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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

今だ。

ドラマ誌10月号

センターで学べるあれこれ

シナリオ・センター代表の小林です。秋の様相になってきました。シナリオ・センターの前の通りは人もまばらで、寂しい秋の始まりです。
代り映えもしないけれどとりあえず新体制になったらしいお上の皆々様、東京感染者163名、減少とも言えなくてもGOTOトラブル(あ、トラベル?どっちだっけ?)になるらしいし、東京は飲食店の時短営業もなくなり、いいのか悪いのか、これから日本はどうなるのかわからないけれど、前へ前へ進むしかないです。
シナリオ・センターだって、黙ってコロナにやられてばかりではいられません。
まして創立50周年ですから、色々やります。
受講生の方々の作品がパワーアップして欲しいし、コンクールでいい結果も出して欲しい。あれこれやりますから、積極的にご参加ください。

9月半ば残り後半は、こんなことやります。
まず、明後日18日18:30から「オンラインピンポイント講座『テレ朝対策・ホームドラマのいまむかし』」
コンクールを制する者は、やみくもに挑戦してはいない、まず何をすればいいか考えよう。
今はほとんど見ることのない『ホームドラマ』が、「テレ朝新人シナリオ大賞」の課題に選ばれたのはなぜ?そこから紐解くと、どんなホームドラマを描けばいいかわかってくる・・・しっかりとホームドラマとは何かを学んでみましょう。

9月25日19:00から「シナリオなんでも相談室~オンライン~」
なんでも知りたいシナリオのこと。オンラインだし、チャットでも質問できるし、恥ずかしがらずになんでも訊いてみよう、どんどんアイデアもわくというもの。
今月の担当は研修科の飯野講師を迎えて、色々お応えします。

9月30日18:30から「特別ゼミ 隠れ課題3月・4月『すれ違い』」
隠れ課題は、ゼミに月全出席、全提出された方だけに特別にお贈りする20枚シナリオの課題です。
3・4月の課題は「すれ違い」、61名の方が描かれました。
その中からゼミで発表、みんなで聴きましょう。
いつものゼミだけでなく、色々な「20枚シナリオ」を聴いてみたい方、担当の講師でない講評や、ほかの参加者の感想を参考にしたい方、シナリオ・センターのゼミの雰囲気を感じたい方、どなたでも参加できます。

9月後半だけでも、色々ありますから、果敢にチャレンジしてみて下さい。コンクールもこれから増えてきますから。

客観的に考える

コンクール続きという感じですが、ドラマ10月号は、先月号に続き「コンクール受賞作特集第2弾」読みごたえがありますよ。
4人の活躍されているシナリオライターのコンクール受賞作が載っているのですが、お二方がシナリオ・センター出身。
第17回フジヤングシナリオ大賞「超能力戦隊エスパーズ」古家和尚さん、第31回創作テレビドラマ大賞「おシャシャのシャン!」坂口理子さんです。
そして、「コンクールのための1時間ドラマの書き方」柏田講師が、コンクールで描くポイントを教えてくれています。

古家和尚さんは、フジヤングで大賞を受賞し、06年「トゥルーラブ」でデビュー以来、数々のヒット作を描き、この秋、連ドラ「閻魔堂沙羅の推理奇譚」(NHK)が始まります。
「カレーを念じただけで辛くする」とかめちゃくせこい超能力者たちが集められて・・・受賞作「超能力戦隊エスパーズ」を読まれるとおわかりになりますが、古家さんの発想力豊かさが感じられ、なるほど意外性がコンクールには必要なのだと納得させられます。
坂口理子さんは、創作テレビドラマ大賞で受賞され、「私を見つけて」などのテレビドラマから、「かぐや姫の物語」(ジブリ)や「恋は雨上がりのように」などの映画、そしてお芝居など多方面に活躍されています。
受賞作「おシャシャのシャン!」がNHKで放映されたときに、終わった途端岡田恵和さんから私に電話があり、「普通のドラマとして面白いと思ってみていたら、なんとコンクール作品だったんですね。びっくりした。あの人、テレ朝(新人シナリオ大賞)もとったシナリオ・センターの人だよね。」
今でも耳元に岡田さんの声が残っているほど嬉しいお電話をいただいて、すぐに坂口理子さんにお知らせしたことを思い出します。
柏田講師の「コンクールのための~」にも、「長野県に実際に伝えられている村歌舞伎を題材にしていました。この舞台に本物の歌舞伎役者を読んでくるという設定が面白く素晴らしい」と。実は、坂口さん、テレ朝、城戸賞も受賞されていらっしゃるのです。
コンクールに受賞するためには何が必要か、自分の想いの丈だけをぶつけるのでは人には伝わりません。
自分が伝えたいものを客観的にみることが大切です。
「他人の振り見て我が振り直せ」というのは、悪いことを真似するなという意味ですが、「他人の作品を見て、わが作品を見直せ」いいところをいただきましょう。
通常のゼミでも、自分の作品を読むことは大事ですが、他人の作品を聴くことが本当は一番の勉強になるのです。
客観的にみられることで、批判ではなく、なにが足りない、なにがよかったかを見極めることができるからです。
ドラマ誌の大賞作から学ぶ、講義から学ぶ、ゼミから学ぶ、学びに磨きをかける秋の始まりです。

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