゃったハプニングだったかと思います。

まず説明ゼリフはダメというお話しから。でも、説明が必要な時はどうすればいいのでしょうか。
説明ゼリフを説明ゼリフに思わせないテクニックをお教えしてくださり、みなさんさすがです。
詳細は、月刊シナリオ教室で一部採録してくれると思うのですが、シナリオを学ぶ全ての方に、直に聴いてほしかったと、心底思わせられたひとときでした。

最後は「50th記念動画 『あした』」を上映。恥ずかしながら、小林がセンター50年を語りつつ、懐かしいシーンを見ていただく動画をみていただきました。
そして、THUTAYAさんから差し入れしていただいたビールで、新井一の長男新井巌講師が締めの乾杯を。
同時に、正面カーテンを開けるとそこには夕暮れの渋谷が一望。
グッとくるお開きとなりました。
新井一も天国でニコニコ顔で見ていたことでしょう。

配信の方にはお聞き苦しい点もおありだったかと思います。
マスクをして話をするのはなかなか声が通りにくく、大声であればいいわけでもなく、きちんと聴いていただけるよう、これからどう解決していくか、研究していかなければと思っています。
コロナ禍でおいでになれない方々に、またできる限り安全を考えると、配信というシステムがあって、よかったとは思うのですが、まだまだ技術や環境、対応がついていかないのが現状です。
シナリオ・センターなりに、今後とも研究し続けて、よりよい配信を目指してまいりますので、これからもよろしくお願いいたします。
それにしても、やっぱり、リアルでお会いしたいです。

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